七五三と千歳飴
七五三とは、7、5、3歳の子供の成長を祝う行事であり男は5歳、女は3歳と7歳に神社や寺などに詣でる。(ウィキペディアより)
早いものでうちの子らも七五三だ。 袴と着物を着せて、神社に向かう。 時期的にちょうどピークの頃だったので、某神社は753キッズとその親であふれかえっていた。
こういうメデタイことは午前中に済ませるのが吉だと誰かが言い張るのでそれに従わねばならず、休日だというのに早朝起きねばならなかった。 さらに娘は髪をカッコよくしてもらわねばならないそうで、急いで車を美容室に走らせる。 さらに着物の着付けもしなければならないしカーッ、メンドクセエな、753って。
慣れない着物を着て神社の階段を上る子供たちは時折つまづく。 この着物は自前ではなくレンタルであり、汚した場合は別途手数料をとられる。 汚すに決まっているじゃないか。
いざ神社に着くと、お祓いの申し込みをしなければならないとかで、並ばされる。 申し込む際に気持ち程度のお金を封筒に入れて差し出すのが当然というか決まりごとらしく、5千円入れて渡したら「お子様一人につき5千円以上となっております」とか巫女さんが言う。 子供のために5千円払うのは惜しくないが、神様にお祓いしてもらうのに何で5千円以上と決まっているんだよ、300円じゃダメなのか、効力が薄れてしまうのか、その根拠を述べよ、と詰め寄りたくなったが、世の中金なのだ天界も金だということなのか。
無事お払いが済んだ、さあ、家に帰ろう!というわけにはいかない。 今度は写真を撮りに行かねばならない。 写真館へ急いで車を走らせる。 色んな演出道具があり、それをひっかえとっかえバシバシ写真を撮る。 いつのまにかオイは興奮しており「こら、もっと笑え!」とか「そうなんです!今、その傘を肩にかけるんだ!」とか妙な応援になってしまっており、カメラマンが少し迷惑そうだったが我が子が少しでもよく写るためだ許せ。
撮り終わったらどの写真を現像してもらうかを選び、写真のサイズを選び、お金が一枚につきいくらだとか結構法外系の金額を払わされ、仕上がりは一ヵ月後だとか言われ、いっぱい注文してくれたお礼だとかいって、普段の生活にどうやって活用したらよいのか皆目検討もつかないようなブルース・リーが着ているような服のピンクと青色をもらった。 子供たちにこれを着用させる予定はこの先永遠にない。 ヤフオクでも売れるわけない。
写真館を出ると、あたりはすでに薄暗くなっていた。 あー、七五三ってちっとも楽しくない。 今日オイは一生懸命頑張ったよな、よし、じゃあ皆付き合え、鮨食いにいくぞ、なーに、金は嫁が持ってるハズだ。 なんならカードで払ってもらっても結構ですから。