レジにて
イケアであれこれ買い物をし、レジで会計を済ませようとしたところ、小銭入れからボタン型電池が転げ落ちた。 これは娘のおもちゃの電池で、同じ型番の電池を買おうと、忘れないよう忍ばせておいたものだった。 電池はわざわざ取りにくいところへ転がっていくように、レジカウンターの下に入っていった。
レジ下を覗きこんでいると、「ドサッ」と音がしたので顔を上げたらギャルっていうかなんというか、そういうお姉さんが大きなクッションをカウンターに置いたところだった。 レジさんはとっさに「順番にお会計しますので」と彼女に伝えたが、「これ前から欲しかったんですー急いでるんで早くしてね」と姉さん。 あとで 「順番替わっちゃってすみません」と言われたが、しゃがんでいたオイが悪いわけで、カクカクシカジカ理由を話すと、レジさんは一緒に腰をかがめて覗いてくれた。 が、やっぱり電池は見つからなかった。
ローソンからナントカというメンチカツが発売されたから買ってくるようにとカミサンに言われたのでわざわざ買いに行った。 ふたつ注文すると「一緒に入れてもいいですか?」と聞かれたので「はい」と答えて待ってると、レジさんはメンチを紙袋に入れてからテープで口を止め、それをビニールへ入れようとしたが、テープの止めが甘かったらしくはがれ、今度はそのテープがビニールに張り付いてしまい、ゴチャゴチャになってしまったのでワナワナしていたので「そのまま大丈夫ですよ」と伝えて店を出たら、あとからそのレジさんが走ってきたので何かと思えばタレを入れ忘れたとの事だった。
ムラサキスポーツにスニーカーやサッカーボール、トレーニング器具等細々買いに行った。カゴ2つ分になった品々をカウンターに持っていったところ、レジさんは巨大な袋へ次々に詰め込んでいった。 微妙に入りきれない様子だったので「袋分けます?」とレジさんに聞かれたがつい「そのままで結構です」と答えてしまい、結果口も閉じれないほどパンパンになった袋をかかえて店を出ることになり後悔した。
ツタヤでレジに向かうと、ちょうど同じタイミングでお孫さんをつれたお婆ちゃん?が来たので、「お先にどうぞ」と譲ったところ、オイとお婆さんがいたのは実は出口であり、レジさんから「こちらは出口なのでこちらから並んで下さい」と入口に促され、三人一緒に赤面しながら並びなおした。 気を取り直して「お先にどうぞ」とまたお婆ちゃんに言ったが、今度は逆に「いえいえ、どーぞお先に!」と譲っていただいたのでお言葉に甘えた。
完
日常で起こった「誰に話すでもないけどちょっとしたおもしろい出来事」を記事にまとめるのはいいことだと思います。
自分は日常で起こった珍事をよく思い出し「誰にも話さないなんてもったいないな」なんて思うことがあります。
でも結局忘れて行くばかり。
自分と人とが関わった瞬間を忘れないためにもたまにメモ感覚で記事にするのもいいかもしれません。