カエルら
図鑑に付属していたカエルの鳴き声の入ったCDをセットし、次男(4歳)を呼ぶ。 「おーい、なんかカエルの鳴き声がするぞ」 スピーカー付近まで誘導する。
家の中でリアルなカエルの鳴き声がすることに次男は驚き、キョロキョロカエルを探す。
「あっ足元にカエルがっ!」と脅すと、まるでカエルのように横っ飛びし、一目散に逃げ出した。 どんだけカエルが怖いのか。
一向に鳴り止まないカエルの声が気になるのか、しばらくするとまた近寄ってきてカエルを探す。 耳に手を当ててカエルの声を注意深く聞いているようだ。 次の瞬間、「カエル、この中ら!!」と次男はスピーカーを指差した。 スピーカーの中が鳴き声の発生源と特定した次男は、ダッシュでカミさんを呼びに行った。
「ママーカエルらー見っけたー」
※これにて今年の更新を終わります。 ぷちぐる、美味かもん雑記帳を御愛顧いただきましてありがとうございました。 また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 ではよいお年を!
ワンタン系スープ
冷凍しておいたトリガラスープでワンタンスープを作る予定だったんだけど師走、ワンタンの皮にチマチマと具をくるみこむ時間がなかった。 ヤバいもうすぐ晩飯の時間だ。
仕方がないので具を適当に丸めて次々とスープに放り込み、皮は仕上がりに近い頃一枚ずつ手裏剣を飛ばすかのようにすべりこませた。
ワンタンの具になるハズだった団子はスープの中で若干バラけたが、かえってそれが薬味的なアクセントになって良い。 スープの中をクラゲのように舞っていた具なしの皮は、かえって喉ごしが良い。 結論、いちいち具をくるまなくてもイケてる。
クリスマス会そしてトミカら
今年のクリスマス会はこんな感じだった。
ビーフ、ポーク、チキンのローストを焼き上げてドスドスとテーブルに並べ、あとは随時ピザを焼きながら対処。 ピザは何枚だって焼けるほど素材を用意しているのでバンバン食っていただきたい。 意外にも自家製タバスコが好評を得る。
個人的に鶏の汁をススリたかったので鶏鍋を小鍋仕立てにしてみたらこれも好評。 汁と酒をススリながらピザを延々と焼く。
そろそろサンタが来る頃だろうか。 「チリンチリン・・・」ほーら来た。
(more…)ピェンポン
今の季節、何か鍋を作れと言われれば迷わずピェンローを作る。
今の季節、どんな鍋を作れば美味しい?と問われれば迷わずピェンローと答える。
ピェンローは何も足さない、引かないが旨い。 アレンジなんてもってのほか。
といつも思っていたんだけど、つぎわけて塩を振る前のピェンローに、ただ何となく自家製ポン酢をかけ回してみたところこれがまた、すぐに箸を置き、近所中を裸足で駆け回って宣伝したくなるぐらいおいしかったのだ。 題してピェンポン。 自信を持っておすすめします。
河童の対談おしゃべりを食べる:ピェンローの由来なども書かれている。
娘、大失態でもない
今日はクリスマスイブ。 12月に入りコツコツと毎朝開いてきたアドヴェントカレンダーは、今朝フルオープンするハズだった。
だけどフルオープンしたのは、なんと二日前、22日のことである。 理由はアドベントカレンダー当番の娘が22日と23日を間違えて開いてしまったことにある。
「あっ、間違っちゃった。 うーんどうしよう。 でもまいっか。」という軽さで、
「せっかくだからさ、もう24日まで全部開けちゃおうよ。」という大胆さにより、
「うーんでもせっかく毎日コツコツ開けてきたんだからイブのお楽しみにしておけば?」というオイの忠告がまだ言い終わらないうちに全開してしまったのだ。
娘が満足ならばそれでよし。 ちなみにオイがやらかしたのは大失態。
えっ・・・なめこ・・・うー
冷蔵庫からなめこを取り出した。 子供たちに大人気の納豆汁を作るのだ。
このナメコは真空パックに入っていて、我が家では常備している食材のひとつになる。 早速封を開けようと包丁を手に取り、今まさに袋を切り裂こうとした瞬間、裏書に目がついた。
もう袋は捨てちゃったので文面は覚えていないが、なにしろこのナメコにはあえて賞味期限を記していないということだった。 理由は農林水産省がどうこうと書いてあったように記憶している。
賞味期限のない商品なんて珍しいが、そもそも賞味期限を気にして食品を食べたこともないので関係ない。 ドサーッと味噌汁に開けてしまう。
