豆腐よう
「つま楊枝の先で少しずつ削り取ってから味わえ」との箱書きがある。 ちっとずつ食えという事だ。
まるで腐乳のような外見。 箸でひっかくと豆腐の味噌漬けのようにネットリと削れ、口に入れると甘く、その後すぐに泡盛が舌の上に広がり鼻に抜ける。 大した酒肴だ。
(more…)レタシャブ
この前つくったつけ麺のチャーシューは、東海林風だった。 東海林風は豚肉の塊を茹でて、それを醤油に浸しただけで作れる手軽さがウリだ。
(more…)腐乳を求めて長崎中華街へ
腐乳ほど重宝するものはない。
そのままつまめば酒の肴になる。 草野心平さんは名著「酒味酒菜」でこう書いている。
日本酒に合うものとして腐乳がある。 これは豆腐が材料だけれども、いわば中国産のカマンベールみたいなもので、洋酒にも合う。
と。 さらに調味料としてなくてはならない存在だ。 麻婆豆腐にも、ギョウザにも、つけ麺を作る際にも、とにかく中華系の調理をする際に隠し味として腐乳本体、もしくは腐乳の漬かっている汁を用いれば、たちまちコクのある複雑な風味に仕上がる。
愛用している腐乳は長崎新地中華街のおみやげ屋で購入したものだ。 一瓶300円弱で、たしか台湾製だったと思う。 その一瓶を、もうかれこれ一年近く使い続けている。 そうガバガバ使うものでもないし、300円で一年間も楽しめるのだ。 腐乳ってすばらしい。
もうじき使い切ってしまうから、わざわざ腐乳を買うためだけに中華街に向かう。 だって近所に売ってないんだもの。
新地中華街は修学旅行生で一杯だ。 あちこちで肉マンや角煮まんじゅうが売られている。 「おいしかよー食べてみらんねー」 と売り子さんに声をかけられる。 カミさんとふたり、おみやげ屋に出たり入ったりして観光客気分を味わう。
腐乳はすんなり見つかった。 とりあえず3瓶購入し、ほかに何かめぼしい物はないかなと・・・。 ピータン。
ピータンが山積されている。 これも3つばかり買っとくか、あれ? 小さいピータンがあるぞ、何々、うずらのピータン、へえ。
うずらのピータンが10個ぐらい入って500円で売られていた。 面白いので買ってみた。
外見、中身、味、全て普通のピータンと変わりなかった。