串道楽 楽車 本店
鮨 まんきち ☒
広島の知人に教えてもらったのが中区胡町にある「まんきち」という鮨。 早速向かうが満席だったので、次回の予約をして別の店へ。 店主の気さくな対応が印象に残る。
予約は必須である。 我らが入店した時も満席で、カウンターのみ10人が限界だろう。 コースのみの展開。 まずはビールで、おろしあえを。
一人で切り盛りされているので、合間を見ては、飲み物を注文する。
(more…)きぢ醤油
広島駅から電車で一時間あまり。 瀬戸内海を眺めつつ向かったのは、仁方本町にある醤油の老舗「きぢ醤油」。 縁あって、醤油蔵の見学をお願いしたところ、こころよく引き受けていただいた。
思い立ったのは昨年末に自家製醤油を絞ってからで、どうしても真の工程を学んでおきたかったのだ。
(more…)板わかめ
最近喰ったもんの中で、何か一番旨かったかというと、板わかめ。
(more…)「食 × 文 × 学」セッション @ EDITORY
「食 × 文 × 学」セッション @ EDITORY、三月二日に無事終わったので感想を。
昨年末アメリカ大使館の方よりメールを頂戴し、何かと思えば本イベントの件だった。 檀さんとなればお断りするワケもなく、是非やりたいと返事をした。
その後メールでおおよその打ち合わせを繰り返す。 一月頃ちょうど上京の予定があったので、現場のEDITORYを下見した。
(more…)ナマコを一番最初に喰った人
居酒屋でサラリーマンのグループが飲んでいて、つまみの一つにナマコがあったりすると、課長らしいのが箸でつまみあげてしみじみ眺め、「しかしこのー、こういうものを最初に食べた人は偉いよなあ」と言うと、「またかよ」と思って黙っている部下と、
「ほんとにぼくもそう思います」と、しみじみ頷く部下とがいて、「しみじみ」のほうはいずれ出世し、「またかよ」のほうはいつまでたっても平社員という「ナマコの分岐点」をサラリーマンは経験することになる。 ぼくもナマコを最初に食べた人を偉いと思うが、
その最初の人はナマコをどうやって食べたのだろう。 いきなり三杯酢で、ということはなかったはずだ。 その時代は恐らく人類の拾い食いの時代で、海から拾いあげて齧ってみた人は「こら、あかん」と思ってすぐ捨てたと思う。
問題は「こら、あかん」から「三杯酢」に至る期間のほうにある。 三杯酢があってこそナマコは成立するわけだから、「一番最初に三杯酢で食べた人が一番偉い」ということになるのではないか(東海林さだお)。
さっすが東海林さん!
イギリスのリンゴ
冷涼な風土の恵みが、イギリスには日本のようには病害虫が発生しないとみえて、庭のリンゴの木には一向に農薬なども撒かないようであるが、自然に花が咲き、実が熟して、風に吹かれては柔らかな芝生の上に落ちる。
イギリスの人たちには、これらの果実をとって、台所の隅の棚の上や、キャビネットの中に入れて、もうしばらく熟成するのを待つのである。 そして何日かしてほのかに良い香りが漂ってくる頃になると、洗いもせず、セーターの胸のあたりでチョイチョイとほこりを払うようにして、
もちろん皮のまま遠慮会釈なく食べて、芯のごく真ん中の所だけ細かく残して捨てる。 大きさは、いたずらな品種改良の結果、奇形的に大きくなってしまった日本のリンゴと違って、両の手のひらにすっぽりと包み込める程の大きさで、
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ふぐの子糠漬
ご存じのように、フグの卵巣には毒があり、食べると死ぬ。 トラフグにいたっては、青酸カリの1000倍以上の猛毒が含まれている。
(more…)伏見の一位
名古屋に行った。
楽しみは無論夜。 友人に各ジャンルの良店を知るのがおり、名古屋の夜はすべて彼にまかせている。 凄いのは、ウェブや雑誌の情報を一切頼りにしておらず、自らの足と舌で確かめ納得した店だけを教えてくれるところ。
が、なんと今回初めてハズレの店に連れていかれた。 店構えだけはコじゃれた佇まいだが酒、料理、サービス・・・どれもが人に勧められるようなものではないというありがちな店だった。
参ったのは当の友人で「記憶違いだったのかなー、こんな筈じゃ・・・」と入店して10分しか経っていないのに飲むどころではなく頭を抱えている。
「結婚してちょっとニブったとか?」
と突いてみたら、「そうかも・・・」と本人納得。 独身時代は毎晩のように飲み歩いていたのが奥さんの管理により週末だけになっているらしい。 そりゃ仕方ない。
でも彼はこれで終わらなかった。
(more…)和三盆
口に入れると、溶ける。
和三盆は香川、徳島の名産で、とてもきめの細かい上砂糖。 サトウキビから造られた白下糖を圧搾し、揉んで乾燥させ、ふるう。 それを木型に入れて形作られたのがこの象さん。
食べてしまうのがもったいない気品を放つこちらは、三谷製糖のもの。