GODIVA :ベルジアンダークチョコレート
ゴディバのチョコ詰め合わせを誰かに送るとかで、嫁についていった。 自家用にも同じ詰め合わせを買えといったらそれはダメだと譲らないのでアイスを買ってもらったウマイおしまい。
オイ丼
オイは、おいどんは、ついに、オイ丼を発明したのでごわす。
オイ丼とはオイのオイによるオイのためのどんぶりであり、オイの独断と偏見により作り出されたものである。 オイ丼の作り方に関してはいかなる改変も許されず、万が一その規約を破った場合は、オイ丼組合から永久追放されるという厳しい罰則によって、オイ丼は保守されているのだ。
ウソ。
オイ丼は東海林さだおさんが発明したもので、おでんの丸かじりに作り方が載っていた。 オイ丼とはオイルサーディンドンブリのことである。
オイ丼の作り方
- オイルサーディンの缶を開けて、火にかける。
- 丼に熱いご飯を盛り、上からゆで卵の白身のみじん切り、たまねぎのみじん切りを散らす。
- 上からオイルサーディンをあける。
- カイワレ菜と梅干のみじん切りを散らす。 完成。
結論から言うと、オイ丼はかなりイケる。 オイルサーディンのオイルと梅干の塩気が合う。 卵の白身とタマネギのみじん切りも絶対に必要だ。 ちなみにオイルサーディンの缶を火にかけるときはコンロに網を敷いてその上に缶を乗せてやると安定するし、まずはじめにゆで卵は作っておいたほうが作業がスムーズ。 半熟に作って残った黄身は味噌漬けにすればムダがない。 梅干はカリカリ系を使うと東海林さんはおっしゃる。
是非一度試してみてください。
オイサートーストもどうぞ
くじらの独自ルート
「今日のオススメ:鯨」とホワイトボードに書かれてあるのを見逃さなかった。
初めて入った居酒屋さんで、まるで吉田類氏のように、顔を赤らめ半ニヤケで熱燗を飲りながらモツ煮込みを食べていた時のことだった。
しばらくして鯨肉の盛り合わせが届いたが、レベルが高い。 鯨肉といっても質、茹で方で味が大きく変化してくるが、この店のクジラは旨い。 「おいしー」
何度か言葉を交わすうちに判ったが大将は気さくな人だ。 クジラの茹で方についてはかなりこだわりを持っているようだ。 話を聞いているだけで肴になる。
熱いクジラトークを繰り広げる中、大将は口角泡を飛ばしながらクジラは安いとしきりに言う。 いやそんなことはない。 むしろ、クジラは高いと反対する。 「こんな紙のように薄く切られたサエズリによくこんな金だすね」と、クジラを買うときはいつも嫁に文句を言われる間違いない事実だ。
「自分の場合、独自のルートもっておりますさかい、仕入れは大分安いもので」と大将。 自分が独自ルートを持っていることを自慢しているようにも聞こえて、少しムッとする。 「じゃ、どんだけ安いんだ。 じゃ、大将はこのクジラでどんだけ儲けてるのかっ!簡潔に、述べよ」
まるでハカを踊るオールブラックスのような勢いで大将につめよったのだが、それは教えられないらしい。 当然か。 店を出る際に判ったのだが、この店のクジラは安い。 かなり良心的な値段設定なのだ。 大将が自慢していたことは本当だったのだ。
とここまで書いて、クジラを食べたくなったので、冷凍庫から正月用にとっておいたくじらを取り出して、薄切りにして食べる。 合鴨鍋のつけだれで食べると激ウマ。
サイズ考
ビール瓶の直径は二寸五分(約7.5センチ)。 三号徳利や湯のみ茶碗と同じ。 イギリスから入ってきたビール瓶は、はじめ大きさがまちまちだったが、日本人の手のサイズにいちばんしっくりくるサイズに落ち着いた。
茶碗、汁椀は四寸どまり。 それが片手で丸いものをつかむことができるギリギリの大きさだから。
丸いお盆の直径は尺二(約36センチ)になっている。 腰の幅に合わせたもの。 さらにこの大きさだと、両手で持ったときに肩幅から腕がはみでない。 だから2人の人間がお盆を持って廊下をすれ違うとき、どこにもぶつけないですむ。
牛乳瓶が広口なのは、洗って再利用しやすいようにするため。 なで肩なのもそのため。
七五三と千歳飴
七五三とは、7、5、3歳の子供の成長を祝う行事であり男は5歳、女は3歳と7歳に神社や寺などに詣でる。(ウィキペディアより)
早いものでうちの子らも七五三だ。 袴と着物を着せて、神社に向かう。 時期的にちょうどピークの頃だったので、某神社は753キッズとその親であふれかえっていた。
