のり弁
「さあ、何にするのっ、早よきめてっ。」とヨメにせかされて、ほっかほっか亭の弁当のどれを食べようかしばし悩む。
唐揚げ弁当定番なんだけど、唐揚げ4コ(5コかな)しか入っていないし、おかず足りんしごはん余っちゃうし、チキン南蛮はヨメが注文するだろうからカブりたくない。 夏の新メニューなんかにはテコでも飛びつかない保守的なオイだしまてよよく考えてみたら今あまり腹へっていないんだっけな。
「とりあえずのり弁にしといてよ。」と、のり弁を頼む。 「あ、もとい。 得のりでおねがいしときます。」と大体注文しなおす。 質素なノリ弁、タルタルソースぐらいつけてくいたいしね。 しかしのり弁と「得のり」ってタルタルソース以外は何が違うの? 唐揚げ? としばし考える必要もないどうでもよいことに思いをめぐらすうちに、できたみたい。 のり弁。 うーん、後で食お。
サクランボ:佐藤錦
ヨメ宛に届いた荷物はサクランボだった。
ほう。 サクランボね。 ふんふんどれどれ。 オイはサクランボが大好物というわけでもないので、それほど取り乱すことも無く、ヨメが開封するのを落ち着いて横で待つ。 ま、興味本位なわけだ。
そうして封は破かれ、サクランボが現れたわけだが唖然となる。 もうビックリするぐらい綺麗なわけだサクランボが。 なんちゅうか、一点の曇りもない丸いピチピチしたサクランボが大量に整然と並んでいるではないか!
サクランボ一粒一粒の美しさにしばらく見とれる。 ウチの子2匹がさっそく手を伸ばす。 バチッと手を払う。 しばらくはこの大自然と人間の血と汗が一緒になって作り上げた大宇宙の神秘を感慨深く見つめようではないか。 とかなんとか思ってたら、ヨメが速攻手を伸ばしパクリ。 「美味~。」とかいう。 それを見て2匹も次々と食いだした。 そこでオイもどれ一粒。
そもそもオイは、果物を食べるといっても夏みかんやスイカ、それにナシ程度しか好まないので、今までの人生の歩みでサクランボをそれほど何回も食べたわけではないのであるが、このサクランボはとにかくウマイ。 口の中に放り込み、噛むと、張りのある表皮が破れ、甘い果肉(果肉でいいのか)がジュワッとしていて、さらにタネ周辺のサクランボ中心部に至っては、なんちゅうかこう甘酸っぱいわけである。
サクランボをそれぞれ気のすむまで一通り食べ終えたところで、一枚のチラシが入っていることに気付き、読んでみる。 ふーん。 このサクランボは山形産なんだ。 佐藤錦っていう名前なんだね。 ほう、6月下旬が旬とは。 まさに今ではないか。 ちょっとwikiでもう少し詳しく山形を見てみようか。 ということで判明したのが、山形県は果樹王国であり、なんとサクランボは「山形県の木」であり、生産品として全国的に有名だと書かれてある! ほーう。 えっ。 しかも、高級ブランド「佐藤錦」が有名だと。
うわー。 このサクランボもとい佐藤錦は高級ブランドだったんだ。 あらためて食お。 うんウマカ。 なんだか高級感の漂う極上の風味ですなーと、ブランドの力がなお一層美味しさを引き立てる。 こりゃまさに「赤い宝石」だね。
そうしてこの佐藤錦に敬意を表する意味もあり、ヘッダの画像を佐藤錦に変えたのである。
ちなみにこの美しい佐藤錦を販売されているのは 斎藤果樹園(音が鳴ります)さん。 通販もできるみたいっすよ。
魅力的だぞさやえんどう
大袋と小袋がある。 どのみちどちらも袋の大きさに対して内容量は少ない。 そんなカルビーのさやえんどうが、大好きなのである。
ひとたび開封しようものならば、瞬殺。 袋からさやえんどうを取り出し、口に入れてボリボリ。 やがていっぺんに手に取るさやえんどうの本数が増えだし、あっという間もなく袋はカラになる。
親子で食おうものならば、その減り方は尋常ではなく、やがて奪い合いに発展する。 昼飯くったあとにさやえんどうの袋を発見しても、やはり開封して食ってしまう。 「今日は半分だけ食べて、あとはまたこんど。」なんて決めているにもかかわらず、やがて袋はカラになる。 「このお菓子は麻薬的だ。 あぶない。 取りにくい所に保管しておこうっと。」なんて決意して手の届かない食器棚の上に放り投げていても、やがてイスを食器棚の前に運び込んでまでして、さやえんどうを求めるわけである。
