鶏の白石 南島原本店
南島原市にある「鶏の白石」の情報は妹によるものだ。 旨すぎるので、近くを通りがかれば絶対買うという話。
「唐揚げの名店」という話はよく耳にする。 シンプルな味付で、骨付肉が用いられていることが多い。 そして絶対必要条件が「揚げたて」だということである。
白石の入口横に、持ち帰り専用の小窓がある。 そこをガラリと開けると店員さんがいて、注文を受け付ける。 店の奥ではおばさんたちが4、5人、忙しそうに動き回っている。 唐揚げには骨付き、無し等数種類あったので一通り買うことにした。
注文後、小型のトランシーバーのようなものを渡される。 これが「ブルル」と震えたら、 唐揚げが出来上がったサインだから、取りに来るよう言われる。
店の近辺に2、3台の車が停車しているが、おそらくこの人々も、唐揚げ待ちだと思われる。 やっぱりそうで、次々と車から出てきては、トランシーバー片手に小窓を開けて、唐揚げを受け取ってゆく。
10分ぐらい待ったところで唐揚げを受け取ることができた。 さげ袋からは唐揚げの熱気がモウモウと感じられる。 我慢できずにひとつ手に取りかじる。 皮の部分であり、まるで薄いせんべいのような口当たりで割れて、次に肉汁あふれる肉にたどり着く。 絶妙の揚げ加減。 味付けはシンプルであり、飲み込んだあとにやや強い甘みが残る。 甘口の唐揚げだと断言したい所だが、部位により、味の強さが違うので、一概にそうも言えない。 旨いことは確かだ。
画像はこの店の骨付きと骨無しの唐揚げであるが、帰宅し、冷めてから撮影しているのであまり美味しそうではない。 揚げたての唐揚げは、見ているだけで「シューッ」と揚げた余韻が聞こえてくるほど食欲をソソルものだった。 オーブンで温め直してかじりついたが、揚げたての風味には遥か遠く及ばない。 やはり唐揚げは、揚げたてに限る。