こういうメデタイことは午前中に済ませるのが吉だと誰かが言い張るのでそれに従わねばならず、休日だというのに早朝起きねばならなかった。 さらに娘は髪をカッコよくしてもらわねばならないそうで、急いで車を美容室に走らせる。 さらに着物の着付けもしなければならないしカーッ、メンドクセエな、753って。
慣れない着物を着て神社の階段を上る子供たちは時折つまづく。 この着物は自前ではなくレンタルであり、汚した場合は別途手数料をとられる。 汚すに決まっているじゃないか。
いざ神社に着くと、お祓いの申し込みをしなければならないとかで、並ばされる。 申し込む際に気持ち程度のお金を封筒に入れて差し出すのが当然というか決まりごとらしく、5千円入れて渡したら「お子様一人につき5千円以上となっております」とか巫女さんが言う。 子供のために5千円払うのは惜しくないが、神様にお祓いしてもらうのに何で5千円以上と決まっているんだよ、300円じゃダメなのか、効力が薄れてしまうのか、その根拠を述べよ、と詰め寄りたくなったが、世の中金なのだ天界も金だということなのか。
無事お払いが済んだ、さあ、家に帰ろう!というわけにはいかない。 今度は写真を撮りに行かねばならない。 写真館へ急いで車を走らせる。 色んな演出道具があり、それをひっかえとっかえバシバシ写真を撮る。 いつのまにかオイは興奮しており「こら、もっと笑え!」とか「そうなんです!今、その傘を肩にかけるんだ!」とか妙な応援になってしまっており、カメラマンが少し迷惑そうだったが我が子が少しでもよく写るためだ許せ。
撮り終わったらどの写真を現像してもらうかを選び、写真のサイズを選び、お金が一枚につきいくらだとか結構法外系の金額を払わされ、仕上がりは一ヵ月後だとか言われ、いっぱい注文してくれたお礼だとかいって、普段の生活にどうやって活用したらよいのか皆目検討もつかないようなブルース・リーが着ているような服のピンクと青色をもらった。 子供たちにこれを着用させる予定はこの先永遠にない。 ヤフオクでも売れるわけない。
写真館を出ると、あたりはすでに薄暗くなっていた。 あー、七五三ってちっとも楽しくない。 今日オイは一生懸命頑張ったよな、よし、じゃあ皆付き合え、鮨食いにいくぞ、なーに、金は嫁が持ってるハズだ。 なんならカードで払ってもらっても結構ですから。
七味唐辛子の全て
七味唐辛子をご存知であろうか。
前に「聖徳太子を知っているか?」と聞かれて激怒した人をウェブ上で見かけたことがあるが「七味唐辛子を知っているか?」という質問も、それに匹敵するくらいの威力を持つ質問ではなかろうか。
しかし「七味唐辛子を構成する7種とは何か?」と聞かれて、即答できる人はなかなかいないであろう。
七味唐辛子
香辛料の一。 唐辛子に胡麻、陳皮、ケシ、菜種、麻の実、山椒などを砕いて混ぜたもの。 なないろとうがらし。
広辞苑
とある。 とにかく唐辛子を含めて7種のものが合わさり、七味唐辛子となるのだ。
しかし、近頃次々と摘発される食品偽装により、オイは食品があまり信じられなくなってきた。 自分自身で感じ取ったものしか信用できないのだ。 ということで、手許にある七味唐辛子が、本当に七味含まれているのかを調べてみることにした。
某有名商店の七味である。 原材料の欄には「唐辛子焼き粉、赤粉、黒胡麻、温州みかん陳皮、ケシの実、麻の実、青さ」と記されている。 白い皿の上で七味唐辛子の瓶を5回ほど振り、中身を出して、選別してみる。 も、すぐに断念する。 だって、メンドクサイじゃないか。 性に合わん。 このような場合は、嫁に話を振ってみると、以外や以外、興味津々だったりする事もある。 今回の「七味を構成する7種を選別する」というプロジェクトは、なかなかツボにハマったようで、快く引き受けてくれた。 変わった嫁である。
オイが日本酒をグビグビ飲っている横で、まるでスイスの時計職人のように小皿の上の七味を選別している嫁の姿は異様である。 よくもまあ、こんなに地味で、つらい、きつーい仕事をやれるものだね、ハハハなんておちょくっている間に「選別完了!」と声高々に宣言する。
「オイ、よーく見てよ、ホラ1234…5……67!」 おー7種あるじゃん!
