もしかしてあれは・・・
今朝、あまりの寒さに目が覚めた。 「こりゃあ、ストーブ点けとかんと皆起きてこられんな」
灯油を取りに物置へ向かった。 「ふーっ寒寒」
「あれ?」
5時になったばかりなのでまだ外は真っ暗だ。 いくつか星がきらめいているが、その中のひとつがやけにデカくて、近くにある。 ちょうど山の真上に浮かんでいるように見える。 あんな場所に街灯は無いし、微動だにしないことから飛行機でもなさそうだ。
もしかして、ついにこの時が・・・未確認飛行物体なのではなかろうか!
しばらく見守るが、動く気配がまったくない。 もしかすると、こちらを監視しているのかもしれない、とか考えたりして盛り上がり、急いでビデオカメラを取りに行った。 「頼む!消えないでそのまま居ておくれ!」
UFOはそのまま浮かんでいた。 ビデオカメラを三脚にセットし、録画を開始した。 「ふはははは、UFOを見た証を残せたぞ。 これでアクロバティックな動きでもしてくれれば言うことないんだけどな」
ああそういえば、灯油を取るために外へ出たんだった。 ストーブを引っ張り出し、給油し、点火する。 この冬初ストーブの瞬間。 昨日の晩御飯「豚汁」の入った鉄鍋を上に置いて温めなおす。
(more…)樽
元々は酒屋で、居酒屋になって数十年。 各地の日本酒をズラリ取り揃え、毎日常連客で賑わっている。
こんな情報を仕入れ、その日の夕方店探しに出かけた。 そしたらなんと、たまに行くホルモン屋の並びにある店だった。 飾り気のない看板に小さな店構え、外から店内がよく見えないこともあり、これまで見過ごしていたのだ。
戸を少し開けるとガヤガヤと客の声がする。 ちょうど大将と目が合ったので「ひとりですけど入れますか?ていうか満員ですね」と伝えると「あちらがひとつ空いていますよ」と、L字型のカウンターの端を指して言う。 ツイてる。
少し狭いがこれも味のうち、いやあ、それにしても年季の入った店だなあ。 木製の角が丸まったカウンター、やけに低い天井、昭和の匂いがプンプン漂う和風木造建築で、照明ひとつとっても、いまどきこんな型をしたものは売られていない。
壁面はびっしりと小さな酒樽、一升瓶で埋め尽くされており、店の奥には某銘柄の名が刻まれた、とても古そうで重厚な看板が掲げられている。
客の7割は50代以上のおじさんである。 日本酒飲む雰囲気としては申し分ない。
(more…)はッ倒すぞ、この野郎!
思った以上によくできてしまった白菜漬けを切り分けてから器に入れ、ラップをかけて冷蔵庫にしまおうとしたところ、ラップは細長の箱から「ピッ」と5センチばかり出てきたところで終わってしまった・・・。 紙製の芯と、外箱のこすれる音が一瞬した。 これじゃあ包めない。 このやるせない気持ちったら無い。 もっと、なんちゅうかこう「もうじき無くなるサイン」を示すことはできないもんなのだろうかラップよ。
ラップの空き箱をゴミ箱へ投げ捨て、アルミホイルに手を伸ばした。 これでも十分代用できる。
そのアルミホイルは未開封のものだった。 銀色で横に長い角箱の、開封口をさがす。 ベリベリベリとワンタッチでめくりとれるあの部分を、くるくる回しながら探す。 が、どこにも見当たらない。 おもわず「あらー? こんなに見つけにくかったっけ?」と独りつぶやいてしまう。
少しイラリとしながら慎重に、箱をなめるように見回した。 そしてようやく見つけた。 やけに目立たない開封口だった。 早速そこをつまんで、横一文字に勢いよく引っ張った。 ベリベリベリと小気味よい音、感触を味わいながらアルミホイルは開封されるハズだった。
がしかし、その開封口は、半分ぐらいきたところでちぎれてしまった・・・。 3秒間、ちぎれたベリベリを手に持ったまま箱を凝視しつつフリーズした。
マグマのように血がたぎるのを感じた。
(more…)新聞「紙」
朝起きてからすぐに新聞を取りに行く。 家族は皆、まだ寝ている。 濃い緑茶をすすりながら、パラパラと新聞を読み進める。 一日の中で一番静かなひととき。
大抵もうすこし読みたいな、というところで「オギャッ」と娘が起きる。 それを合図に子供たちは次々に目を覚ます。 ここで新聞は終了、今日もまた慌しい朝がはじまる。
新聞をずーっと取り続けている。 ニュースはウェブで得られるからと、しばらくやめたことがあったがまた取りはじめた。 その際朝日新聞から日経新聞にかえた。
(more…)ウインドウズ壊れる
朝起きて、いつものようにPCの電源を入れたら動かない。
次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windowsを起動できませんでした
\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEMオリジナルセットアップCD-ROMからWindowsセットアップを起動して、このファイルを修復できます。
修復するには、最初の画面で ‘R’ キーを押してください。
という無味乾燥なメッセージ・・・
マジかよ・・・だからあれほど普段からマメにバックアップをとっておけといってるだろうが自分。
(more…)蚊取線香
今年の夏は、暑かった。
それにしても毎年のことながら、夏が終わるのって早いなあ・・・
バーベキュー、生焼けだったなあ。
まったく釣れなかったなあ。
近かったなあ花火。
何十年ぶりかに窓ガラス弁償したなあ。
シュノーケリング、地球と一体になった気がしたなあ。
あの有名人、結局名前なんだったんだろう?
だから、あれはUFOじゃないってば!
「あれ、蚊取線香が・・・」
(more…)危機的状況
年に1度、飲み会の席で危機的にムセことがある。
飲みながら楽しく会話している最中に酒がヘンなところに流れてしまうのだ。
軽くセキばらいをするとかえってそれがダメなようで、よりいっそう妙なところへ酒が流れ、ムセ方がひどくなってくる。
むせてむせて、「もうだめだ、周りの人に被害が!!」というところまできてスッと治まる。 何故か、これまでの苦しみがウソのようにピタッと治まる。
そして何事もなかったかのように、また話の続きをはじめる。 シラフだったらこの奇跡に、感謝しまくるハズなのだけれど。
なるといずこへ
喜多方ラーメンのカップめんを食べた。
麺は太麺平打ちで醤油風味。 具はナルトにメンマ。 近頃のカップ麺には太麺がよく見られ、それがなかなかウマい。 個人的にも今太麺なんだよなあ。 本物の喜多方ラーメン食いたくなってきちゃった。
(more…)落ちてきたもの
デッキブラシを振り回しながら猿を追いかけている夢をみた。
ホームセンターへ買い物に行ったら、おばちゃんが猿に襲われていたので、立てかけてあったデッキブラシを手に取り救出する、という設定だった。
「なんでまた猿の夢なんかを・・・」コーヒーをすすりつつボーッとしていたら、ニュースで「猿が出た」とやっていた。 噛まれた人もいるそうである。 なるほど、「猿の夢」の原因はたぶんこのニュース。 知らずのうち耳にしていたのだろうきっと。
さて、そんな猿話で思い出したノンフィクションネタをひとつ。
(more…)塩むすび
今年の盆も、婆ちゃんの待つ田舎へ。
車で家族全員ドーン、と移動するのではなく、まずはじめにオイと長男が公共交通機関を乗り継いで田舎へたどり着くのが常だ。 残る家族はあくる日にカミさんの運転でかけつける。
(more…)