佳肴二品
腹皮
カツオの腹皮にようやく出会えた。 鹿児島県のアンテナショップで売られていたものだ。 炙ってかじると、珍味というほどでもないが、ただ単に塩を振って干しただけではない歯ざわりと、熟成された「血合い」のような深い味がする。 焼いたのを刻んで、マヨ醤油にカボスを絞りこみ、七味で喰うと旨々。
(more…)鯵素麺
昔、恩師につれられ長崎の某料亭に行った際、出てきた「鯛素麺」に度肝を抜かれた事があった。
巨大な鯛の姿煮が大皿に横たわっており、その所々に素麺が盛りつけられている。 甘辛煮汁でヒタヒタになった素麺を、鯛をむしりながらいただくのである。
話だけ聞いてもピンとこない不思議な料理だが、たちまち大皿が空になってしまった事を思い返せば、相当旨かったんだろうと思う。
(more…)もらいもの
娘が「目がゴロゴロする」と言い出した。 登校前の慌ただしさの中まったくもって・・・眼科に行くべきか? そうしていると、突如玄関のドアが開き「ヨーイ」というなじみの声が聞こえた。 近所のお婆さんである。
もぎたての4、5本のきゅうりをゴツイ手でワシ掴みにしている。 「ほら食べれー」
毎度ありがたいのだが、ただ今娘は「ものもらい」の疑いがあり、病院へ行こうかどうか悩んでいるとことだと伝えたところ、そんなの何の問題もないぞとお婆さん。 「ほうきを持ってこい」と言う。
(more…)映画『タンポポ』よりラーメンに関する部分のまとめ
(more…)ある晴れた日、僕は一人の老人にともなわれてふらりと町へ出た。 老人はラーメン暦四十年。 これから僕に、ラーメンの正しい食べ方を伝授してくれるのだという。
僕:「先生、最初は、スープからでしょうか、それとも麺からでしょうか?」
老人:「最初はまず、ラーメンをよく見ます」
僕:「は、はい」
老人:「どんぶりの全容を、ラーメンの湯気を吸い込みながら、じみじみ鑑賞してください。 スープの表面にキラキラと浮かぶ無数の油の玉。 油に濡れて光るシナチク。 早くも黒々と湿り始めた海苔。 浮きつ沈みつしている輪切りのネギたち。 そして何よりも、これらの具の主役でありながら、ひっそりとひかえめにその身を沈めている三枚の焼き豚」
老人:「ではまず箸の先でですね、ラーメンの表面をならすというかなでるというかそういう動作をしてください」
僕:「これはどういう意味でしょうか?」
老人:「ラーメンに対する愛情の表現です」
僕:「ははぁー」
老人:「次に、箸の先を焼き豚のほうに向けてください」
僕:「ははぁーいきなり焼き豚から食べるわけですか?」
老人:「いやいや、この段階では触るだけです。 箸の先で焼き豚をいとおしむようにつつき、おもむろにつまみあげ、どんぶり右上方の位置に沈ませ加減に安置するのです。 そして、これが大切なところですが、この際心の中で詫びるようにつぶやいてほしいのです。 『あとでね』と」
孫持ち
こどもの日。 子供たちもGW疲れで少しぐったりしているので、家でゆっくり過ごすことにした。 DVDを見たりマリオパーティーやったり、家遊びも楽しいもんだ。 皆で豚まんをこしらえて、天気が良いのでベランダへ持って行ってムシャついた。
(more…)ミックスジュース
春休みを満喫中の長男と長女。 宿題も多くないし、習い事も毎日あるわけでもない。 時間を持て余すとTVゲームにあけくれる事が予想されたので、前もって色々買い与えておいた。
まずジェンガ。 二人で仲良くハラハラできるだろうと考えていたが、すぐケンカになる模様。 続いてUNO。 単純なルールなので長女も熱くなれるだろうと考えていたが、すぐにケンカになる模様。 ジグソーパズル1000ピース。 二人にとって初めてのパズルなので、コツコツ春休みの期間中に完成を目指してくれると思いきや、すぐにケンカになる模様。
二人で何かをさせるとケンカになるのだ。
そこでおのおのに一体何をやりたいのかを聞いてみると、長男はプラモデル、長女はミックスジュースを自分で作ってみたいということだった。 プラモデルはいくつかをAmazonで注文し、ミックスジュースは長女を野菜屋に連れて行き、好きな果物を選ばせた。
(more…)川棚のあんでるせん
昼下がりボケーっとしていたら、あんでるせんの事を思い出した。
長崎川棚町にある喫茶店で、摩訶不思議なショーを見ることができる。 行ったのは10年以上前になると思うが、目の前で繰りひろげられたありえない光景を今でもよく覚えている。
検索すれば、一体どんなショーを見ることができるのかはよくわかると思うが、個人的に一番驚いたのはルービックキューブだった。 バラバラのキューブがテーブルの上をコロッと一回転がしただけで全面揃ってしまうのだ一瞬で。
10円玉を手でちぎって元通りにしたり、念写したり、コーラ瓶の口がビヨーンと伸びていたり、お札が浮いたりと「おーっ、おぉー・・・」と唸るしかない現象を次々に見せられ、放心状態になって店を出た記憶がある。
そういえば! ・・・やっぱりあった。
(more…)KSBパン
今、うちの子供たちがハマっているのがKSBパン。 先日遊びに来た家内の友達から伝授されたものである。 大したものではなく、トーストにバターを塗りつけ、すかさず砂糖ときな粉を振りかけるだけではいできあがり。
(more…)白菜のクタ煮
娘に誕生日は何が食べたい?と聞いたところ、
ということだった。 妙な組み合わせだが本人のたっての希望なので全部作ってあげたところ全部きれいに平らげてしまった。 7歳になりまた一段と食欲が増したようだ。
(more…)大根おろしの卵かけ
「大根おろしの上に、生卵を割り落とし、醤油をたらしてかき回して食う」
と、團 伊玖磨 の『パイプのけむり』にあったから、早速試してみたらこれがまた旨かった。 あっさりしたトロロのような味がして、ザックリ混ぜて匙ですくえば酒のアテにもなる。 もちろんこれをご飯の上にかけて、かっ込んでもイケる。
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