月例報告1704
こんな店だったっけ?
半年前に行ったワインバルの印象が良かったので、集まりの際予約して向かった。 大賑わいである。
皆が最初の飲み物を注文したところで、我らの仲間に、ひとりの女性が近づいてきた。 「あらー今日は着物なのねステキ!」
バッタリ友人と出くわしたのかと思いそのまま放置していたが、話が一向に終わる気配がなく、乾杯はおろか、酒すらまだ運ばれていない。 シビレを切らして会話に小耳を挟んだら、どうやら女性は、この店のスタッフらしい。
日常会話だったはずが、店のワインをゴリ押しされる展開となっており、さすがに腹が立ったので「店の人ならもう向こうに行って、はやくオーダーしたのを持ってきてください。 ワインは自分達で選ぶから結構」と伝え、ようやく引いてもらった。
ちなみに勧められたワインはどれも、バカみたいに高いものばかりだった。
(more…)え、長崎で飲んだ帰りのお土産は何が良いって? それなら志乃多寿司でカブっちゃいなよ!
夜桜を腹一杯見物し、酒もたらふく飲んで、少し酔いも冷めるかなと歩きながら目指したのは銅座にある志乃多寿司。 もう何十年も、呑んだ後のシメとして利用させてもらっている老舗だ。
店構えは、知っていなきゃ通りすぎてしまうほど小さい。 店の中がまた、カウンター数席ばかりの鰻の寝床。
(more…)タタキで一杯:ぢどり屋 三味
長崎思案橋の飲み屋街、そこにポツンと佇ずむのは「ぢどり屋 三味」。
決して目立つ店ではない。 でもその看板が前から気になっていたのは、つまり地鶏のタタキが好物だからだ。
入口から中の様子はうかがえない。 さらに周囲は喧噪まみれだから中が賑わっているのかそうでないかも検討がつかない。 つまり、初入店にはいささか敷居が高い店なのである。
(more…)稲水器 あまてらす
「日本酒の品揃えが豊富な酒場」というのも昨今増えてきた(ザンネンながら長崎の話ではない)。 もはや銘酒をズラリと並べておくだけでは競争に勝ち残れない。
「稲水器 あまてらす」も又、日本酒にめっぽう強い店である。 この東池袋一帯は、最近新宿で飲む機会が多かったせいか、とても落ち着いて見える。 店に入ると客も静かにグラスを傾けているしっとりした空間だった。
(more…)職人~出禁の流儀
職人:「ホラ、あの店行った事ある? あの地下降りてって右の、狭い・・・」
オイ:「二三回ありますかね」
職人:「あの店酒の揃えも良くていつも混んでてネ、良い店なんだけどネ、出禁なのよ俺(笑顔)」
オイ:「なな何があったのです?」
(more…)月例報告1703
毎年こうだっけ
三月下旬だというのに、すごい寒い日が度々あるのは一体どういう事なのか。 いつまでたってもマフラーが手放せず、もしかして寒さにも弱くなってきたのでなかろうか最近、とまた衰えを自覚するに至る。 もはや春無しではないか。
(more…)店も水物
「あれ? こんな店だったっけ」
大好きだったあの店も、気が付けばなんか、前より居心地良くなく次第に足が遠のいて、ついに全く行かなくなる。 こういう経験をした事がある方も多いだろう。
以下最近の実例をふたつ。
そこまで出しゃばるか
燗酒専門店である。 珍しい業務形態だがいつもお店は賑わっている。 店主は酒に博識な上律義で人当たりも良く料理も旨い。
ところが近々、会話に割って入られる事が増えてきて、めんどうなので行かなくなった。
ビールの温度について
ビアバーで飲んだ、エビスがやけにぬるかったという話をしていた時の事である。
(more…)当たられ屋
ホロ酔い気分の3人は、飲み屋街を歩いていた。
そのうち初老のひとりが、階段を下りた勢いでよろけ、目の前の看板を足でひっかけ倒してしまった。
幸い本人も看板も、ダメージはない。 ひとりは看板を元のように起こし、もうひとりは初老の脇を抱えて立ち上がらせた。 そして再び三人は、楽しく肩を並べて練り歩く。
突如背後から威勢の良い声がした。 よく耳をそばだてると「オイ、ちょっと待て!」と言ってるようだ。 どうやら我々に向かって発しているらしい。 振りかえれば、男が二人走ってきた。
(more…)餃子の清ちゃん
メニューはビールと餃子のみ。 ハツラツとしたオカミさんがひとりで切り盛りして早51年、これぞ広島屈指の人気店、清(せい)ちゃんだ。
昔は旦那がやってた店なんだけど、亡くなってからは私一人でやっとるんよ(ニコッ)。
5時の開店を見計らいその30分前に予約の電話を入れるもつながらず。 そこで開店して即電話したらオカミさんが出たものの「ゴメン今日一杯なんよ~」と入店すらできず早2年。 ついにチャンスは巡ってきた。 もはや、
(more…)ピェンローがマズい? その作り方間違ってますよ
冬の激旨鍋としてすっかり市民権を得たピェンローです。 ところが11月~2月のシーズンたけなわの時期よく耳にするのが、
ピェンロー作ってみたけど全然美味しくない・・・。
という声です。
そこでピェンロー歴15年になるわたくしが、あなたのピェンローをお直しいたします。 まずはよく聞く声と、その対応策を列記します。
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