はだしの一歩
深酒の普段より遅く起きた。
少し頭痛がするので風呂を沸かし、心臓がドクドクしてくるまでじっくりと浸る。 汗がにじんでくるまで熱い湯に浸かり、出て冷水シャワーをかぶり、また浸かって・・・と繰り返せばアルコールなんて飛んでいってしまう。
スッキリとしたところで風呂からあがり、バスタオルでザッと体を拭いてから、そのままタオルを腰に巻いた。 体中から汗が吹き出てくる。 クールダウンするために窓を開け放つと、一面雪だらけなもんだから驚いたというか、今日そんな天気予報だったっけ?
はげしく降り注ぐ雪。 みるみる積もってゆく雪。 その光景を眺めていたら、つい外へ出てみたくなってきた。 こんだけ降っていれば人なんて歩いていないだろうし、車はチェーンを巻かねば走行不能だろう。
身に着けているものはタオル一枚。 素足で、雪の上へ第一歩を踏み出した。 のぼせるほど温まっているので、まったく冷たさを感じない。 そのまま数歩進んでみる。 当たり前だが、雪に残る足跡は、素足の形である。 そういえば、雪の上に裸足の人間の足跡がある光景ってはじめてだ。 記念に撮影でもしておこうかと思いつくやいなや、急に寒さが襲ってきた。 冷凍人間になっちまう、急いで家に戻った。
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