はだしの一歩
深酒の普段より遅く起きた。
少し頭痛がするので風呂を沸かし、心臓がドクドクしてくるまでじっくりと浸る。 汗がにじんでくるまで熱い湯に浸かり、出て冷水シャワーをかぶり、また浸かって・・・と繰り返せばアルコールなんて飛んでいってしまう。
スッキリとしたところで風呂からあがり、バスタオルでザッと体を拭いてから、そのままタオルを腰に巻いた。 体中から汗が吹き出てくる。 クールダウンするために窓を開け放つと、一面雪だらけなもんだから驚いたというか、今日そんな天気予報だったっけ?
はげしく降り注ぐ雪。 みるみる積もってゆく雪。 その光景を眺めていたら、つい外へ出てみたくなってきた。 こんだけ降っていれば人なんて歩いていないだろうし、車はチェーンを巻かねば走行不能だろう。
身に着けているものはタオル一枚。 素足で、雪の上へ第一歩を踏み出した。 のぼせるほど温まっているので、まったく冷たさを感じない。 そのまま数歩進んでみる。 当たり前だが、雪に残る足跡は、素足の形である。 そういえば、雪の上に裸足の人間の足跡がある光景ってはじめてだ。 記念に撮影でもしておこうかと思いつくやいなや、急に寒さが襲ってきた。 冷凍人間になっちまう、急いで家に戻った。
服を着て、窓から雪を眺める。 それにしてもよく降るものだ、この勢いはおそらく昨年末以上。 どうせ身動きとれなくなるし、今日はのんびりしよう。 あとで雪ダルマでも作りに公園へ行ってみようか。
雪の勢いが少し弱まったところを見計らい、子供たちを連れて近くの公園へ出かけた。 サラサラサラ・・・という音に包まれながら歩く。 子供たちは大はしゃぎ。
公園へ着いたら先客がいたものだから驚いた。 小学生数人が、雪玉を転がしている。 こちらも負けじと、二手に分かれて転がしはじめた。
ものの10分もすると、立派な雪ダルマができた。
小学生たちが作った雪ダルマの隣に立たせ、せっかくだから、みんなで記念撮影をして、家に帰った。
今日はおでんにしよう。
今から煮込んでおけば、夕方頃には素敵なおでんが食えるだろう。 娘と一緒に、せっせと仕込みにはいる。 しばらくして、卵を切らしていることが判明。 卵の無いおでんなんて食えるか、でもこの雪では買い物に行くのがしんどいし・・・と思いながら外を見たら雪、止んでるし。 晴れ間すらのぞいているではないか。 雪はいっせいに溶けはじめた模様。
早速卵を買いに出かけた。 途中、公園の前を通ったら、2人の雪ダルマは溶けずにそのままの姿で立っていた。 地面の雪は、ほとんど溶けてなくなっている。
卵を買って、帰宅している途中、公園の前を通った。 すると雪ダルマは、幼稚園児と思われる一味に攻撃されていた。 「トリャーッ!」とかいいながら、パンチされたり、棒で叩かれたりしている。 片方の雪ダルマは、もはや雪ダルマとは呼べない姿になっている。 もう一方が破壊されるのも時間の問題だろう。
一味は、元雪ダルマだった雪の塊を転がしはじめた。 「なるほど、自分たちの手で一から雪ダルマを作りたかったというわけかあ」地面の上を転がされる雪は、土でみるみる茶色くなっていく。 そうして作られたちょっと小さめの茶色の雪だるまを囲んで、皆で記念撮影をした。
家に着いてから卵を茹でていて、今度は牛スジが無いことに気がついた。
雪の上にはだし、体がホカホカしている時やってみたくなる気持ちはよくわかります。私も雪の中で露天風呂に入ったときにやりました^^。ところでオイさんの足は土踏まずが高いですね。あれだけ美味しい物を日々作っては食べ、美酒を傾けていてウラヤマシイ、しかし体重は大丈夫だろうかと変な心配をしていましたが、そんな心配は不要でした(笑)
ぽんすけぽんさんこんにちは。
体重はなんとかいいとことをキープできておりますが、太りやすい性質なので運動を心がけています。
土踏まずは昔から高かったんですよ。 「甲高な足」だからなのかもしれません。