オカン
婆ちゃんのいる田舎に「オカン」という犬が住んでいる。 白犬で、昔っから姿が変わらないのでかなり歳がいっていると思う。 白い毛に映える、赤い首輪をつけているが、飼い主がいるわけではない。 オカンという名がどこからきたのかを誰もしらない。 今日は山田さんが散歩をさせ、エサは佐藤さんが与えるといった具合に、近所中で世話をしている。
人見知りする犬であり「オカン、オハヨ!」と声をかけても、首をひそめて上目遣いに後ずさりする。
ある日、縁側で昼寝をしていると、只事ではない犬の鳴き声が聞こえてきた。 だんだんこっちに近づいてきている。 「グゥアルルル・・・オウオウッ!オウッオウッ、ギャハー!」と、狂気じみている。
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