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2013/03/21 雑記

三年前新宿での出来事。

出張二日目の朝、目を覚ますと体が鉛のように重たく、頭がマグマのように熱い……昨夜の酒が残っているのではないこれは、風邪だ風邪。 スマフォに手を伸ばし、近隣の病院を検索した。

地図を見ながら這うようにしてたどり着いたのは、かなり古びた、こう言っては申し訳ないが廃屋みたいな個人医院だった。

もちろん普段ならば別の所を探すが今はもう、生きているのがやっとであるほどツライ。 それにしても都会のど真ん中にこんな場所が存在しているなんてエモい。

薄く所々濁った、面が均一ではなくデコボコしているガラスの嵌められた、かすれた医院名が残る木の扉を引いて靴を脱いで「受付」と書かれた札の掛っている小窓へと歩いた。

そこには誰も居なかった。

見回しても患者もおらず、シンと静まり返っている。

「あのー、スイマセン。 診てもらいたいんのですが」

と声を投げればヒョイと顔を出したのは、白髪の痩せたお爺さんだった。

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2013/02/21 雑記

出版その後

オイつまへの付箋17歳作

本を出してから一週間が経過したわけで、周囲の評判としてはまずまずといったところ、 ありがたい。 聞こえてきた読者の声をメモ。

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2013/02/12 ニュース雑記

オーイ!本できたぞ

本日、初の著書『オーイ! つまみできたぞ』が刊行された。

ぷちぐるを起こして8年、ようやくの書籍化である。 記念としてせっかくなので、ぷちぐるが本になるまでの過程を記す。

2012年8月、出版社編集部の方からメールが来る。 書籍化の提案であり、企画を読んで面白そうだったので快く了承。 出版までの大まかなスケジュールを知らせてもらう。

とはいっても、まだこの段階では書籍化は正式に決定されておらず、出版社内の企画会議を通されることになる。 しかも会議は一度だけでなく、二度三度と繰り返し行われる。

10月、ようやく書籍化が決定、合わせて出版日も2月に決まる。 以後、11月、12月、年明けまでは怒涛の校正を行った。 正月もままならぬ状況でおちおち酔っぱらう暇もなかった。

そして今年の1月初旬、全てが終わり、ドッと疲れる。 という感じで、およそ半年に及ぶ本作りを終えた。

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2013/02/09 雑記

無題

先輩の娘さんが糖尿病になった。

一型糖尿病という種類らしく、この糖尿病は生活習慣等により発症するものではなく、 突発的におこるものだという。

先輩宅で飲む際は、娘さんも一緒になってドンチャン騒ぎをする。  彼女はまだ二十代前半であり、年末会った時は相当元気だった。  入院中とのことで、とにかく病院へ向かった。

病室のドアを開けようとすると、中からゲタゲタ笑い声が聞こえた。 彼女の声。 開くと、主治医と雑談をしているところだった。

「退院したら彼氏と映画を見に行きたいんだけど、 映画見てるとポップコーンを食べたくなんじゃん、 でそのポップコーンって、分類でいえばどこに入るの?」

食物を原材料やカロリーで分類する知識を会得中らしく、先生に次々質問を投げかけている。 日に四回、指先から血を取り血糖値を計り、腹にインスリンの注射を打つ。

「退院したら、お母さんと一緒に料理をはじめるの。  だって今まで作ってもらってばっかりだったからさ、勉強しなきゃ。  だからオイさんも遊びに来るときはさ、何かカロリー低めの料理にしてね今度から」

了解!食べたいものは何でもリクエストちょうだい、全部作って持ってくからさ・・・じゃダメなんだよなあ、一から勉強せねば。

2013/02/08 雑記

暴れる水滴

朝起きて前掛けを装着し、朝食の準備に取り掛かり、目玉焼きを家族分焼きあげてから銘々の器に乗せ、即フライパンをタワシでこすり洗いしてから火にかけて水気を飛ばしてフックに引っ掛ける。

毎日当たり前の光景なのだが、今朝フライパンを火にかけていたところ、そこへ洗ったばかりの皿の水滴が偶然落ちて「ジュッ」と一瞬で蒸発する様を見た。

その光景がありきたりなようでいて新鮮で、今度はわざと水滴を落とした。 鍋肌に接した瞬間水滴は散々暴れながらだんだん小さくなっていき、消える。

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2013/02/07

おかずの交渉術

家族で遠足に出かけた。 弁当の作り手は珍しく家内であり、 前日からおかずのリクエストを受け付け、早起きしてせわしく仕込んでいた。 重箱に詰めると楽だが、 個別に弁当を広げて食べたい子供たちなので、六人分となれば結構手間取る作業になる。

とにかく子供たちは弁当を待ちわびており、朝ごはんをしっかり食べてきたのに、 目的地に着けば、即弁当を食べることになる。

弁当を広げ、勢い余って好物であるエビマヨを真っ先に食べつくしてしまった次男。  彼は、キョウダイたちに「おねだり」をはじめた。

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2013/01/22 汁物

超えたい

この時期になれば週一ペースで仕込んでいるのがピェンロー。 長女の好物であり、彼女はこれが食べたいがために毎年冬を心待ちにしている。

いらん事をしないのが旨いピェンローを作るコツだが、キャリア10年を過ぎた今でも、呑み呑み、白菜をつまみながら、どっか手を入れる隙はないかと窺っているわけで。

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2013/01/17

コクッ、ダラーン

帰宅するやいなや長男は、宿題が山ほどあると自室に閉じこもった。  今日の夕食は、彼がリクエストした「チーズ入ハンバーグ」である。

いざ夕食の準備が出来、家族は銘々席についたが、長男が現れない。 いつもならば真っ先に陣取るであろう男が来ないのだ。 ただ事ではないと様子を見に行った。

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2013/01/03 雑記

新たな一歩

友人の34歳子二人男は、三人家族として、今年新たなスタートを切ることになった。 そこで彼は、人生初の「料理」という家事に挑戦したらしい。

子供たちに何を食べたいのか訊いてみたところ「焼きそば」という返事が返ってきたという。 三人揃って材料の買いだしに行き、早速調理を始めた。

やっとのことで鉄板を探し出し、油を引いて、まずは麺を炒めた。 「ジャーッ」という音を期待していたもののスンとも言わないのでいささか拍子抜けしたが、そのうち何とかなるだろうとほぐしているうちにドロドロになってしまった。

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ぷちぐる本

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