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2006/04/22 酒肴

ピータン:皮蛋

pitan

説明しよう。 ピータンとは、アヒルの卵を熟成させて作られる中国近辺の食材。 簡単にいうとこんなところ。

このピータンが、オイ大好きであります。 独特のアンモニア臭や、怪しく半透明にうっすら光る元白身が大好きでありますよ。

いつだったか、飲んだ後の小腹を満たす為に、台湾料理のお店につれていかれました。 その台湾料理屋さんのラーメンが、激ウマだという。 もちろんお店の大将は台湾人であるということで、並々ならぬ期待を抱きながら、フラフラとそのお店に向かったのでした。 早速、常連の相方が、「ラーメン2つ」と注文し、場つなぎとして、もう飲みたくもないビールと、なんかつまみを、と。 「お、これ牛スジですか。 スジポンですか!」と注文し、「お、これピータンですか、本場のですか、やっぱり日本に売ってる普及品とはちがうのですかー。」と注文し、この2品でビールをガブガブのんで、ラーメンの仕上がりを待つのでした。

そのピータンがウマクてウマクて、「もう一個。やれもう一個下さい。」と、4個ぐらい食いハマッているところ、到着したラーメンは、醤油らーめんでした。 めんがものすごく細くて、普段「豚骨ストレート細めん」に馴れているオイもびっくりするぐらい細くて、もう麺が細いっていうだけでなんだかうれしくて、一気にススったのでした。 「ズ、ズーッ。 あら?」

ピータン袋

もはや、ラーメンというか、細さも食感も、そのまんまそーめんでした。 スープはあっさりというか、すごく薄くて、内心「大将。 これ作り方失敗しませんでしたか?」なんて考えもしたんだけど、とにかく全部食べてみたのでした。  酔ったオイの舌がおかしいのか、台湾のラーメンとはこういうものなのかというホントのところはハッキリとしませんが、とにかくその台湾料理店は、「ラーメンの美味しいお店」ではなく、「ピータンとスジポンの美味しいお店」として、オイの記憶に残るのでした。

しばらくして、もう一回あのラーメン食ってみよう。 ちょっと印象違うかもしれん。 ピータンも食わにゃならんし。 高麗人参の入ったナントカも飲まにゃならんし。 と思いつき、素面の状態でお店に向かうと、もう閉店されていました。 それが今でも心残りでならんのです。

ピータン殻

とまあこんなかんじで、最近では長崎新地中華街に売ってるものをいや、ダイエーの地下食品売り場にもあるかを買って食べるのです。 ある程度酒が入ったところでそろそろピータン気分となり、冷蔵庫から取り出しさあ食べようとしているところに、息子がトコトコやってきたので、ためしにちょっと食べさせてみると、いまだかつて見たこともないような形相で、吐き出したのでした。 少しごめんねと思いながらも、若干胸をなでおろすオイでありました。 だってイクラの時みたいにすごくお気に召されて、ピータン大好き小僧となり、ガブガブ食われたりしたらまた酒の肴無くなるもんね。

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