西条の酒まつり
東広島市の西条という町では年に一度酒まつりが開かれる。
西条は灘、伏見に並ぶ日本の酒どころ。 駅周辺には8つの蔵が密集しており、 会期中は多くの人でにぎわい、電車に乗れば酒の匂いが充満しているという・・・。
と数年前にこの話を聞いてからというもの、行きたくてしょうがなかった実のとこ。 そこで今回無理矢理西条に向かったのだが、日程だけは都合がつかず、酒まつりが終わったあくる日の蔵めぐりとなった。
西条駅を出ると観光案内所に酒蔵マップが置いてあり、それを片手にまず賀茂鶴へ。
広々した敷地を散策していると、従業員の方だろうか、案内板をとりはずしたり、ゴミ拾いをしたりと祭りの後片付けに忙しい。
赤レンガの煙突にしばらく見とれる。
あちこちに巨大な酒林(杉玉)が下がっている。 ちなみに酒林とは何なのかといえば、杉の葉を球状に束ねたものであり、新酒ができた折それを知らせるために吊るされたのがはじまりだといわれている。
ちなみに前々から自室に吊りさげたいなと考えているわけだがいまだマイ酒林は入手できずにいる。 買えば2、3万だというところまでは調べがついているのではあるが。
資料室には昔酒造りに使われていた道具が並べられている。 これは槽(ふね)という欅等で作られた舟型の道具で、モロミを入れた袋を重ねて入れて、搾るために使われたもの。
で、こちらがそのモロミを入れる袋でその名も酒袋、という。 素材は麻で、強度を増すために柿渋で染められている(柿渋で強度が増すものなんですね)。 破れたのを丁寧に補修して使われていたあたりにジンとくる。 物欲は爆発し、是非譲ってもらいたかったのだがそんな事言えない。 いや実にアジがある。
どのように搾っていたのかを示す図がこれ(©賀茂鶴酒造)。 実際の作業を見学してみたかった。
よく冷えた仕込水が自由に飲めるようになっていた。 もちろん頂いたところ、超丸みのある口当たりにビックリ。 これを料理に使えば格段に味が違ってくるだろう。
ちなみに西条の酒蔵周辺にはいたるところに仕込水が湧き出る井戸があり、その水をペットボトルに入れて持ち帰る人で行列ができていた。 もう羨ましいったらない、西条に住みたい。
とここまでが、賀茂鶴酒造の見学内容。 それから残る7蔵を順番に回っていったのだが、ほとんどの蔵が閉まっていた。 まつりの後だから仕方ない。 来年からは、酒まつり開催期間中に、どんな手を使ってでも訪ねるつもりなのでその時の楽しみとしておく。
次ページでは酒蔵周辺の面白かったところを。
今晩は。いつも、楽しみにしております。
さて、「杉玉」についてです。 私は、佐賀県伊万里市在住ですが、数年前に、市内の酒蔵が主催された、「お米から日本酒を造る」という企画に娘と一緒に、田植えから参加し、それから出来る新酒を味わったのですが、(勿論、仕込み等々はプロにお任せでした。)その際に、「杉玉」も作ったので、僭越ながら、簡単にご紹介いたします。
まず、適当な大きさの発泡スチロールのようなものを、丸く用意し、それに、杉の葉を放射状に緊密に刺していきます。隙間無く、密に刺すのがポイントでした。 刺し終わったら、それを、好みの大きさの球になるように散髪してあげるのです。これが、中々難しく、どんどん小さい「杉玉」になっていってしまいます。 それに気をつければ、望みの大きさの「杉玉」の完成というわけです。
ひとつ、気を付けないといけないのは、スギ花粉症の場合は悲惨な事になってしまうと言うところです。
私も、しばらく自宅につるしていましたが、段々と緑から、茶色になっていくのはとても風情がありました。
長々となりましたがご参考までと思い、書き込みさせていただきました。
ワイさんいつもありがとうございます。
!杉玉そうやって作ってるんですね!!!
是非自作してみます、ありがとうございました!
[…] 』の存在を知ったのかといえば、先日訪ねた西条だった。 […]