まるで自分のことのように嬉しくなり、早速記念撮影をする。 七味唐辛子を7種に分けてしまうとは…おそらく町内始まって以来の快挙だ。 嫁さんでかしたよ! でもさ、ケシの実って、どれなん?
そうなのだ。 7種にわけることができても、一体どれがケシの実でどれが麻の実かがはっきりとしないのである。 多分、そうであろうと思われるものは、まず黒胡麻、そして青さの2つだけである。 残り5種のことがわからない。 ネット上を駆け巡ってなんとか判明したのが、⑤は麻の実であろうということだ。 あとはイマイチハッキリとしない。
「焼き粉」というのは、焼き唐辛子のことらしいので、赤いハズだ。 なので④かと思われる。 しかし、赤粉の可能性もあるのではないか? 陳皮はミカンの皮らしいので、おそらく②か③だと思われる…すると⑦はケシの実?
というように、それぞれがどれにあたるのかがわからなくて、七味を7種にキチンと選別してみよう計画は、あえなく頓挫した。
ちなみに今回使用した七味唐辛子は「やげん堀 中島商店」のもので一級品である。 そもそも七味唐辛子というものは、1625年(寛永2年)に初代辛子屋徳右衛門が考案し、江戸の薬研堀(やげんぼり)で売りだしたのが最初であるそうな。
鴨南うどん
前回飲んだ後の「シメ」について書いたが、合鴨鍋を作れば、その心配はない。 鍋食っている間に、シメの準備が着々と進行していくのだ。
合鴨鍋を楽しんでいる最中、3、4枚の合鴨肉をのけておく。 ネギの青い部分をみじん切りにしておく。 合鴨鍋を食い終わった頃には、鍋に合鴨の脂がじんわりをたまっていることであろう。 この脂をみすみす捨ててしまうわけにはいかない。
>うどんのツユを用意しておき、鍋に合鴨鍋の脂を適量投入する。 のけておいた合鴨肉数切れもうどんと共に煮る。 仕上げにネギを散らす。
うまいに決まっている。 無論、蕎麦でもよい。
シメに苦労した末しめしめ
この黄金色をした麺は、一体何なのか? これを語るには、まず昨晩の事を説明しなければならない。
炙りシメサバで奥播磨をたらふく飲って、満足だ。 ヘタな料理屋に通うくらいならば家で飲んだほうがマシだ、さ、シメ食って晩酌を終えよう。
何でシメようか…。 スープはなにもないし、そもそも麺がないな…。 チッ…ソーメンしかないではないか。 うーんどうしても今日はソウメンという気分ではない。 がしかしシメを食わねばしまらぬわけであり…でもしゃーない、今日は素麺でよい。
でもいつものように出汁とって醤油たらしてという味付けはどうもピンとこない。 どうすっか。 あ、そうだ、デタラメ麺を作って遊ぼう。 デタラメ麺とは「オイのみ」食べることが許される限定料理であり、大変危険なものである。 日によってその内容は変わり、コンセプトはあるものの、作り方はデタラメだ。 当然マズいこともあるが、激ウマな場合もたまにある。 (一例:心平そーめん)
たとえば残った鶏がらスープにマルタイの棒ラーメンを放り込み、付属の粉末スープを適量入れて、チューブ入りのラードをありえないぐらい、常軌を逸した分量投入して世のベタカタラーメンにどの程度脂が含まれているのかを調査してみてみたり、同じように作ったデタラ麺に、化学調味料を一瓶の半分くらいドッサリと盛りいれてみて、食べてみたり。
