重。
いつも主人がお世話になっています。 オイの妻、ワイ(仮称)でございます。
通っているヨガ教室に、あたらしい方が入ってきました。 五十代の女性です。 気さくで朗らかな雰囲気を持つ人で周囲にすぐ溶け込み、私も仲良くなりました。 少しおっちょこちょいなところがかわいらしいです。
ある日「お茶しない?」と誘われたので「是非!」と、少し遅くなることを主人に連絡したのですが、彼女の「お茶しない?」という意味は、自動販売機でお茶を買ってその場ですこし飲みませんかという意味でした。 しばらく二人で立ち話をしました。
先日DVDが見たいというので、教室へ向かうついでに彼女の家まで持っていってあげました。 まだ時間があるからと家の中に通されて、紅茶を頂きながらいつものように楽しく会話をしていました。
「そろそろ出なきゃ間に合わないよ」という頃になり席を立とうとしたところ「ああそういえば」と彼女は大きな冷蔵庫へ向かいました。 そして野菜室を開け、次々に野菜を取り出しはじめたのでした。
なんでもご主人の趣味が家庭菜園だそうで、色んな野菜や果物を作っているのだといいます。 鉢の張ったカボチャ、小ぶりだけどいかにも抜きたてといわんばかりに土がついた瑞々しいタマネギ、まっすぐ一本筋の通ったニンジン、青々としたキュウリ・・・ニンニクは端整な姿からして上質です。
テーブルの上に持ち出したそれらの野菜を全て、私にくれるというのです。 超有難いんですけど、今から教室なので荷物そんなに持てないし・・・なんて言えませんから、ビニール袋を沢山もらってせっせと詰め込みました。 「うちは主人が調理をするんです、喜ぶだろうなあ新鮮な野菜をこんなに沢山」と言ったところで、「あ、ちょっと待って」と彼女はまた冷蔵庫へ走りました。
大きなリンゴとキウイをわしづかみにして戻ってきました。 これらは、家庭菜園で作っているものではなくて、スーパーで買ったものだそうですが、なんだか食べてもらいたくなったので持ってって、とおっしゃいます。
じゃあ遠慮なく、って頂きたいところですが、なにしろもうすでに野菜がパンパンに入ったビニール袋を五つ持っているわけで・・・片方三つずつビニール袋を下げてヨガ教室に行けば「あんた何しに来たの?」と言われそうな気もするわけでありまして・・・すでに筋トレ並に負荷を受けている現状を・・・なんて言えなかったのです。
この日は他にもヨーグルトや娘さんが昔着ていたというTシャツ数枚、月の写真集を頂きました。 こんなことなら車で行けばよかったのですが、まさかこんな展開になるなんて思わないじゃないですか。 一度にこれほどまでの貰い物をしたのは、この日が初めてでした。 もちろんこのままでは身動きとれませんから、主人に取りに来てもらいました。
※以上家内の話をオイが文字に書きおこした。
沢山の野菜をありがとうございました。 昨日はポタージュに、そして今日はカボチャの煮物を作ります。 今度是非家に遊びにいらしてください。