青。赤!・・・青
次男(4歳)と次女(2歳)の話。
先日お出かけの際、次男はお気に入りの青いスニーカーを引っ張り出して履いた。 しかし次男は未だに「色」と「色の名」が一致しないところがあり、「よーし、今日は赤いクツで行くぞー!」と声張り上げながら勇んで青の靴を履いたりする。
カミさんはともかくオイにとってはこれが面白いので、 あえて突っ込まずにいるのだが、今回は次女がその現場にいたのである。
(more…)大根おろしの卵かけ
「大根おろしの上に、生卵を割り落とし、醤油をたらしてかき回して食う」
と、團 伊玖磨 の『パイプのけむり』にあったから、早速試してみたらこれがまた旨かった。 あっさりしたトロロのような味がして、ザックリ混ぜて匙ですくえば酒のアテにもなる。 もちろんこれをご飯の上にかけて、かっ込んでもイケる。
(more…)高橋由一の「鮭」風「鯵」
だいぶ涼しくなってきたので、このところ寒風干しを量産している。 立派な鮭一匹へ丹念に塩をすりこんで干し、熟成させたものを作ってみたいのだが、肝心な鮭が手に入らないので、もっぱら鯵でこしらえている。
(more…)江戸善:老舗風唐揚げ
人を待っていて少し時間があったので、何年ぶりかに江戸善へ寄った。 江戸善は長崎の飲み屋街にある老舗で、鶏一本で勝負して何十年になる名店である。 やはり唐揚げとビールを注文する。
皿に小ぶりな唐揚げがいくつか乗り、脇にキャベツが盛ってある。 ビールをグイと飲んでから、すかさず唐揚げをつまみ上げかじりついたらポリボリとした衣の食感が心地よく、見た目ほど味が濃くなくてすんなり胃に納まる。 またこの大きさがよい。 ビールのために最適化された唐揚げだという印象を受ける。
普段作っている唐揚げについては以前記したが(鶏のから揚げ)、江戸善風に作るとなれば、どんな感じになるかなあ・・・。
江戸善の鶏はパーツが小さいところを見るとヒナ鶏なのだろうか。 肉屋に置いていなかったから、普通の鶏モモ肉をいつもより小さく切り分けて使うとして味付けは・・・どんなジャンルにしろ、老舗というものは小細工がなく王道を堂々と歩んでいる。
(more…)長芋のわさびあえ
「いい店があるんだよー」
変に気が合い、一緒に飲みに行くことになった氏は言う。 「どんな感じの店? 酒の種類が豊富だったりとかそういうの?」と尋ねてみれば、これがまた別の意味でのいい店で・・・氏:「店員の姉ちゃんがみんなこんな短いスカートはいててね、もう飲むどころではないっちゅう居酒屋なわけよ」 オイ:「・・・」
飲み行くのに飲まんでどうする。 そっち系がよければ、何も居酒屋に行くこともなかろうもん。 即却下。
オイ:「じゃあオイが店決めようか、あのねえ」 氏:「もうひとつ気になってる店があるわけよ」 オイ:「どんな?」
氏:「あのねえ、居酒屋なんだけど店員の姉ちゃんがみんな花魁みたいな格好しているわけよ。 ガツッと開いた襟元を見ていたらもう、酒なんて飲めるかっちゅう話でね。 でも接客は最悪だよ」 オイ:「またそっちか・・・」
気が合う気がしたのは何かの間違いだったようだ。 キャバクラにでも行ってきたらと促したら、飲みには行きたいらしい。
店はもちろんオイの独断で決めて、いざ乾杯。
(more…)至福の盃
盃で呑む酒はめっぽう旨いが、イチイチ、チビチビ注ぐのが面倒になってくる。
そう考えていたところに出会ったのが、至福の盃。 飲み口の直径が10センチちょっとあり、見た目以上に酒が注げるのでグイッとやれば結構な量の酒が口に流し込まれる。 オイが捜し求めていたのは、こんな盃だ。 これでまた晩酌が楽しくなった。
ちなみに至福の盃は随所にこだわりがある。
- 広い飲み口:飲み口が広いと酒と一緒に空気も含む故、香りや味を引き立てる。
- 飲み口:シャープ故口当たりがよい。
- ダイヤ型高台:持ちやすく安定感がある。
サイズもいくつかあるようだ。
(more…)子供たち近況20111004
長男
小学校でローマ字の学習をはじめたことから、英語に慣れ親しむいい機会かと思い、英語マンガを与えてみた。 第一弾は、スラムダンク。 どうしてこれを選んだのかというと、息子はスラムダンクのことをずっとスリムダンクだと思い込んでいたからだ。
息子が5歳の頃、はじめて手にしたマンガはワンピースだった。 そのころ彼は、文字をまだほとんど読めなかった。 それでも楽しそうにページをめくっていたときのことを考えると、割合英字にもすんなり目が慣れてくるのかもしれんな、と思っているのだが。
(more…)フル長崎弁
長男(8歳)長女(6歳)次男(4歳)次女(2歳)、この中で一番長崎弁が板についているのは次女だ。 上が多い分、物覚えが速く年の割にはマセているというか、気が利いているというか、そんなところが次女にはあるが、どうして長崎弁をこんなに多用するのだろうか。
- 皆「行ってきまーす!」
- 次女「そいじゃ行ってくるけんね!」
- 皆「このお茶冷た~」
- 次女「こんお茶バリ冷たかね」
(more…)
- 皆「美味しい~」
- 次女「ウマカ~」
福砂屋のカステラを・・・
子供の頃、おやつによくカステラを食べた。
よく冷やしたカステラに、冷たい牛乳を添えてつまんだものだ。 「カステラといえば福砂屋だ」と聞いて育ったものだが、成長するにつれ、カステラを口にすることは次第に少なくなっていった。
吉田健一の『舌鼓ところどころ』を読んでいた時のことだと記憶しているが、カステラにまつわる思わず「ウソォ」と口に出た逸話がある。
(more…)『御馳走帖』内田 百けん
記憶
自分の古ひ思い出の中で、どの記憶が一番古いかと云う事を、きめるのは困難である。 幼少時代の自分に関係した事柄は、自分で覚えてゐると思ふ事が、実は後になって、母や乳母などの口から語られた事の聞き覚えであつたりする。
外部の干渉
きらひではないけれど、飲みたいと思つてゐない時に、先方の思ひつきで飲まされるのは迷惑である。 後の用事とか予定とか、さう云う事は第二としても、自分のおなかの中の順序に、外部から干渉されるのが、いやなのである。
佳肴
午後ずつと仕事をしてゐても、私は間食は決してしない。 ただひたすらに、夕食を楽しみにしてゐる。 一日に一ペンしかお膳の前に坐らないのだから、毎日山海の珍具佳肴を要求する。 又必ず五時に始まらないと騒ぎ立てる。 その時刻に人が来ると情けない気がする。
酒
永年酒を飲んでゐる人は何人でもさうであらうと思ふが、いつの間にか自分の口に合つた酒がきまつて、外の酒ではいけないと云う事になる。
こくがあると云はれる様な酒は常用に適しない。 反対にこくがなくてさらりとした味に、清い香気と色の吟味が酒飲みには一番大切なのであらうと思はれる。
(more…)