マルちゃん
きょうだいの誰よりも自己主張が強い次女。 ゆえに一度怒るとなかなかおさまらない。 そのしぶとさから「マルちゃん(マル=スッポン)」の異名を持つ。
上の子供達の場合、ちょうど今の次女と同じ頃の時でも、何かが気に食わずに泣き出したとしても、何とかなだめることができた。 「おーそうかよしよし、じゃあ明日大好きな餃子を作ってあげるからさ」なんて言えば長男ならば一発で機嫌をなおしたものだった。
ところが次女の場合、どう言ってもおさまらない。 なだめようとしようものならいち早くその空気に気づいて「今テーマはそれじゃない!」といわんばかりに一層声をたてて泣く。 自分が気のすむまで泣く。 家でも園でも同じ。
正直対処に困っていたところ、キーワードがあることが近頃我が夫婦の研究により判明した。 そのキーワードさえ口にすれば、どんな怒りもおさまってしまうのだった。
たとえば「今度何歳になるんだったっけ?」という言葉。
これを言うと、どんなに怒っていようと「いやだーアー!!」なんて言ってたのが「・・・3歳」と落ち着きを取り戻してしまう。 怒りのジャンルを問わずに効く万能の言葉なのだ。
「三歳になったら何をやりたい?」も効果的である。 必ず「保育園の先生になる!」と答え、一気に気分は好転するのだった。
もうじき「魔の二歳児」を終える次女。 どうやら本人もその時を心待ちにしているらしい。 目下さらなるキーワードを研究中。