無意志的記憶
正月婆ちゃん家へ遊びに行った折、仏壇に手を合わせていると、誰かが後ろから力なく肩をたたいてきた。 振り返ると次男が立っていて、「ちょっとこっちに来て」と言う。 顔は白々としていて表情は冴えない。
手をひかれて言われるがままについていくと、そこには一本の柱があった。 「こんな所に柱あったっけ?」
次男はオイの顔を見上げ、それからすぐに柱の根元を指さした。
「パパ、木から足がはえているよ。」
(more…)樽酒の香り
「生酒を軽く燗して飲む」という技を居酒屋店主に習い、早速実行してみるとこれがまた旨いのなんの。 生酒の芳醇さはそのままに燗で味の広がりが出ているという荘厳な酒になった。 一口すすると、舌が百畳ありその隅々にまで味が行き届いている真っ最中、というようなイメージが広がる。 何度口にしても、味が広がる余韻を楽しむことができる。 目を閉じて、ゆっくりと味わう。
突如ひらめいた。 「もしかして、一升瓶の中に吉野杉の切れ端をいくつか放り込んでおけば、樽酒風味になったりして。」 そしてこのようにつぶやくと、kurosunadaiさんから「なりますよー。つけとく時間が難しいけど。」という返事をいただいた。
それでは早速、樽酒の樽の上ぶたを叩き割って、一升瓶の中に入れておいた。
(more…)極細麺から皿うどんへ
予想していたとおり、大晦日は雪のせいでお客の大半が来れなかった。
したがって、娘と一緒にせっせと打った極細麺30玉の大半が消費できなかった。
年が明けて一日。 朝起きてみるとまだ雪が降っていて、これではお出かけできそうにない。 仕方がない、たまにはゆっくりと過ごしてみるか。 朝から熱い風呂に入り、それから日本酒を開け、チビリチビリと飲みはじめた。
昼過ぎなり、家族から「なんか腹減った」コールがあったので、極細麺を少し揉みほぐしてから胡麻油で色よく揚げて、皿うどんの細めんを作った。 予想通りの仕上がり。 こんな旨いパリパリ麺食ったことがない。
(more…)タブ入り息子
この画像は次男(3歳)である。
(more…)オイ製麺所フル稼働
今年の年越しラーメンは塩らーめん。
昨日30日、娘を助手に、2キロの強力粉をせっせとこねて、ふんで、麺を打った。 いつもの倍量だから骨が折れる。 パスタマシンをフル稼働させ、30玉の極細麺ができた。
これで替え玉をリクエストされても大丈夫、準備万端。
(more…)サンタのいたずら
もちろんウチにもサンタは来た。
玄関先でチリンチリンと音がするとすぐさま駆けていったのは次男だった。 デップリとしたサンタが目の前に現れても、もうビックリはしない。 何かいいものをくれる人だとわかっているからだ。
4人の子どもたちはそれぞれプレゼントを受け取った。 お礼を言うと、ものすごい勢いで、すぐに封を開けはじめた。 きれいに包装してあるのに、もうちょっとこう丁寧に開封することはできないものなのか・・・。
子どもたちは毎年希望通りのプレゼントをもらっているが今年はどうなのだろうか。 いち早く包みを開いた次男は・・・トーマスの機関車本体だった。 たったひとつだけ。
次に包みを開いた長女は・・・大好きないちごのパックがひとつだけ入っていた。 練乳付。
そして長男のプレゼントは・・・最近好きな『ONE PIECE』の単行本が一冊だけだった。 うれしそうではあるが「たった一冊・・・」と顔に書いてある。
次女のプレゼントは、割と立派なお絵かきセットだった。
今年のサンタは少しいたずらをしていた。
(more…)料理ことはじめ
近頃何が楽しいかと聞かれれば、娘(6歳)との料理と答える。
この間までは、お菓子作り(ドーナツやらガトーショコラ)だけにしか興味を示さなかったものの、いつのまにかディープな料理の世界に魅了されてしまったらしい。
夕食を仕込んでいると近寄ってきて「私もやりたい!」と言う。 はじめのうちは、野菜の水洗いや鍋に材料を入れる役目、素材をかき混ぜる事などを担当してもらっていたが、それだけではすぐ事足りなくなり、ついに包丁を握ることになった。
娘は包丁を恐れる様子もなく、ニンジンやキュウリを上手に筒切りにしていくが、見ているこちらとしては不安でならない。 時折力みすぎて包丁が進みすぎてしまった時などはギクリとする。
「包丁を握っている反対側の手は、猫の手だぞ猫の手!」と何度も注意をする。 娘は少しうるさがりながら「大丈夫だって!」と答える。 しかし、馴れてきた頃が一番危ないのだ。 一瞬の気のゆるみが事故になることだってある。
先日、麻婆豆腐用の木綿豆腐をさいの目切りにしてもらっていたときのこと、包丁を豆腐へ横一文字に入れてもらっている際、つい勢いあまって包丁が豆腐からすっぽ抜けてしまいヒヤリとしてしまったことがあった。 豆腐の柔らかさと力の入れ具合がつりあっていなかったのだ。 あぶないあぶない。
(more…)我が家独特食品
小学生の頃の話。
夏休みを婆ちゃんの田舎ですごした。 今晩何を食べたいのかと聞かれたので、「カレー」と答えたら、一緒に買出しに行くことになった。 ジャガイモ、ニンジン、ひき肉、そして青い箱に入ったカレールーをカゴに入れたことをよく覚えている。
帰宅し、早速婆ちゃんはカレー作りに取りかかった。 その間オイは、まだ何も植えられていない、耕されたばかりの畑で、土の柔らかさに感激しながら、靴を脱いで素足でその中を走り回っていた。 遠くでヒグラシの声がする。
しばらくしてカレーができた。 テーブルについてスプーンを手に、カレーがでてくるを待った。
婆ちゃんは、大皿に「これでもか!」とテンコ盛りにしたカレーを運んできた。 ていうか、これは一体?
婆ちゃんの作ったテンコ盛りカレーは、オイの知る一般的なカレーの外見から、かけ離れたものだった。 え、なにが違うかって?
(more…)ポケー
ティッシュが無くなったので、新しいのを取りに行った。
するとまだ買ったときのまま、ビニールで5箱がパックされた状態だった。 それを破いて一箱ずつ取り出し、再度5箱に積み上げた。
それに満足したのか、ティッシュを持たずにそのまま戻ってきてしまったということにたった今気づいたので、また今からティッシュを取りに行こうとしている瞬間。
カチ飯で雑炊
近頃我が家の炊飯ジャーは調子が悪い。 ご飯を炊いてから半日ぐらいすると、釜フチ周辺の米がカチカチ乾燥してくる。 とてもじゃないが、そのままでは食えない状態になってしまう。
買い替え時なのだろう。
カチカチのご飯はしばらく水に浸しておいてから洗い、雑炊にすればよい。
濃い目にカツオダシをとってから、ご飯を煮る。 野菜室を覗くと、葉つきの大根があったので、その葉を刻んで加えてみた。 すこしボリュームが欲しかったので、あちこち見てまわると、ツナ缶をみつけたのでほうりこんでみた。
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