いずれも想像するよりも以外や以外、食える代物が出来上がるというのが恐ろしいことであり、喜んでいいものか 、嘆いてよいものかを深夜、キッチンで一人ポツンと悩んだりするわけだ。 当たり前のことではあるが、この麺を、嫁や子供、ましてや他人に食べさせることはできない。 オイ自身がモルモットと化さねばならないのだ。
そして今晩、どんなデタラメ麺を作って遊ぼうかとしばらく思案した後に思いついたのが、ソーメン甘醤油風味である。 スープもない、出汁もない、ソーメンしかない。 この状況で、まずオイは湯を沸かした。 そしてその中にソーメンを放り込み、適度に湯がいた。 そしてそこへミリンをドボドボと注ぎ込み、さらに醤油をたらしこんだ。 少し味見してみるが、甘味をまるで感じない。 さらにミリンを追加投入する。 この麺の目指している風味は、某有名ラーメン店のスキヤキのような甘めの醤油味で、何度か食ったらやみつきになるかもしれないよ、という風味である。
甘味がそれらしくなったところで、豚肉か何か投入してコッテリさせたかったのだがあいにくそれがない。 なので、サラダ油を小さじ一杯たらした。 醤油ベースのスープだと、意外と脂が目立つ。 これにて完成とする。
酒が回っているので、ネギを切って散らしたりとかいう小細工はできない。 そのまま丼に盛る。 ススル。 これがまた、意外と食えたので驚く。 スープは一切使っていないので手抜きもいいところだ。 なのに、マズイ醤油ラーメンを食うよりはよほどマシな、しっかりとした味があるのだ。
たとえばこれに、カツブシの一番出汁を加えてカツオの風味をプラスしたら………きっと、あのラーメンよりも美味しいはずだと、酔った頭は考えた。 シラフのときは作ってみようとも思わないし、味の保障はできない。 もしもオイと同じような暴挙に挑戦するならば、全て自己責任でお願いしたい。 深夜と、酒が、オイにデタラメ麺を作らせるのである。
頭足人間
頭足人間をご存知だろうか。
グーグルで探してみると結構でてくるが、要は幼児が描く人物画のことだ。
はじめはグシャグシャの線を描くだけだったのが、成長するにつれて…というもの。
その過程をスライドにしてみた。
※絵は嫁の話を基にオイが描いたもので息子が実際に描いたものではない。
ホタルイカの沖漬け
ホタルイカの沖漬けというものを頂いた。
ホタルイカとは何か? 小型の光る烏賊で、国の特別天然記念物らしい。 特別天然記念物を食べてもよいのか? よいのだ。 特別天然記念物に指定されているのは、富山湾で群遊している様に限定されるようだ。
沖漬けとは一体どういうものなのか? 以前、富山のホタルイカ漁に同行したことがあるという人物に聞いたところ、漁師がホタルイカを獲り、生きたまま醤油の中に投げ入れる。 ホタルイカがビックリしてもがいてうちに、全体に醤油風味が浸透していく、というものらしい。 獲ったその場で醤油に漬けるから沖漬けなのだとか。
瓶から丸ごと一匹のホタルイカをつまみ出し、口に入れる。 イカの塩辛が薄味になったような風味であり、やけに瑞々しい。 酒肴にはもってこいだというしかない。 酒肴によいということは、ご飯のおかずにも最適だということだ。
キラキラ光るホタルイカを眺めてみたい。