!突如!モルトウイスキーのような匂いが立ち上った。 味噌汁からそんな香りなんてありえない。 もしや・・・すぐさまナメコをすくい上げ、口に含んだ。 「うっ・・・」得も言われぬ風味が広がる。 すぐに吐き出して口中をうがいする。 ナメコが痛んでいたのだ。
何年も同じナメコを使っているのにこんなことははじめてだった。 つい最近買って保存したような気もするが、この師走の忙しさ、その記憶はあやしい。
丁寧にダシをとったせっかくの味噌汁は一発でおしゃかになってしまった。
たません
店はたしか「ふくちゃん」ていう名前やった。
いや、オイたちが勝手にふくちゃんて呼びよっただけで、正式な店の名前は今となっては思い出しきらん。
そん店はいわゆるお好み焼屋で、なんで「ふくちゃん」て呼ぶごとなったかていうと、当時同級生におったふくちゃんに店主の顔のそっくりやったけんさね。 ヘルメットばかぶったごたる髪型で、ヒゲのものすご濃かった。
ふくちゃんの店主は年中同じエプロンばしとってから、服もいつも同じやったごたる。 昼間から焼酎かなんかアルコールば飲みよったとさねえ。
ふくちゃんの名物は100円お好み焼きで、これが近所の子供たちに大人気やったとさ。 たいした具は入っとらんとばってんがさ、その100円ていう値段の安さが魅力やったとさ。
先日ふくちゃんのあった場所を通ると駐車場になっていた。 あのおじさん、今頃どうしているのだろうか。
上の画像は何を作っているのかというと、たませんである。 たませんを作っていて、小学生の頃に通ったふくちゃんを思い出したのだ。
「たません?」という方にご説明しよう。 たませんとは、名古屋のコナモノで、駄菓子屋とかで売ってる丸いエビセンベイやタコセンベイでとんぺい焼きみたいなのをはさんだものだ。
野瀬泰申さんの「天ぷらにソースをかけますか?」にあった。 かつて名古屋の駄菓子屋さんには必ずといってよいほど存在した食べ物で、現在でも一部のお好み焼き、たこ焼き屋ではメニューに組み込まれているそうだ。
作り方は次の通り。
たませんの作り方
- 鉄板の上に卵を割り落とし、あえて黄身をつぶす。
- 卵の上にタコせんべいをかぶせるか、せんべいの上に卵をのせる。
- 鉄板からおろし、ソース、マヨネーズをかける。
- 何か具があれば卵の上にのせる。
- たませんを半分に折りたたんで完成。 店によってはこれをアルミホイルに包んでくれる。
と、ある。
現物を実際見たことも口にしたこともないのでよくわからんが、完成したのはこれ↓
アツアツにかぶりついてみると、パリパリだったせんべいがクシュリとしていてマヨソースに合う。 ネギを具にしたがそれとも合う。 そういえば昔駄菓子屋に「お好み焼きせんべい」というお菓子があって、たしかそれにはソースの小袋がついていた。 子供ながらに「せんべいにソースって・・・」と思っていたが、食べる時は必ずたらしたものだ。
たませんは瞬く間に胃の中へ。 子供にもウケがよかった。 ビールにもよく合った。 本物のたませんを是非食べてみたい。
FF13
美の壷を買いに行ったらたまたまFF13の発売日だった。
もう13なんだ。 たしか11はやったと思う。 その前の10もやった。 その前のクラウドのやつもやった。 クラウドのは一番楽しめた記憶がある。
待ち望んでいてプレイするわけではないが、習性としてFFシリーズはやってみたくなるようだ。 これも何かの縁、FF13を買ってみよう。
オープニングムービーがやはり素晴らしい。 目を見張る美しさ。
(この先ちょっとやってみた感じを書いています。 はじめてのプレイを楽しみにしている方は閲覧しないでください。)
(more…)大失態
カラスミを作ろうと当てにしていたボラの真子が手に入らなくて残念でならない。 他の魚の真子で作るというテもあるが、それらの真子にすら縁がなかった。
そこでおもいきって正月用にカラスミを買ってしまった。 正月ぐらい贅沢せんといかん。
と、いうように、毎年、正月用にと、師走になると色んな食材をせっせと買いこむが、結局、晩酌しているうちに、買いだめしたそれらのことが頭からはなれず、ちょびっとだけ、ちょっとぐらい味見してもよかろう、で食った、やはり美味、こりゃ正月が楽しみだ、大事にしまっておこう、でもあとちょっとだけ味見、旨!またちょっと、ちょっと、がぶり、むしゃむしゃ、グビグビ、ああ、全部食っちゃった・・・というようになってしまうのだ大体。
