ブドウ狩り
毎年九月に入ると、子供たちの通う保育園ではぶどう狩りに行く。 それをいつも次男は楽しみにしていて「ぶどう狩りに行くけん水筒よういしておいてね」とか「いっぱいとってくるけんね」と張り切っているのだが、今年は天候に恵まれず延び延びになっていた。
先日ようやく行くことができ、丸々したぶどうを三房もいで帰ってきた。 夕ご飯を食べた後、皆でぶどうを食べるんだと冷蔵庫のドアを開け、椅子を引いてきて、棚の一番高いところに自ら仕舞った。
いつもよりも早めにご飯を食べ終えた次男は、早速冷蔵庫まで向かい椅子に立ち、さっきの場所からブドウを取り出そうとするのだが、そこにブドウはない。 家内が何気に野菜室へ移したのだった。
慌てた次男はブドウが無いと大騒ぎ。 家内が事情を話し、房を目の前に差し出したがヘソを曲げてしまった。 「このブドウのに関する一切の権限は俺にある!」と顔にある。
「ホントアンタにそっくりよねこういうとこ」と、こういう時に限ってオイを引き合いに出す家内だが、そもそも、アンタがわるい。
次男に了解を得てから、ブドウを一房丸のまま冷凍庫へ入れた。 少し凍らせてから食べると、これがまた旨いんだよなあ。 保育園の先生に教わった手法。 これで、ブランデーを飲んだりもする。