イカの黒作り@加賀百万石展
![kuroika](https://farm2.static.flickr.com/1241/872383343_49e3013164_o.gif)
この真っ黒い物体はなんだと思いますか。
これはイカの塩辛なのだ。 イカの塩辛といえば普通のこような感じ→イカの塩辛
ビンに入っていなければ墨汁にしか見えないこれは、イカの墨入りの塩辛、人呼んで『イカの黒作り』というものである。
吉田健一著『旨いものはうまい』にこう書いてある。
烏賊の黒作りというものがあつて、これは烏賊の墨も一緒に混ぜた烏賊の塩辛であるが、義理にも綺麗などとは言へなくて、床に落ちてゐたりしたらもつと積極的に汚い感じがするに違ひない。 併し烏賊の塩辛はこれに限るので、見た目にはもつとお上品な、墨を取つてしまった普通の烏賊の塩辛はこれに遠く及ばない。
だとか。
長崎の浜屋百貨店で『老舗の味と技 加賀百万石展:1月16日(火)~22日(月)』なるものが開催されていて、そこで売られている和菓子を買いたいのだとか嫁がいうものだからついていく。 会場内をぶらぶらしていたところ、烏賊の黒作りを見つけたというわけ。
オイが購入した黒作りはホタルイカバージョンで、ホタルイカが丸ごと塩辛にされてあるというもの。 塩辛というぐらいだから、本来『辛い』はずの塩辛に、甘みがある。 これはイカスミによる甘さなのか、添加物による甘さなのかはわからんが、とにかく美味しいということだけは確かだ。
一瓶500円程度で、普通の烏賊バージョンもある。 お近くのイカ好きの方は、是非食べてみられることをオススメしたい。