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樽酒の香り
「生酒を軽く燗して飲む」という技を居酒屋店主に習い、早速実行してみるとこれがまた旨いのなんの。 生酒の芳醇さはそのままに燗で味の広がりが出ているという荘厳な酒になった。 一口すすると、舌が百畳ありその隅々にまで味が行き届いている真っ最中、というようなイメージが広がる。 何度口にしても、味が広がる余韻を楽しむことができる。 目を閉じて、ゆっくりと味わう。
突如ひらめいた。 「もしかして、一升瓶の中に吉野杉の切れ端をいくつか放り込んでおけば、樽酒風味になったりして。」 そしてこのようにつぶやくと、kurosunadaiさんから「なりますよー。つけとく時間が難しいけど。」という返事をいただいた。
それでは早速、樽酒の樽の上ぶたを叩き割って、一升瓶の中に入れておいた。
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