バカラのグラス
行きつけの酒屋さんは良い酒屋さんだか時々勘定を間違える。
いくつか酒を購入し、いざ会計を済ませてレシートを見ると、合計金額が合わないことしばしば。
少なく請求されていることはなく、いつも大体七、八百円多い。 店員さんを見ていると、瓶のラベルにあるバーコードをピッと読み取って会計しているわけだから、間違えようもないハズなんだけど、間違ってしまう。
別の店員さんが会計をしても違っていることがあるから、レジがおかしいものと思われる。 どうにかしてください。
(more…)無意志的記憶
正月婆ちゃん家へ遊びに行った折、仏壇に手を合わせていると、誰かが後ろから力なく肩をたたいてきた。 振り返ると次男が立っていて、「ちょっとこっちに来て」と言う。 顔は白々としていて表情は冴えない。
手をひかれて言われるがままについていくと、そこには一本の柱があった。 「こんな所に柱あったっけ?」
次男はオイの顔を見上げ、それからすぐに柱の根元を指さした。
「パパ、木から足がはえているよ。」
(more…)サンタのいたずら
もちろんウチにもサンタは来た。
玄関先でチリンチリンと音がするとすぐさま駆けていったのは次男だった。 デップリとしたサンタが目の前に現れても、もうビックリはしない。 何かいいものをくれる人だとわかっているからだ。
4人の子どもたちはそれぞれプレゼントを受け取った。 お礼を言うと、ものすごい勢いで、すぐに封を開けはじめた。 きれいに包装してあるのに、もうちょっとこう丁寧に開封することはできないものなのか・・・。
子どもたちは毎年希望通りのプレゼントをもらっているが今年はどうなのだろうか。 いち早く包みを開いた次男は・・・トーマスの機関車本体だった。 たったひとつだけ。
次に包みを開いた長女は・・・大好きないちごのパックがひとつだけ入っていた。 練乳付。
そして長男のプレゼントは・・・最近好きな『ONE PIECE』の単行本が一冊だけだった。 うれしそうではあるが「たった一冊・・・」と顔に書いてある。
次女のプレゼントは、割と立派なお絵かきセットだった。
今年のサンタは少しいたずらをしていた。
(more…)我が家独特食品
小学生の頃の話。
夏休みを婆ちゃんの田舎ですごした。 今晩何を食べたいのかと聞かれたので、「カレー」と答えたら、一緒に買出しに行くことになった。 ジャガイモ、ニンジン、ひき肉、そして青い箱に入ったカレールーをカゴに入れたことをよく覚えている。
帰宅し、早速婆ちゃんはカレー作りに取りかかった。 その間オイは、まだ何も植えられていない、耕されたばかりの畑で、土の柔らかさに感激しながら、靴を脱いで素足でその中を走り回っていた。 遠くでヒグラシの声がする。
しばらくしてカレーができた。 テーブルについてスプーンを手に、カレーがでてくるを待った。
婆ちゃんは、大皿に「これでもか!」とテンコ盛りにしたカレーを運んできた。 ていうか、これは一体?
婆ちゃんの作ったテンコ盛りカレーは、オイの知る一般的なカレーの外見から、かけ離れたものだった。 え、なにが違うかって?
(more…)ポケー
ティッシュが無くなったので、新しいのを取りに行った。
するとまだ買ったときのまま、ビニールで5箱がパックされた状態だった。 それを破いて一箱ずつ取り出し、再度5箱に積み上げた。
それに満足したのか、ティッシュを持たずにそのまま戻ってきてしまったということにたった今気づいたので、また今からティッシュを取りに行こうとしている瞬間。
甲府鳥もつ煮
テレビをつけたらB-1グランプリの話題だった。
今年9月に行われたB-1グランプリ厚木は、43万人もの来場者があったという。
その中で初出場ながら優勝してしまったというのが、甲府鳥もつ煮である。
甲府鳥もつ煮とは、読んで字のごとく、「鶏のモツを煮たもの」である。 レバー、スナズリ、キンカンなどを、醤油味で甘辛く煮て作る。
創案者は、塩見力造さん85歳。 今から60年前、25歳の時だったという。
甲府鳥もつ煮の作り方
- 鶏モツ(レバー、砂ずり、キンカン)を鍋に入れ、甘辛醤油だれで煮込む。
- モツに火が通ったところで、タレを鍋からあけてしまう。 モツはそのまま強火で熱し、 照りをだす(照り煮)。
- 終始強火。
以上テレビ番組の解説による作り方。 非常にシンプルな調理法である。 照り煮のところが面白い。 普通、テリを出したい場合は「タレだけ」を鍋に残して煮詰め、そこへのけておいた素材を戻し、からめる手法がとられると思うが、それが逆なのだ(例:ブリ大根や煮っ転がしなど)。
この作り方だと、のけたタレが残るから、あくる日また鶏もつ煮を作るときに、流用できるだろう。 減った分を、注ぎ足し注ぎ足し続けていくと、鶏の旨味が、少しずつタレに移っていくはずだから、いっそう旨い鶏もつ煮になるに違いない。
マネて作ってみた。 キンカンは手に入らなかったので、ゆで卵で代用した。 無論旨い。 泡盛ロックで一皿全部、平らげた。
(more…)鍋奉行論
5人くらい集まり鍋を囲むと、どこからともなく現れるのが、鍋奉行である。
初顔合わせで、一見おとなしそうな人物だったのに、いざ鍋が始まると目が煌きだして、鍋奉行へと変身する人の話をよく聞く。 一方、鍋がはじまる前から鍋奉行だということがバレバレの人もいる。 このような人は、鍋に限らず大体どのような事柄に対してもやかましいのが通例である。 だから鍋奉行というよりも奉行そのものである。 経験上、9割がた男性だ。
このように鍋を取り囲む人々は、鍋奉行と、そうでない人におおきく分けられる。 がしかし、ここにもうひとつの人種がいることをご存知だろうか。
(more…)最強の生物
先週、NASAが「宇宙生物学的発見について発表する」という報道を聞いたときは思わず息をのんだ。 「まさか・・・」
いざふたを開けてみれば、新たな微生物を発見した、という内容だった。 ガッカリしたが、生物学的には重要な事らしい。 なんでも「リン」の代わりに「ヒ素」を用いるとかで、これまでの生物の定義やDNAの基礎概念を覆したそうだ。
そりゃあ、すごい。
すごいといえば、先日大掃除中に見つけた古い本に記されていたクマムシがハンパではない。 思わず「ウソォ!」と口に出したくなるほど、すごい。
(more…)辻静雄:史上空前の饗宴
養蜂を決意、でも・・・
あれは9月のことだった。
子供たちと山中を散歩していると、突如目の前に「猫のデコ」ほどの平地が現れた。 そこには白い小箱が整然と並べられており、その上を何か豆粒のようなものが沢山飛び回っている。 近づいて見ると・・・蜂だ!
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