あん肝
飲みに行って、メニューにあれば必ず注文するのがアン肝。
この前初めて入ったお店では、チョット高めのあん肝だったんだけど、迷わず注文したとさね。 そしたらでてきたのがバッタモンあん肝だった。 色形まで精密に再現してあるもの。 食感はカマボコみたいで、アンキモとは程遠い味わい。 がっぱいきた。
その前入ったすし屋で、良心的な値段設定のアン肝を注文すると、まだよく解凍されていなかった。 ジャリ。という歯ざわり。
この前自宅でアンコウ鍋を作って食べたんだけど、丸々一匹のアンコウにも、ほんのチョットしかアンキモが入ってなかとさね。 だから、アンキモだけ別に購入して、あん肝盛りだくさんにして鮟鱇鍋を楽しんだというわけさね。 でも全部鍋に放り込んでしまうのは、やっぱりもったいないわけで、サッと塩を振り、蒸して酒のサカナで食べたとさ。 ウンマイね。 あん肝。
アナゴの骨
ちょっとアナゴにこだわるけん。 アナゴ丼で作った蒲焼のタレに残るアナゴの骨や頭や肝。 これちょっとかじってみたら美味かったとさね。 柔くて。
だからアナゴの頭と肝は、そのまましゃぶりながら食べて、 骨は衣を若干つけて、揚げた。 ウマカ。
穴子の骨揚げ
最近穴子にハマっとるとばい。 開いた身はもちろん白焼きやかば焼き、天ぷらなんかにして食べるんだけど、この骨。 ウマカ。
あなごを開いたあとに残る中骨やヒレ、頭やキモなんかに薄く塩ふって、しばらく吊るしておく。 そして冷蔵庫によく冷やしたビールを用意しておいて、一気に油で揚げる。 サッと取り出しそそくさとオイ指定の位置に座し、ビール片手に手づかみでパリパリパリ。 最高でありますよ。
一方変わってウナギの話。 長年謎だったニホンウナギの産卵場所が判明したとのこと。 ウナギが、どこで生まれるのか? ウナギの古里はどこなのかが、半世紀も調査していたにも関わらず謎だったワケです。
落花生
おさななじみがたまに帰ってくる。 おみやげをいつもなにか頼むんだけど、今回忘れた。 そしたら彼の勝手なチョイスで今回は落花生だった。「なーんや。 落花生やっか。」とぼそりとつぶやくと、この落花生、一味違うらしい。
外見はまったく普通の落花生。 あ、外側の殻がついていない。 茶色い皮だけ。 皮付きのまま口のなかに3ツブぐらい放り込んでみる。 ウマカ。
いつも近所の安スナックで食べる茹でピーに馴れてしまっているオイには、なんだか香ばしさがちょっとたまらんね。 粒もデカいね。
黄色いラベルには「畠中園 千葉産はんだち 炭火煎り落花生」と書いてある。 うーんなんだかこだわりの逸品というかんじ。 ちょっとネットで調べてみるか。
とまあサッと見てみるも、出てこん。 畠中園さんのサイトは。 ということはネットでは買えないワケで。 最近そういうネットでは買えないアイテムって珍しいワケで、ありがたがって大事に食べるワケであります。
ありがとうなチョパンタよ。
白子
先日はタイチリば作る為に鯛を丸々一匹買い込んだとけどね、白子が入ってた。 若干鍋をくぐらせてタイチリ同様カボスの酢醤油でガブリ。 ウマカ。
イサキの味噌汁
ズ、ズ。 あぁー。 ウマカ。 刺身で食ったイサキの骨で、味噌汁を作った。 オイの定番さね。
ある日初めて行ったすし屋で、イサキの話で盛り上がり、みそ汁にまで話はおよんだ。 「鯛でなくともイサキのアラで、味噌汁作ったらウマカですよねー。」とオイ。 「あー。 イサキじゃダシの出らんでしょ。」とすし屋の大将。
「んなこたーないぞオマエ。」と心でつぶやくオイ。
「真の味は骨に染み込んでいるものである。」と、インドの独立運動家であり、日本のカレーの父でもあるビハリ・ボース氏が言っているように、「そこにアラ(骨)があれば、必ずダシはとれるのである。」とオイは言いたい。
2ヶ月前、そのたまたまそのお店の前を通ったら、テナント募集の張り紙がしてあった。
煮アワビ
やっぱりアワビを食いたい。 でも高いしそうそう食えるものではない。 ではどうするか? 小さい鮑を買うとです。 おっと小さい鮑といっても決してトコブシ(アワビに似た小さいの)ではなかとよ。 小さいながらもれっきとしたアワビというものが魚屋さんに売ってあるときのあるとですよね。
