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2013/11/15

私のさかな

酒字

その名もずばり『』という雑誌がかつて存在した。

と言っても実物を読んだことはおろか見かけた事すらない。 じゃあどこで『酒』の存在を知ったのかといえば、先日訪ねた西条だった。

『酒』は佐々木 久子さんという広島市出身の随筆家が創刊した雑誌で、以後彼女は42年間にわたり編集長を務めた(1955~1997迄にて休刊)。

毎号の扉は、酒をこよなく愛す作家、詩人の「酒」という毛筆で飾られ人気を博した。 西条をうろついていたところ、その揮毫(毛筆字)と「私のさかな」という随筆がずらりとパネルで展示されていた。

檀一雄の「酒」

檀一雄

どこに在ろうと、私は酒の肴で思いわずらったことはない。 どこであれ、この地上は、そこが人間の住みつく場であるならば、必ず、したたる酒と、その酒に好適の酒の肴の存在を教えてくれるものである。

私はこのようにして、天山では羊の塩煮にありつき、ピレネーではハモン、セラノにありつき、セバン湖ではシャシュリークにありつき、バルセロナでは蟹の鋏の塩煮にありつき、ハンブルグではザワー、ブラデンにありついた等々・・・・・・、それで至極満悦したものだ。

その土地土地では、それを拒まないだけの、頑健で、柔軟で、快活な食愁さえ保持しているならば、地上はすべて、それぞれの酒の肴の好適地であって、人間、雑食の愉快は、おもむろに酒とともに、舌頭からうずまきおこってくるだろう。

この故に間違っても虜囚となるな。 私は牢獄を恐れるのではない。 己の観念の虜囚・・・・・・、乃至は妻子、愛人等、そこばくの愛着の虜囚になって、遂に己の本然の雑食性を見失うことを、おそれるのである。

昭和40年4月

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2013/10/24 散策

西条の酒まつり

東広島市の西条という町では年に一度酒まつりが開かれる。

西条は灘、伏見に並ぶ日本の酒どころ。 駅周辺には8つの蔵が密集しており、 会期中は多くの人でにぎわい、電車に乗れば酒の匂いが充満しているという・・・。

杉玉 (more…)

2010/11/13 雑記

元々は酒屋で、居酒屋になって数十年。 各地の日本酒をズラリ取り揃え、毎日常連客で賑わっている。

こんな情報を仕入れ、その日の夕方店探しに出かけた。 そしたらなんと、たまに行くホルモン屋の並びにある店だった。 飾り気のない看板に小さな店構え、外から店内がよく見えないこともあり、これまで見過ごしていたのだ。

戸を少し開けるとガヤガヤと客の声がする。 ちょうど大将と目が合ったので「ひとりですけど入れますか?ていうか満員ですね」と伝えると「あちらがひとつ空いていますよ」と、L字型のカウンターの端を指して言う。 ツイてる。

少し狭いがこれも味のうち、いやあ、それにしても年季の入った店だなあ。 木製の角が丸まったカウンター、やけに低い天井、昭和の匂いがプンプン漂う和風木造建築で、照明ひとつとっても、いまどきこんな型をしたものは売られていない。

壁面はびっしりと小さな酒樽、一升瓶で埋め尽くされており、店の奥には某銘柄の名が刻まれた、とても古そうで重厚な看板が掲げられている。

客の7割は50代以上のおじさんである。 日本酒飲む雰囲気としては申し分ない。

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