正月用のカラスミを開封し、正月用の大吟醸を開け、カラスミ用のまな板を取り出し、スライスしながらチビチビやったらもう幸せというかなんていうか・・・これもひとつの正月なのだ。 正月には片腹だけ残しておけば十分だろう。
娘がツカツカ歩いてきたので酒のせいで気持ちが大きくなってしまったオイは自分が食べる際の倍の厚みにからすみを切り、差し出した。 イクラも大好きチーズも大好き生ハムも大好きな将来酒飲み必至の娘はそれを自動改札から飛び出した切符をチャクリと取るように自然な動作で受け取り、かじりながら絵本棚へ向かった。
「このからすみ、おいしかねー!」という声が聞こえてくる。 あたりまえだ上等なのだ。 しばしカラスミで至福の時を味わう。
「ねー、まだー」と息子の声。
いかんいかん、大事なことを忘れていた。 今日は9時から「ふたご座流星群」を観察する約束をしてたんだった。 もう一枚だけからすみをかじり、酒を空け、包丁をしまい、モンクレーを着込んでマグライト片手にベランダへ躍り出る。
見上げると星がテラテラしている。 流星でなくとも美しい。 今日は天気もよかったし、間違いなく流星を見ることができるだろう。 運がよければ1時間に50個ぐらい見ることができるかもしれないという話。
長男、次男と並び体育座りして夜空を見上げること15分。 ひとつめの流星を見てしまった。 流星ってこんなに長く光るものだったっけ。 素晴らしいなあ、こんなんタダで見ることができるんだ地球って。
その後約1時間、しまいには3人川の字に寝転んで流星群を楽しんだ。
さあ、明日も早いしもう寝よう。
急いで寝る支度をさせる。 娘たちはもう寝てしまっているようだ。 オイも昆布を水にほうりこんでから寝るとしよう。
とキッチンに向かう途中で思わず目をそむけたくなるような光景を見てしまったのだ。 からすみが・・・。 流星を見すぎて目がおかしくなったのではなかろうかとはじめ思った。
からすみが激減している。 しかもこれはかじりとった後のようだ。 この歯形からすると犯人は相当強いアゴを持ちかつコンパクトな口をしているハズ。 前歯でかじったのではなく、犬歯で横からむしりとったものと思われる。 それは周囲を警戒しながらカラスミをかじったからに他ならない。 犯行時間は席をはずしていたここ1時間ばかり。 少しずつ、一枚一枚紙のように切り分けてから堪能していた大事なカラスミを一体誰が・・・。 以前手作り唐墨を干している最中猫にさらわれたことがあったがあいにく室内だ。 うちにネズミ他小動物はいない。 犯人は・・・。
犯人は娘に間違いない。
流星群を見ようとあわて、包丁をしまったまではよかったのだが大事なからすみをまな板の上に置き去りにしてしまった。 見終わってからもう少しつまもうという魂胆がオイの中にあったのかもしれない。 無防備なカラスミを見逃さなかった娘はオイが帰ってくるのを警戒しながら気の向くままに思いっきりカラスミをかじったのだろう。
すぐに寝室に向かい娘の口元を見る。 何の形跡もない。 歯をみがいて証拠を消したのだろう。
年末にして今年最大級の失敗をやらかしてしまったのだった。
今朝カミさんに聞いてみると、本件にはまったく気づかなかったとのこと。 あ、そういえば娘やけにウロウロしていたな今思えば、という新証言がでた。 ウロウロしながらスキを見て豪快にからすみをかじり取ったのか娘よ。
自分からは聞けないから今度サンタに聞いてもらおう。
年越しラーメンの試作
年末は皆であつまり飲んで、シメに年越しラーメンをススル、というのが恒例となっている。
今年は醤油ラーメンを作ろうと計画していて、その試作版を作ってみた。
麺は手打ちの卵麺、スープは鶏がら、豚骨、和風だしをあわせたもの。 各ダシは大量に作り、冷凍した。
香味油はネギ油を使ってみたが物足りない。 自家製ラードで海老油を作ってみようかなあと検討中。 ラードの揚げカストッピングは不要。
あえてチャーシューは豚肩を使ってみた。 これは合う。 九条ネギを散らして・・・海苔があるとありがたい。 あとは半熟煮卵を用意しないと苦情がくるだろう。
麺が少し柔らかすぎたのでも少し早めに上げんといかん。 醤油だれは濃口薄口醤油を半々で割り、昆布をひたしておいたものを使ってみた。 悪くはないが・・・もしかすると辛めの煮きり醤油がイケるのかもしれん。
と考えこみながら今日もまた日が暮れる。