「じゃあもう買ってこないから。」なんてヨメに言われると、猛抗議して、家庭に常備させるわけである。 いまこうして書いている間もずっと、小袋から取り出しボリボリ食っているわけである。 そしてキーボードがベタベタになり、ヨメに叱られるわけである。
焼酎の注ぎ方
たった今我が家で飲み会ちゅうに出た話題。
とある酒に力を入れている小料理屋では、焼酎のおまかせをたのむと、店主がメニューに載っていない焼酎を奥から持ってきて、グラスに注いでくれるそうな。
その注ぎ方というのが、まるでワインをグラスに注ぐかのようななんちゅうか写真のような注ぎ方。 一升瓶の底を持って注ぐという。
これが一般人にできるかできないかという話でモメにモメ、結局手のデカいオイは、いともたやすくできたのでした。 今日からオイは一緒に飲んでいる人にお酌をする場合、この注ぎ方でやることに決定しました。 さあみなさん、一緒に飲みに行こうではありませんか。
龍口酒家::角煮おこわ
面白いお土産をいただきました。
東京渋谷にあるというチャイナハウス龍口酒家 (ちゃいなはうすりゅうこうしゅか)の角煮おこわであります。 なんでもこのお店、メニューがないのだという話。 全てお任せ料理だけだという話。
早速レンジでチンして食ってみますと、「ホンワッ。」と独特の香りが漂う。 おそらく八角の匂い。 そしてもうひとつそのおこわ全体をくるんでいる葉っぱからなんだか珍しい匂いがする。 これ何だ?と考えてもワカランかったので、電話で問い合わせてみると、なんと「ハスの葉の香り」だった。 この角煮おこわはハスの葉にくるんで蒸されるそうなのです。
味としては、やはり日頃慣れ親しんだこんな角煮やあんな東坡肉のほうが口に合うわけではありますが、特筆する点がひとつ。
普通テイクアウトの食い物といえば、その容器も簡単な作りなわけですが、この角煮おこわの容器は一味違うわけです。 小さなかわいい蒸篭(せいろ)に入れられているわけですが、そのセイロがまたよく出来ているわけです。 セイロだけでも東急ハンズにて850円で売っているような感じの出来栄え。
このセイロが手に入っただけでも大満足のオイでありました。
CHUMS ハリケーントップ
妙に美味い白身魚のフライ
スーパーメンチカツが売られているスーパーには他にも多種多様なお惣菜が売られているが、中でもオイのお気に入りに白身魚のフライというものがある。
といっても何か特別なものではなく、ホカ弁のり弁に入っているあの白身魚のフライと姿形は同じようなものである。
がしかしやけに美味いのコレが。 買って持ち帰ってチンなんかしてはいけない。 家にあるソースなんかをかけてもいけない。 冷たいまま買ってきたそのまま食うと、ウンマイのこれが。
フライなのにべっとりとした衣になんだかほのかなチーズのような香りがするわけだがこれが病みつきへのきっかけになったわけ。 だが決してチーズが入っているわけではなく、何の魚かもわからず、どこで獲れた魚かもわからず、いつどこで何度揚げられたものかもわからないというこの白身魚のフライが大変お気に入りなわけである。
しかし、ウマイからといって決してご飯のおかずとしてや、酒の魚として買い求めてはいけない。 おそらくあまりのマズさにビックリするかもしれない。 実証済みである。
この白身魚のフライは、ご飯時ではなく、3時前頃に白身魚のフライ単独でかぶりつかないと美味しくないことがハマって7日目に解明されたわけである。
さ、今日もヨメに買ってきてもらおう。
隅でコソコソイカを焼く
あー梅雨うっとおしい。 体がベタベタする。 湿気プラス目に見えない微量の汗が全身からにじみ出ていて、それがこのベタつきを引き起こしているのかななんて考えてると、無性に腹立つ。
