ソバメシ

我が家で、晩御飯が焼きソバのときは、メニューに行き詰まったときか、 晩御飯を作る時間が無い時である。
前の週の献立に、お好み焼きがあった場合は、たいてい切羽詰っている時なので、次の週は大体焼きそばの出番がくるな、と予測できるわけである。
であるがしかし、嫌々焼きソバを食べているわけではない。 というか美味い。 ここで我が家の焼きそばのポイントを少し記しておこう。
というほどのこれといって変わった作り方は無いわけであるが、あえていうならば、大量の油を使用すること。 大量のアルコールを使用すること。 大量の野菜を使用し、できるだけいっぺんに大量に作るというところであろうか。 この際冷蔵庫内に散らばる色んなハンパな分量残っている食材ももれなく投入することも付け加えておこうか。
さてまず我が家の非常に温度が上がりにくくて、なおかつMAXに温度が上がったとしても大したことのないというホットプレートに、ネギ油とラードを半々程度の割合でホットプレート上均一4ミリぐらいの水かさになる程度注ぎ込み、熱する。この際温度調整はもちろん最大で、カンカンに熱するまでしばらく待つ。 白煙があがりはじめた頃、ニンニクを投げ入れ、すかさず豚肉だの、海鮮だの具材を投げ入れる。 そしてある程度煮えた頃、大量のチャンポン麺を投入する。 麺を焼く、いや炒めるというか、大量の油で、まるで揚げものでもするかように炒めていくわけである。 この際酒であれば何でも良かろう、麺をほぐす水がわりにトクトクトクトクと注ぎ込む。 もちろんこの際油はねによるやけどには、十分注意しておくべきである。 とくに子供は親が想定している以上に油に狙われやすいので、半径1メートル以内は立ち入り禁止とし、見物していただきたい。
さて頃合を見て、具と麺を混ぜ合わせ、こんもりと野菜でフタをし、 様子を見守る。 野菜がしんなりした頃に、ソースヤキソバならばウスターソースをかけるがよい。 甘めが好きならばオタフクソースをかけるがよい。 塩焼きソバならば塩を適量入れるがよい。 鰹節や、青海苔を散らし、若者はからしマヨネーズをかけたりして、食べよう。 家庭の、素朴な、おご馳走である。 素敵である。
こういうふうに作るわけである。 大量に作っても、みんな好きなので残らない。 でもよくホットプレートのスミを見てみると、ちぎれた麺の切れ端や、クズ野菜が残っているものである。 これをかき集めて、冷やご飯にのせて、醤油をチョットたらして、かきこむ。 実はこのソバめしが楽しみだったりするのである。
とまあこんなかんじ。 ちょっと檀さんをマネして書いてみたとですよはい。
そばめし →