観察
「オイー、洗濯物がプールに落ちて濡れてるー」とベランダの次男。 「あ、そー。 あげといてね」とオイ。
次男はベランダで水遊び中。 オイはガレージで洗車中という構図だった。 ガレージからはベランダの次男がかすかに見えるが、次男はこちらから見られていることには気づいていない。 手を止めて、しばし彼を観察する。
言われた通り、プールからタオルを取り上げた次男。 そのまま床に置くのかと思えば、絞ってそれを背伸びしながら干しなおした。
次にバケツに無数に差し込まれている「花火カス」を一本手に取り鼻に近づけクンクン嗅いだ。 しばし余韻に浸ってからそれを戻し、土用干し中の梅干しをひとつつまみあげてためつすがめつ眺め、舐めてみようと思ったけれどやっぱりやめた。
干している最中のスルメが風で流されている事に気づき、具合よく戻した。 その際見上げ様に太陽が目に入って鼻がムズがゆくなったようで、クシャミを三連発。
これがさっき彼がベランダで行った事の全てである。 これから公園に連れて行く。
