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2007/01/27 酒肴

ヒラメの骨を見て思う

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たまに行く飲み屋の座敷に、ヒラメの骨が飾ってある。 その骨はなんだか艶っぽく茶色に染まっており、木造の店の雰囲気によく合っている。 オイもちょっとマネしてみたいな。

「オヤジ、そのヒラメの骨、かっこよかですね。 どうやって作るんですかね?」たずねてみると、なんてことない。 ただ、ヒラメをおろして、その骨を換気扇の真下に一ヶ月程度干しておくだけなのだという。 そうして乾燥されたヒラメの骨は、乾燥したからなのか、店内のヤニや油を吸着したからなのだろうか、なんともいえないアジをかもしだしているのである。

オイ家ではヒラメの骨は味噌汁のダシとして活用するのが常であるが、せっかく乾燥ヒラメのレシピを聞いたことだし、試してみると、カンタンにできた。 もうちょっと干しておくと、ツヤがでてくるのかもしれん。

そして我が家で晩酌をしながら、壁にかけたヒラメの骨を眺めてみる。 我ながらよく出来てる。 いやぁー、しかし、こうしてみると、ヒラメってなんとも妙な姿をしている。 ペッタンコで海底にはいつくばっていることはさておき、なんちゅうかこう、もっと普通に、ペタンコになれなかったものかね。

『左ヒラメに右カレイ』という言葉が表すとおり、ヒラメの目は向かって左側にありカレイは逆。 ヒラメの例で言うと、左っかわに目が二つついているわけだ。 しかしよくよく見てみると、不気味だ。 2つの目のうち、上についているほうは、どう考えてもムリしてついている。 見るからに収まりが悪い形で目がついている。 本当は、もうちょっと下につくべきである。

それもそのハズ、ヒラメのペタンコになりかたはおかしい。 もっとこうカエルとか、サンショウウオとか、海で言えばアンコウとか、平べったい生き物というのはいるわけだが、みなそれぞれ、上から押しつぶされて扁平になったように、無理なくペタンコになっているという気がする。 ほらエイとか。 でもヒラメはどうだ。 たとえばアジが横になり、海底に沈んだ。 無論片方の目は海底側に接しているわけだ。 その状態が不便であるようでもあるが、居心地はよい。 もうしばらくこのまま横になっていようか。 と、現在の状況に甘んじているうちに、どうしても海底にいるほうがよくなり、そうして生きることに決めた。 でもエサを獲るためにはやはり両目で見ないと距離感がつかめなかったりするので、不便だ。 「ああ、神様。 どうか海底側の目を、反対側に移動することはできませんかね。」と祈り続けることン百年。 ついに願いは通じ、徐々に海底側の目が表側に移動してきた。

とこのように勝手に想像する。 であるからして、ひらめの目の付き方がおかしいというのは当たり前で、まだ進化している最中なのである。 あとン百年経つと、ヒラメの目は頭にたいしてちょうどよい位置に収まるに違いない。 しかしそこで安心してはいけない。 今度は口の付き方がおかしいという話になってくる。 今となれば元、ヒラメの右側面は、腹なわけであり、目もちゃんと定位置にある。 しかし口が横向いてるじゃないか。 上下に開く口ではなく、左右に開く口というのも不便だ。 いったいどうやってエサを食べているのかまったくもってあきれてものも言えない。 なにやってんだヒラメはよっ。

こうなれば一度全てを帳消しにすべきである。 ヒラメには海底から起き上がり、キチンと直立(でいいのか)してもらうべきである。 そして海底付近で若干泳いでいただきながら、片方に寄ってしまった目を元の位置に戻すように神様にお願いし、体の扁平をン百年かかってもン千年かかってもいいので普通の魚並に戻すべきである。 そしてアジ並の魚体に戻ったところで、再びペタンコへの道を目指してもらうべきである。 こう、縦につぶれてもらうわけだ。 すると骨格的にも、生活的にも安定し、豊かな海底ライフを満喫できるようになるのだと、一度ヒラメと話をしたい。 だってヒレとかもおかしいじゃないか。 内臓の位置とかetc。

とこのように、家族が寝静まる中一人酒をすると妄想がはじまる。 ヒラメってつくずく酒の肴になるヤツである。 もちろんこのヒラメの話はオイの脳が考えたものであり事実ではない。 さらに舌平目というヤツにちょっと文句があるという話はまた今度。

※その後このヒラメの骨は、家族から気持ちが悪いというクレームが寄せられ、多数決で取り外されることになった。

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