キヤノン PIXUS プリンターのドライバーがインストールできない時の対処法
長年Canonのプリンターを何台も使ってきたが、近年その劣化ぶりが激しい。 今回新しく購入したTS3530で、いざドライバをインストールしようとすると、バカみたいな事で手間取ったので同様の件でお困りな方もいるかと思い本記事を作成する。 改めて、キヤノンは製品も対応もかなりお粗末な会社である。
プリンター付属のセットアップCD-ROMの存在意味
数年前までは付属のCDによりドライバのインストールは全て行えるようになっていたのだが、そしてそれが当然の事なのだが、最近ではいざPCに差し込んで実行すると、CANONのサイトへ飛ばされて、そこから機種を選んでドライバ(今回ならwin-ts3500-1_2-n_mcd.exe)をダウンロードし、実行するようになっている。
「あー面倒くさ…」と思いながらもその手順を踏み、いざインストーラーを立ち上げようとすると、could not createと表示され起動する事ができない。
こんな事初めてだったので何かと思い、PCを再起動してもウイルスソフトの挙動を一時停止させてみても状況は変わらなかった。
CANONカスタマーサービスのチャットにおけるお粗末さ
するとOSを聞かれ、Win10だと答えれば「パソコンの再起動、Webブラウザーの変更やキャッシュのクリアからの、改めてのダウンロード」という対処を教わったのでそう試してみても回復せず。
結局ダウンロードしたwin-ts3500-1_2-n_mcd.exeを別のPCで試してみようとUSBメモリにコピーして、その際うっかり実行してしまったのだが何とこの場所では何故か正常に動作してインストーラーが立ち上がったのでまずは次に進む事ができた。
CANONカスタマーサービスのチャットにおけるお粗末さ その2
いざセットアップを開始すると、プリンターを自動検出する工程になるが、今度はそのプリンターを検出できない(無線LAN接続において)。 そこでチャットでそう尋ねるも「TS3530の接続がWi-Fiの場合、プリンターの無線LAN設定を含めての確認が必要です」と伝えられ、それの記されたURLを教えられる(本件で最重要なのはこの部分でありキヤノンはここの重要性をまったく理解していない)。
つまり昨今のキヤノンのプリンターへのドライバのインストールは、一筋縄ではいかないようになっているのである。
付属のCDの指示に従えば、すぐ印刷できると考えている機器に明るくない人、たとえば高齢者等は大いに困惑するハズである。
このチャットは時間のムダだと考えて、そこで会話を取りやめた。
マニュアルの存在意味
マニュアルに目を通すも、インクの取り付け方等は記されているが、PCとの接続法においてはウェブに丸投げである。
そしてそのオンラインマニュアルにおいても、結局ドライバをインストールする所が終着ページであるから、プリンタ検出云々の件についてはわからず仕舞いである。
プリンタ側で無線LANの設定を行う事に
そこでプリンターを操作して別の手段で設定を行う事に。 ドライバから飛ばされたページは、何故かTS5300 seriesのもので、もしかすると今回の機器専用のページは無いのか、それとも流用しても問題ないものなのだろうと思って読み進めば、
本機(TS3530)には存在しないボタンを押して、[Wi-Fiセットアップ]を選び、OKボタンを押すよう指示されている。
仕方がないのでひとまずTS3530にある全てのボタンを押してみたが、結局[Wi-Fiセットアップ]にたどり着く事すらできなかった。
そこで今度は電話で上記の設定法を聞こうとかけてみたが、問い合わせが集中しておりつながらない。 そして待っている間も通話料はもちろん発生するので数分待った所でイラッとして切った。
結局こうして問題は解決した
あとは一旦深呼吸してエスプレッソを嗜んで、じっくり自己解決の道を模索する事にした。
トラブルページを読み進んでいくと、「無線LAN接続(Wi-Fi)で使用中にプリンターが見つからない」という項目があり、
そこに記された「「ネットワーク設定アシスタント」を使ってプリンターの接続状態を確認」からネットワーク設定アシスタントをダウンロードし、
それをインストールして起動すると、
Windowsのファイアウォール機能で本ソフトウェアに対するブロックを解除する必要があります
と表示され、「ブロックを解除する」へ勝手にチェックが入っているのでそのまま次に進むと、あっけなくPCから本プリンタを検出する事ができ、ドライバーのインストールを終える事ができたのだった。
つまり、今回の問題で一番重要なのはネットワーク設定アシスタントをインストールして実行する事であり、今時Windowsのファイアウォール機能を使っていない人など居ないハズだからキヤノンもそこをまっさきに把握して、
インストーラーのダイアログ冒頭にこれを表示しダウンロードを促すもしくはCDに収録しておくか、もしくはインストーラーに含めておくべきなのである。
きっと同様の件で困っている人が多いと思い本件を記した。 キヤノンはユーザーからどんどん遠ざかっておかしな方向に進んでいっていると思う。 現に十数年に渡りこの会社のプリンターを何台も使い続けてきたが、同ランクの製品でもその機能の劣化が著しい。
音はうるさくなったし、紙の吸い込みは悪くなったし、プリンターの操作パネルは扱いにくくなったし、インクの持ちは悪くなったし、インク吸収体は小さくなったし(別件に記す)。
このままでは先が危ぶまれると思っている。
このページにものすごく助けられました。
ありがとうございました。
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