はじおつ
「はじめてのおつかい」にあこがれること二年。 いつかは自分もと考えていた次女(四歳)は、ママにたのんで念願のおつかいデビューを果たした。
ずばりお題は「牛乳を一本買ってくる」。
いきなり一人で行かすのは、心もとない気がしたので、長男に尾行をお願いしたカミさん。 以下息子による証言を基に構成。
百円二枚を握りしめ、堂々とスーパーに入店した次女は、軽くあたりを見回し、牛乳コーナーへといちもくさんに駆けていった。 そしてヨーグルトを掴みあげてしばらく眺めまわした後それを置き、目当ての牛乳を抱えてレジへ向かった。 きちんと列に並び、お金を払っておつりを受け取り颯爽と出てきたらしい。
おつかい大成功!と思いきや・・・
隠れていた息子を偶然ハッケンしてしまった次女は烈火のごとく怒り、牛乳をほっぽり出して大荒れ。 「ムリ無理助けて」と息子から電話があり即サポートに向かったカミさん。
なだめるのにしばらく時間が必要だったが、もう一度、今度は本当にひとりでおつかいに行ってもらうという話で納得。 次なるお題は「豆腐を三つ買ってくる」に決定。
しばらくし、大袋を提げて意気揚々と帰宅した次女。 まずは言いつけ通り豆腐を三つ取り出してテーブルに置いた。 続いてきょうだいへのおみやげであるガムやらスナック菓子を取り出した。 そして最後に自分へのご褒美であるチョコモナカを少し自慢し、そそくさと冷凍庫にしまったのだった。