撮れるものならば
最近新幹線での移動に凝っている。
本を読みながら、時々車窓を流れる景色を眺めながら「ああもうこんな所まで来たんだ」と数百キロの移動を身近に感じられる所がよい。
とりわけ楽しみなのが富士山を拝むことであり、もうそろそろかと思えば席を立ち、通路の窓に顔をくっつけて、姿が完全に見えなくなるまで凝視する。
「裾が広がっている割には低い」なんて太宰さんは書いていたが、オイの眼は山頂付近をトリミングして見ており気にならない。 そびえる巨山にただ見とれるばかり。
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