桃は皮ごと
山梨の方から桃を送っていただいた。
「皮ごと食べてね」とメモ書きが入れられていて「ウソ!」と思いつつもかじりついてみたところ、想像通りやや渋みが口に残った。
電話してそう伝えたら「だからそこがいいんだよ!」とキッパリ。 本場の方が言うんだからそうなんだろうと、家族にも皮はむかすに丸かじりするよう伝えたら大ブーイングが。
結局皆はいつもどおり皮をペロリと丁寧にむいてから食べた。 甘く果汁が滴り落ち、とにかく美味しいとのこと。 そしてオイにはむかれた皮だけが続々と集まってきたのだった。
「え、皮食べるんでしょ?」
あくる日たまたま目にした本に「果物は皮ごと食べるのが良い」という話があった。
リンゴやナシ、カキ、ブドウ、モモは皮ごと食べるのが良。
桃の表面の産毛は布で拭けばきれいにとれる。 果物の皮には傷を治す「創傷治癒作用」と、体の細胞を酸化から守る「抗酸化作用」がある。
その効能はというと、傷ついた消化管の粘膜を治し、肌を綺麗に保ち、老化防止にもなり、風邪もひきにくくなるのだとか。
その部分に線を引き、桃は皮ごと食べたほうが良いと力説してみたものの、やっぱり家族は皮をむいて食べたのだった。