ここ数日ジメ暑いので、お好み焼きを食おうよと家族がうるさい。 ゲッ。 先週も食ったばかりではないか。 でも食いたいのならば仕方がない。 作ります。
言うまでもないが、ビールはお好み焼きで山のように飲める。 制限してくれないと止まらんという勢いで飲める。 合うんだよね。 しかし、お好み焼きをつまみながら日本酒や焼酎なんかをグイッ。 とやるというのも若干キビしい。 そこでお好み焼きを焼いている横っちょでひっそりと鉄板焼きを作るわけであります。
今日はイカを丸ごとぶつ切りにして、若干塩胡椒して焼くだけというイカの鉄板焼きで飲むわけです。 おっと焼きすぎてはいけない。 煮えたか煮えないかで食うわけです。 これはこれで美味いので、子供らにたかられて結局オイの食う分無くなっちゃってしまうんだけどさ。
パリ流治療法
「コーラを飲みなさい。」
胃が痛いのは胃酸が胃壁の傷に染みているわけだから、それを中和する為にもコーラは適している。 さらにコーラは糖分が多いので、カロリーの補給にもなるからだとか。
パリに在住する日本人の男。 彼は風を引いて、38度の熱を出した。 病院へ行くと医師は言った。
「体温よりも2度低い風呂に入れなさい。 そして布団を掛けず、寒いところに寝かせなさい。」
日本のなるべく暖かくしなさいという療法とはまるで逆のことを言われて戸惑ったが、医師を信じて言われたとおりにすると、すぐ治ったそうな。
読むクスリ19より
ちなみにオイ家では昔から胃や腹が傷むと梅酢を飲まされ、風をひくと卵酒であります。
朝帰りで蕎麦
「すごく感じが悪いのがウリ」という客商売の既成概念を根底から 覆すようなバーに行き、その感じの悪いバーテンがやけにおかしくて朝まで 飲んだわけ。
そんな彼からためになる話をひとつ。 安いバーでお客の回転を早くしたいときにはカウンターの幅を狭く45cmぐらいにする。 ラーメン屋や立ち食いソバ屋を考えるとわかるね。 逆に高級バーでは60cm以上の幅をとるわけ。 居心地がよくてゆったり飲めるわけ。 要はカウンターの幅を見るだけで、カクテル一杯の値段がどれぐらいか見当がつくわけ。 ふーん。
「あ、もう7時半か。 帰ろ。」 店を出て、出勤中のサラリーマンの波 とは逆方向に家路に向かう気分はなんちゅうかこう、日陰で生きている人みたいで、ダメ人間みたいでたまにはこういう経験をするのも良いわけだ。(たまにでもないか)
家に着くともう限界で、寝てないから頭イタイわ、なんだかウォッカが歩いた振動で揺さぶられて胃を少し溶かされたような感じだわで、横になりたい。 でも小腹がすいたし、体が毒素まみれになっているようなのでシャワーでなくて、風呂にも入りたい。 よし、ボロボロの体にムチ打って、小腹も満たして風呂にも入ろうではないか。
なんかないかなんかないかと家内を物色してみると、蕎麦を発見。 うん、食いたい食いたい。 大鍋で湯を沸かす。 さてその間に風呂にでも入るか。 風呂の温度はかなり高めに調節し、15分ぐらい半分寝かかりながらつかって、一旦湯船から脱出して冷水シャワーを全身に浴びせかける。 おもわず心臓が止まりそうなショックをうける。 そしてまた熱い湯船へつかる。 これを数回繰り返すわけだ。
そうすると出るわ出るわ汗。 まさに汗が滝のように噴出してくる。 体中の毛穴が開き、体内にたまった不純物というかアルコールというか毒素がにじみ出てくるようなかんじ。 なんかもうすごく気持ちがイイわけ。
汗を流す。 もう干からびるぐらい流す勢いで入浴を終える。 あ、そうそう蕎麦を食おうと湯沸かしてたんだっけな。 蕎麦のことは完璧に忘れていた為、鍋の湯はほとんどなくなり、空焚き寸前だった。 めんどくさがりながら、でも汗をかいたので少々すがすがしい気分でお湯を足す。 蕎麦を茹でる。
さて。 食うか。 あ、薬味ないや。 でもまいっか。 でも、なんだか腹へってないな。 というかなにも口に入れたくないような気がしないでもない。 うーんせっかく蕎麦茹でたんだけど、寝よ。 ガクッ。
とそのまま食卓で寝て、起きた。 あ、蕎麦そのまんまだ。 記念に一枚パチリ。