ダックワーズ
お土産にいただいたのは、福岡にあるお菓子屋さん「16区」のダックワーズだった。
外側はパリリとしていて中はしっとりしている、見た目で想像していたのとは違う質感に、家族一同舌鼓。 シンプル風味。
くれた方は、何でも20年以上前から16区のファンらしく、秋限定で販売されるマロンケーキが絶品だとか、オーナーシェフの三嶋さんは現代の名工(2007年)を受賞されている方で全国に弟子が何百人もいるのだとか、本店はいつも混みあっているのだとか、多店舗展開はしない主義なのだとか、最近紙袋のデザインが変わったけど、自分は昔の素朴なものが好きだったなど、16区話を沢山聞かせてくれた。
(more…)親しらず
上の奥歯のそのまた奥にある歯茎に違和感を感じ始めて半月ばかり、まさかこれが親しらずが生えてくる予兆だったとは。
その後少しずつ親しらずは伸びてきて、下の歯茎に少し干渉するようになった。 気になりだしたらとことん気になるものであり、段々イリイリしてきたのでいっそ抜いてしまおうかと考えた。
が、親しらずを抜くのは痛く、大変だというどこからか入ってきた情報に頭は占領されており、抜こうか抜くまいか悩み始めてひと月ばかり。 その間も、親しらずの存在が気になり精神衛生上よろしくない。 でも抜くのは恐ろしい。
妙案が思いついた。
(more…)さんりんぼう

黄金週間でドッサリ溜まったアルコールを抜ききるために今朝も走った。
走り始めて間もなく、右足が「カポカポ」するので靴底を見ると、ソールがアカンベーをしたように半分めくれていた。 このまま30分走り続けるとなれば事だ。
草っぱらにさしかかったところで、「クマバチ」が目の前をチラチラ飛ぶようになった。 「すっかり春だ」という意見もあるが、走っている者にしてはたまったもんじゃない。 行く手を遮るかのよう、ホバリングしながら道の真ん中で待ち構えられているのが迷惑。
手前まで来るとあざ笑うかのよう「サッ」とどこかへ飛んでいくところがまた憎たらしい。 そしてまた、同じハチなのか別かは知らないが、眼前をチラチラ飛ぶ・・・。
iPod nano 急逝
ベタッ・・・ベタッという小気味悪い音をたてながら走っていたところ、iPod nanoの音が消えた。 充電したし、何より買ったばかりなのでバッテリー切れなどあり得ないのにと液晶に目をやれば、何やら怪しい斜線が。 汗が入りこんだっぽい。 ちぎるようにしてイヤホンを耳からはずし、ポケットにねじ込んだ。
(more…)Kindle Paperwhite 3G

Kindleをひと月ばかり使ってみたところで雑感を。
入手したのはKindle Paperwhite 3Gで、12,980円。 7,980円のKindle Paperwhiteもあるが、両者の違いは無料3G接続が使えるか否か。
3Gの有無で5000円開きがあるわけだが、断然3Gのほうでよかったと思っている。 どこにいても3G圏内であれば本を買えるという自由度は捨てがたい。
(more…)たくちゃん
小学一年生のたくちゃんは、すごい特技を持っている。
それは他のどの子よりもいち早く、シーズンになるとまず真っ先に、クワガタをハッケンできるという能力だ。
夏になれば朝、公園にあるクヌギの木によじ登るたくちゃんの姿を毎日のように見る。 スルスル降りてくればいつも、手にはクワガタを持っている。
「僕はこの木のどこにクワガタがいるか全部知ってんだ。 まずあそこでしょ、それとあそことあっち」
休日、次男と散歩していたら、クヌギにたくちゃんの姿があった。 「さすがにまだ早いのでは?」と思えば、やはり手にクワガタは無かった。
「たくちゃんおはよう、最近どう調子?」と聞けば、なんと答えたと思いますかたくちゃんは。
(more…)Diesel WAYKEE 0807R
次女さん
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長女とイチャイチャしていると、家内から声がかかる。 「ちょっと!」
家内が指さす方を見れば次女がほっぺたを膨らませている。 少しうつむいているが目はギロリとこちらを見ており、憎悪の念が突き刺さる。
そういう事かと慌てて次女にも声をかけるが時遅し、スネてどこかへ行ってしまった。 こういうところが次女のすごく可愛らしいところなので、時にはわざとスネるように長女にだけ声をかけたりしている父を許してくれ。
だって大好きなんだものキミのことが。
(more…)鮒寿司考

鮒寿司は「フナと米と塩」のみが織り成す小宇宙。
好物「鮒寿司」を買い漁り、好みのものに出会えれば至福。 今回入手したものは酸味がマイルドで、あまりにも酒に合うので、メーカーに問い合わせをしてみたところ、丁寧に作り方を教えてくださった。
(more…)即筋肉痛
週五日、欠かさず走るようになってから五年程経つ。
太りやすいので体重管理のためというのが発端だったが、酒が旨くなったり、翌朝体内の酒を一気に抜く手段として極めて有効であることから、今では歯磨きと同じような習慣となり、走らないとなんだか気持ちが悪い。
この間しばらく長崎を離れたので、20日ほど走れないでいた。
久しぶりに走ってみると体の疲れが全部抜け切っており、足取りの軽さといえばもう、ナイキにスプリングでも仕込んだのかという軽快さで、フルマラソンでも楽勝で走破できると思えるほどだった。
一歩進むごとに、体が跳ねて飛んで行ってしまいそうなぐらい軽い。 普段と比べてタイムも段違いに良い。 ところが残りわずかというところで、両ふくらはぎの筋肉に鈍痛が走った。 走っていて、こんなになったのは初めてだ。
(more…)撮れるものならば
最近新幹線での移動に凝っている。
本を読みながら、時々車窓を流れる景色を眺めながら「ああもうこんな所まで来たんだ」と数百キロの移動を身近に感じられる所がよい。
とりわけ楽しみなのが富士山を拝むことであり、もうそろそろかと思えば席を立ち、通路の窓に顔をくっつけて、姿が完全に見えなくなるまで凝視する。
「裾が広がっている割には低い」なんて太宰さんは書いていたが、オイの眼は山頂付近をトリミングして見ており気にならない。 そびえる巨山にただ見とれるばかり。
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