ちくわの磯部揚げ
スーパーのお惣菜がムショーに食いたくなるときがあって、そんなときにはちくわの磯部揚げを必ず買ってしまうわけで。 そんなに食いたいのなら、じぶん家で作ればよいではないかと気付き、最近よく作るちくわの磯部揚げ。
でも、揚げ物の担当はオイではなく、ヨメさんなのです。 なんでか? 油が少しニガテだからであります。 檀流クッキングを作るようになってからは、 大分抵抗なくなったんだけど、できることならば手を出したくないかなと。 そんな理由でヨメ担当。 「うーん、揚げ方上手ですね、やっぱ揚げる人が違うと味も違ってきますね」とかおだてたりしながら。
なんで揚げ物が少しニガテになったのか。 それは一人暮らしを初めて間もない頃、そんなに自炊をしてない頃に、腹がへってしょうがなくて、冷蔵庫をあさると、冷凍庫からキレイなイカを見つけた。 皮もはいであるし、ゲソもとってある。 あとは調理するだけという状態。 カチカチだけど。
そのイカを、たまには揚げ物でもやってみるか、イカを素揚げしたら美味いのかもしれん。 ということで、高温の油の中にほうり込んだ、するとドォウワーっと、半ば爆発に近い白い煙かワンルームの部屋中に充満し、まるでバクチクをおくんちの時みたいに10箱全部火をつけたときのような爆発音が鳴り響いたのでした。 もう火事の心配をするヒマなんてなく、いや、火事なんてどうでもいい、命が助かればということで、そのまま外に逃げ出したのでありました。
我に返り、消火器を探しているのに見つからず、あたふたしていると、割と早く爆発は収まり、ホッと胸をなでおろしたのであります。 そりゃトラウマにもなります。
以上述べたことは、まったく大げさでもなんでもありませんから、冷凍のイカだけは、油にそのまま放り込まないほうがよいかと思われます。 おわり。