なんでもごくたまに入荷するというこのミニあわびは、漁師さんが獲って、売り物にならんほど小さいヤツを、タダで近所に配りまくっているという情報をいち早くキャッチした魚屋の若旦那が、「買うけん全部取っとけ!」との半ば命令に近い約束をして、仕入れている鮑であります。 そしてそのアワビが入荷したら、速攻電話をもらうようにお願いしているオイです。
殻からはずして、肝ごと薄口醤油と酒で若干煮る。 そうするとこのウマイアワビ煮ができるわけですばい。 うん、柔いねこれ。 ウマイ。
寒ブリの刺身
およそ1週間にわたり冷蔵庫で寝かせに寝かせたブリの背側を皮付きのままサッと炙ってつまむ。 ウマカ。
そろそろ春も訪れるということで、寒ブリの食い収めのつもりで半身買ってきたとさね。 腹側は脂の誘惑に勝てずにとっとと食ってしまったとけど、この背側。 とくに背びれに近い部分の美味さはただ事ではない。
宅配すし
いきなり弟が遊びにくるという。 しかも晩飯は自分で買ってくるというオイ泣かせのことをいうわけさね。 弟到着。
す、寿司か。 でてきたのは最近弟の一押しであるという宅配すしの、すし道楽というところのもの。 パクリ。 ウマカ。
弟いわく、ネタにこだわっているらしく、とある寿司屋なんかみたいにヒラメに似た外国産の魚の刺身を堂々と「ヒラメ」なんて偽ったりなんかせず、全部地物の魚介を使っているという。 うんたしかにそうみたいだ。
ソバメシ
我が家で、晩御飯が焼きソバのときは、メニューに行き詰まったときか、 晩御飯を作る時間が無い時である。
前の週の献立に、お好み焼きがあった場合は、たいてい切羽詰っている時なので、次の週は大体焼きそばの出番がくるな、と予測できるわけである。
であるがしかし、嫌々焼きソバを食べているわけではない。 というか美味い。 ここで我が家の焼きそばのポイントを少し記しておこう。
というほどのこれといって変わった作り方は無いわけであるが、あえていうならば、大量の油を使用すること。 大量のアルコールを使用すること。 大量の野菜を使用し、できるだけいっぺんに大量に作るというところであろうか。 この際冷蔵庫内に散らばる色んなハンパな分量残っている食材ももれなく投入することも付け加えておこうか。
さてまず我が家の非常に温度が上がりにくくて、なおかつMAXに温度が上がったとしても大したことのないというホットプレートに、ネギ油とラードを半々程度の割合でホットプレート上均一4ミリぐらいの水かさになる程度注ぎ込み、熱する。この際温度調整はもちろん最大で、カンカンに熱するまでしばらく待つ。 白煙があがりはじめた頃、ニンニクを投げ入れ、すかさず豚肉だの、海鮮だの具材を投げ入れる。 そしてある程度煮えた頃、大量のチャンポン麺を投入する。 麺を焼く、いや炒めるというか、大量の油で、まるで揚げものでもするかように炒めていくわけである。 この際酒であれば何でも良かろう、麺をほぐす水がわりにトクトクトクトクと注ぎ込む。 もちろんこの際油はねによるやけどには、十分注意しておくべきである。 とくに子供は親が想定している以上に油に狙われやすいので、半径1メートル以内は立ち入り禁止とし、見物していただきたい。
さて頃合を見て、具と麺を混ぜ合わせ、こんもりと野菜でフタをし、 様子を見守る。 野菜がしんなりした頃に、ソースヤキソバならばウスターソースをかけるがよい。 甘めが好きならばオタフクソースをかけるがよい。 塩焼きソバならば塩を適量入れるがよい。 鰹節や、青海苔を散らし、若者はからしマヨネーズをかけたりして、食べよう。 家庭の、素朴な、おご馳走である。 素敵である。
こういうふうに作るわけである。 大量に作っても、みんな好きなので残らない。 でもよくホットプレートのスミを見てみると、ちぎれた麺の切れ端や、クズ野菜が残っているものである。 これをかき集めて、冷やご飯にのせて、醤油をチョットたらして、かきこむ。 実はこのソバめしが楽しみだったりするのである。
とまあこんなかんじ。 ちょっと檀さんをマネして書いてみたとですよはい。
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