イサキの味噌汁
ズ、ズ。 あぁー。 ウマカ。 刺身で食ったイサキの骨で、味噌汁を作った。 オイの定番さね。
ある日初めて行ったすし屋で、イサキの話で盛り上がり、みそ汁にまで話はおよんだ。 「鯛でなくともイサキのアラで、味噌汁作ったらウマカですよねー。」とオイ。 「あー。 イサキじゃダシの出らんでしょ。」とすし屋の大将。
「んなこたーないぞオマエ。」と心でつぶやくオイ。
「真の味は骨に染み込んでいるものである。」と、インドの独立運動家であり、日本のカレーの父でもあるビハリ・ボース氏が言っているように、「そこにアラ(骨)があれば、必ずダシはとれるのである。」とオイは言いたい。
2ヶ月前、そのたまたまそのお店の前を通ったら、テナント募集の張り紙がしてあった。