雲
重。
いつも主人がお世話になっています。 オイの妻、ワイ(仮称)でございます。
通っているヨガ教室に、あたらしい方が入ってきました。 五十代の女性です。 気さくで朗らかな雰囲気を持つ人で周囲にすぐ溶け込み、私も仲良くなりました。 少しおっちょこちょいなところがかわいらしいです。
ある日「お茶しない?」と誘われたので「是非!」と、少し遅くなることを主人に連絡したのですが、彼女の「お茶しない?」という意味は、自動販売機でお茶を買ってその場ですこし飲みませんかという意味でした。 しばらく二人で立ち話をしました。
先日DVDが見たいというので、教室へ向かうついでに彼女の家まで持っていってあげました。 まだ時間があるからと家の中に通されて、紅茶を頂きながらいつものように楽しく会話をしていました。
「そろそろ出なきゃ間に合わないよ」という頃になり席を立とうとしたところ「ああそういえば」と彼女は大きな冷蔵庫へ向かいました。 そして野菜室を開け、次々に野菜を取り出しはじめたのでした。
なんでもご主人の趣味が家庭菜園だそうで、色んな野菜や果物を作っているのだといいます。 鉢の張ったカボチャ、小ぶりだけどいかにも抜きたてといわんばかりに土がついた瑞々しいタマネギ、まっすぐ一本筋の通ったニンジン、青々としたキュウリ・・・ニンニクは端整な姿からして上質です。
(more…)車引き上げ隊
早朝、ベランダでストレッチをしていると、近くでブォンブォンとエンジンを吹かす音がした。 やたらと吹かすものだから何事かと音のするほうへ行ってみると、坂道でワゴン車が立往生していた。
タイヤが空回りして坂を上れずにいるらしい。 近寄ると、運転手は近所の青年だった。 無理をしながらここまで上ってきたのだろう、左の後輪が裂けていてホイールも派手にひん曲がっている。 あたりに漂う焼け焦げたゴムの臭いに思わず顔をしかめる。
このままでは付近の迷惑になるので、とりあえず移動させねばならない。 ゆっくりアクセルをふむよう指示しながら、車を後ろから押した。 すると簡単に坂を上りはじめた。
(more…)カメノテ
「あそこのお婆さんは近頃ボケてきた」
そんな話を昨年あたりから耳にしていた。 先日お婆さんと道で会い、「オイくん、煮干いるね?」と聞かれたので「喜んで!」と答えたら、家に入ったっきり出てこなくなった。
心配になり家の中を覗いてみると、お婆さんは何事もなかったかのように座布団に腰をおろしお茶をススッていた。 煮干の件は、忘れているのだろう。
この人には随分世話になった。 季節の野菜をもらったり、栽培法を教えてもらったり、田舎料理を伝授してもらったり、子供たちをかわいがってくれたり・・・。
近々デイサービスセンターに入所することが決まっているそうで、そうなると、会うことも難しくなりそうだ。
(more…)梅エキス
今年は40キロの梅を仕込んだ。 家族総出でヘタをとり、塩漬けまでを済ませた。 子供たちにも手伝ってもらうが、もうなれたもので、いちいち指示を出さなくてもテキパキと作業をこなしてゆく。
実は昨年末から、この時期を楽しみにしていた。 なぜならば「梅エキス」を作ってみたかったからである。
(more…)植物の力
昨年から野菜作りに励んでいる。
家族で力を合わせて庭に小さな畑を作り、エダマメやゴーヤ、トマトにナスを、近所の熟練者に指導してもらいながら育てている。 楽しい。
唐突だが、植物には目があるらしい。
南アメリカ原産のスベリヒユという草は、赤と緑を見分ける。 この植物、茎は地をはって伸び、先のほうで立ち上がるが、赤と緑のブロックをそれぞれ近くに置いたところ、赤のブロックはおかまいなしでその上を覆うように這う。
ところが、緑のブロックは避けて這う。 どうしてこのようなことができるかというと、植物は光の波長を感知する色素を持っているからだ。 どうしてこのようなメカニズムを備えたのかというと、葉が重なったりして生育に影響がでないよう、緑を避け合っているのだとか。 建物の壁にからまるツタもよく見ればびっしりと茂っているようでいて、葉は重なり合うことなく、ちょうど良い間隔を保っている。
(more…)妙な話
家に遊びに来ては何冊か本を借りていき、その後返そうとしない人が家内の友人にいる。 別に悪気があってそうしているのではなく、天然な人なので、借りていることがどこかに飛んでいってしまうのだろう。
催促をすると「あっそうだった、ゴメン、今度持ってくるから」と必ず言うが、そのためしがない。 第一そこまで飛んでしまうのならば、いくら本を読んだところで同じだろうに、といつも本人に言いきかせている。
どこか憎めない人物で、かなり話が面白い。 酒が入ると輪をかけて面白くなるから、本をいくらあげたって惜しくはない。 どういう人だと説明すれば一番わかってもらえるかを考えてみたところ、親しみを込めつつ「長嶋監督と中村玉緒を足して二で割ったような人物」と表したい。
ある日、家内にその人から電話があった。 「フンフンそれで・・・エッーまぢで、いや送るっていわれても・・・とにかくそこから逃げて!」という、只事ならぬ会話のやりとりがもれてきた。
どうしたのかをたずねたら、とにかく話してみてと家内が言うものだから、しかたなくかわってみたところ、恐るべき光景を語りだした。
(more…)もしやこれは・・・
このゴールデンウィーク、家族だけでゆっくりと過ごした。
旅先の砂浜で朝から夕方までずっとぼんやりしているだけだったり、あてもなくぷらっぷら散歩したりした。 親が心身ともにリラックスしていると、それが子供にも伝わるようである。 普段ギャアグヮア騒がしい子供たちも、やけにおとなしかった。
砂浜に寝転がっていると、突如巨大な白犬が現れた。 あまりにも犬がデカいので、飼い主の女性は陰になっていて見えなかった。 一瞬あせった。
とてもおとなしい犬で毛並みが美しく、子供たちはすぐとりこになった。 ワッと近寄ってナデワサしていると、飼い主の女性は「シャンプー代が一回一万円もかかる以外はエサを沢山食べるわけでもなくて飼いやすいんです」と言った。
波打ち際を散歩していて、なにやら物体が打ち上げられているのを見つけた。 土器の破片のようである。 駆け寄って手に取るとこれは・・・・・・急いで家族を呼び寄せた。
「これって土偶のカケラじゃなかろうか!」
(more…)写真イロイロ
日頃撮りためた写真の断片を以下掲載。
(more…)じょうしき
知り合いのデザイン会社社長と銅座へ。 新卒採用した社員のことで頭をかかえているらしく、事細やかに話を聞いた。
やたらと遅刻をするので理由を聞いたら「始業時間を勘違いしていました。 明日からちゃんと来ます」という返事。 だがその後も遅刻を連発し、理由はその日によってマチマチなのだとか。
めっぽう数字に弱いそうだ。 やはりここでも間違えた理由をその都度熱心に語るという。 自らに非はないという主張。
ある日、デスクに私物のノートPCを置いていたところ、その社員が勝手に起動させており、 なにやらカタカタ操作している。 何をしているのかとたずねたら「このブログ、超面白いんですよ」といいながら、自分が気に入っているブログを閲覧している最中だった。 以来私物のPCは持ち込まないことにしたそうだ。
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