ゆ、指がーっ
子供を車に乗せ、嫁に運転させる。 低スピードで若干。 そうして、オイがボンネットにしがみついて、うわーたすけてーとかビビると、子供ふたりに激ウケするとさね。
そしたらもう、パパとしては、頻繁に徹底的にボンネット乗りをやってあげなくてはという使命感にかられるわけさね。 よろこんでもらいたか。 と、いうことで、少し疲れている日も、ちょっとそんな気分ではないときも、子供からリクエストがあるときも、ないときも、必死になってボンネット乗りをやるわけ。 そうこうしているうちに、こなれてくるわけ。
「おいヨメ、今日はいつもよりちょっとスピードだして。」とか頼んで、ハンドルもすこし強めにきってもらったりするとさ。 そしてオイは必死にしがみついているフリをする。 たまにマジで振り落とされそうになるときもあったりしたけど、大丈夫なわけ。 そして悲劇は起こったのです。
今日はいつもより少しボンネットに乗りたい日だった。 なので少しヨメをせかして、車に子供を乗り込ませ、ヨメが乗り込んだやいなや、すぐさまボンネットに飛び乗った。 ヨメが車のドアを閉めた。 そしてミシーッ。
オイの左手の中指と薬指2本は、見事に車のドアと、ボディーの間に挟まれたのでした。 「ミシーッ」って、指が鳴ったよ実際。 それがもう痛いのなんの。 こんなに痛い思いをしたのは、盲腸ぶり。 歯医者ぶり。 もうね、挟まれた指2本を見ると、キレイにヘコんでいるわけよ。 痛みを通り越して、しびれているわけさよ。
絶対折れてる。 実はオイは骨の折れることを好んでやる割には、生まれてこのかた骨折をしたことはないわけで、でも、おそらく骨折とはこのような痛みや痺れがあるのだろうということを直感的に悟ったワケ。 だってヘコんでるし。
さあ、病院に行こうとヨメにせかされるも、コワい。 病院にいくのが。 病院に行くにはしばらく気持ちの整理が必要ということで、横になってじーっとしてた。 そして車のドアに指を挟まれたという大変ショッキングな事態に、改めて痛みがこみ上げてくるのと同時に、オイの息子、娘のあのひきかた。 「あーやっちゃったー。」みたいな白け具合。 子供らにとっては、非常にイタイ父親に成り下がったのでした。
イロイロ考えてもしょうがない。 とりあえず病院で骨つないでもらおう。 でも、少し指を動かしてみようかということで、指よ動けと脳から指令をだすと、動いた。 もっと曲げろ!と、指令をだすと、もっと曲がった。 実はオイの指、折れていなかったのです。 オイの骨、強。 これもひとえに日ごろの肉や魚たち、美味しく食べてる食材が、骨を強くしてくれたのでしょう。 感謝。
というどうでもよい話でした。 でもよかった。