小川ハタ店
海をボーっと眺めていたら上からサギが降りてきて、一直線に海中へ沈んでいった。 と思えばすぐに浮かびあがり、
羽を重たくバタつかせながら上空に戻っていく。 口には銀色に輝く小魚がくわえられていて、狩の成功がよほど嬉しかったのだろう、舞い上がっている様子でどこまでも飛んでゆきたい勢いだった。
小さくなったところで「ブルブルブル」と三度体を揺らして水気を切ったが、その仕草がダンスのウェーブみたいで可笑しかった。 でも次の瞬間魚は海面めがけて落っこちて行った。
すぐ追うも間に合うハズなく魚は海中に消えた。 そのまま海の中まで追うのだろうと思えば、そこはキビスを返して大空高く羽ばたいて行ったのだった。 その後ろ姿に、悔しさはみじんも感じられなかった。
(more…)バクチカー
ハツボンサンだったウチは墓でバンバン爆竹を鳴らした。
熟練の手業で爆竹を連ならせ、バンバンというよりもドカドン鳴らすおじさんたちの横で、次男は初めての爆竹を体験。
「ヤビヤ」に関しては昨年デビューしており、今年のお盆にはヤビヤーに次いでバクチカーにもなりたいと意気込んでいたのだった。
手に爆竹を持ち、導火線に火をつけてからポイポイ投げる兄ちゃんたちをよそに、自分もそこからはじめてみようと張り切ったが、1まずは爆竹をひとつずつ地面に置いてから 2導火線に火をつけ 3サッとその場を離れる。
という基本から着手したところ難なくクリア。 次いで、手に持った爆竹に火をつけてポイに挑戦。
(more…)はじおつ
「はじめてのおつかい」にあこがれること二年。 いつかは自分もと考えていた次女(四歳)は、ママにたのんで念願のおつかいデビューを果たした。
ずばりお題は「牛乳を一本買ってくる」。
いきなり一人で行かすのは、心もとない気がしたので、長男に尾行をお願いしたカミさん。 以下息子による証言を基に構成。
百円二枚を握りしめ、堂々とスーパーに入店した次女は、軽くあたりを見回し、牛乳コーナーへといちもくさんに駆けていった。 そしてヨーグルトを掴みあげてしばらく眺めまわした後それを置き、目当ての牛乳を抱えてレジへ向かった。 きちんと列に並び、お金を払っておつりを受け取り颯爽と出てきたらしい。
おつかい大成功!と思いきや・・・
(more…)桃は皮ごと
山梨の方から桃を送っていただいた。
「皮ごと食べてね」とメモ書きが入れられていて「ウソ!」と思いつつもかじりついてみたところ、想像通りやや渋みが口に残った。
電話してそう伝えたら「だからそこがいいんだよ!」とキッパリ。 本場の方が言うんだからそうなんだろうと、家族にも皮はむかすに丸かじりするよう伝えたら大ブーイングが。
結局皆はいつもどおり皮をペロリと丁寧にむいてから食べた。 甘く果汁が滴り落ち、とにかく美味しいとのこと。 そしてオイにはむかれた皮だけが続々と集まってきたのだった。
「え、皮食べるんでしょ?」
(more…)玄人志向のHDDスタンド
ノートPCのHDDのアクセスランプが常時点灯状態になり動作が重たくなったので、これは経験上ハードディスクの寿命(やけに短かったよな今回)だなということでHDDの入れ替えを行った。
購入したのはノートPC用の2.5インチHDDと、玄人志向のHDDスタンド。 HDDスタンドとは何かというと、PC不要でHDDのコピーを作ることができる代物。
(more…)長財布
クラブのお姉さん方の話は、げに参考になることが多く、聞き役に徹するのも楽しみ方のひとつだと思っている。
同席の友人が突如自らの財布をデンとテーブルに投げ出し語りはじめた。
なんでも自分が使っている財布の値段のナントカ倍が、自分の年収になるという主張らしく、何を言ってるんだコイツとダメ出しをはじめようと腕まくりしたところで口を開いたのはお姉さん。
(more…)飴玉
オフ会を終えて
七月二十日土曜日に、初めてのぷちぐるオフ会を終えたところでの感想を。
定員を超える11名の方にご参加いただいた楽しい宴会となった。 遠くは中部地方からお越しいただいた方もおり、もちろん皆さん飲むこと食べることが大好きな方々であり、謎の焼き鳥屋店主が現れたり。
(more…)夏なのだ
今の子供が見れば驚く程のカブトクワガタが昔はいた。
子供の頃、夏休みになれば毎年婆ちゃんの田舎へ遊びに行った。 何が楽しみかというと、朝早くから出かける「カブトムシ取り」であり、当時はまだ瀬古選手のようにシャープな体躯をしていた叔父が一同ひきつれて山に入ったものだった。
ある日狩場がマンネリ化したので開拓しようと、別ルートから入山を試みた。 すると子供達は一斉に「ギャア」とさけび声をあげた。 瞬間焼けるような激しい痛みが走る。 どうやらミツバチの巣をつっ突いてしまったらしい。
楽しいはずのカブクワ採集は一転修羅場と化し、逃げ惑う子供らを必死で統率しようとする叔父は青くなった。 皆転がるようにして表へ駆け出た。
(more…)レジにて
イケアであれこれ買い物をし、レジで会計を済ませようとしたところ、小銭入れからボタン型電池が転げ落ちた。 これは娘のおもちゃの電池で、同じ型番の電池を買おうと、忘れないよう忍ばせておいたものだった。 電池はわざわざ取りにくいところへ転がっていくように、レジカウンターの下に入っていった。
レジ下を覗きこんでいると、「ドサッ」と音がしたので顔を上げたらギャルっていうかなんというか、そういうお姉さんが大きなクッションをカウンターに置いたところだった。 レジさんはとっさに「順番にお会計しますので」と彼女に伝えたが、「これ前から欲しかったんですー急いでるんで早くしてね」と姉さん。 あとで 「順番替わっちゃってすみません」と言われたが、しゃがんでいたオイが悪いわけで、カクカクシカジカ理由を話すと、レジさんは一緒に腰をかがめて覗いてくれた。 が、やっぱり電池は見つからなかった。
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