ふでばこ
明日の登校準備をしていた長男が「ナンダコレッ!」と声をあげた。 行ってみると、筆箱を開いて顔をこわばらせている。 覗いたら、中には綺麗に研がれたピンク色の鉛筆がびっしりと並べられていた。 ちなみに普段長男が使っているのは青色の鉛筆である。
(more…)職人
あれほど好きだった恐竜やトランスフォーマーのオモチャには目もくれず、黙々と新聞紙で創作活動に励む次男。 ある日突然はじまった行動で、作っているのは「武器」である。
新聞紙を折り、丸め、ガムテープで巻いてイメージしている形に造りあげていく。 神妙な顔をして作業に没頭する姿は、この場面でしか見せない一面だ。
武器が完成したら、それを手に姿見の前へ移動し、実際に使ってみる。 「てやー!」のかけ声と共に、一心不乱に武器を振る次男。 自らのフォームを鏡で確認しつつ、見えない敵と戦っている様子。
(more…)もらいもの
娘が「目がゴロゴロする」と言い出した。 登校前の慌ただしさの中まったくもって・・・眼科に行くべきか? そうしていると、突如玄関のドアが開き「ヨーイ」というなじみの声が聞こえた。 近所のお婆さんである。
もぎたての4、5本のきゅうりをゴツイ手でワシ掴みにしている。 「ほら食べれー」
毎度ありがたいのだが、ただ今娘は「ものもらい」の疑いがあり、病院へ行こうかどうか悩んでいるとことだと伝えたところ、そんなの何の問題もないぞとお婆さん。 「ほうきを持ってこい」と言う。
(more…)度胸
マルちゃん
孫持ち
こどもの日。 子供たちもGW疲れで少しぐったりしているので、家でゆっくり過ごすことにした。 DVDを見たりマリオパーティーやったり、家遊びも楽しいもんだ。 皆で豚まんをこしらえて、天気が良いのでベランダへ持って行ってムシャついた。
(more…)二つのゴタゴタ
小学校での話
保護者会にはいつも家内が参加しているのだが、急用ができたので、オイが行くことになった。 お母様方の中に混じり、あちらこちらから飛び交う世間話に耳を傾けていた。
すると「ねえ、昨日の宿題、○○くん、ちゃんと解けてた? うちの子はこんなのできないって頭かかえてさ、落ち込んじゃったのよ」という声。
「ああそういえば、難しいって言ってた!」と別のお母様。
すると方々から「ウチも!」「あれは解けない!」という声があがり、その話で持ちきりになった。 話をまとめると、宿題に、まだ習っていない二けたの足し算がでて、解けなくて困った、という事らしい。
「あの宿題は難しすぎます!」とお母様方から責められ続け、担任は冷や汗かきながら「なんといいますか、チャレンジする、という意味で出してみました」と弁明。 それにお母様方は猛反発。 「チャレンジにも程があるわ!もっとちゃんと習っている所を宿題にしてください!」
新学期早々、強大な相手を敵に回してしまった担任氏に心から同情する。
(more…)怒涛の質問
たまに次男の質問責めに遭う。
(more…)ガンプラ
小学生時代、何が楽しかったかといえばガンプラだ。
夏休みともなれば朝から親友と待ち合わせて自転車をこぎ、市民プールでめいいっぱい泳いだ。 そしてすぐ近くのアイス屋で12段のソフトクリームを買い、舐めながら「ツキオカ」に向かうのだ。
ツキオカは模型店である。 ショーウィンドーには緻密に作られた模型が所狭しと並べられている。 店内はプラモデルの箱がうず高く積み上げられており、人一人通るのがやっとの通路を歩きながら、目当てのモデルを探すのだ。
我々の目的はガンダムのプラモデルであるが、手を出せそうも無いラジコンや、船の模型を眺めるのも楽しみだった。
ガンプラを買ったら、たまり場の友人宅へ向かい、クーラーのよく効いた部屋で、各々静かに作りはじめるのだった。
(more…)こびと
娘が図書館から『こびとづかん』を借りてきてからというもの、我が家は小人ブーム。 家の中で起こる事象は全て小人の仕業で片付けられてしまう。
「肩がこった」といえば肩こり小人。 昆布を切らした!といえば昆布小人の仕業。 ネーミングセンスを磨けば、我が家独自の小人図鑑を作れるかもしれない。
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