大人の科学マガジン 30号 鬼才 テオ・ヤンセンの世界
元日、皆が寝静まった夜中、熱燗を飲みながら撮りためておいた番組をイロイロ眺めていた。 すると思わず、口から酒を噴出しそうになるほど衝撃的な映像に出くわした。
テオ・ヤンセンのストランド・ビースト。 番組名は「風を食べる生物~生命を創る男 テオ・ヤンセンの挑戦~」。
「竹細工のジャングルジム」みたいなのが、ワシャワシャ無数の足をせわしく動かしながら、砂浜を歩いている。 「何だあこりゃ」
ほろ酔い加減は一気にさめて、食い入るように見続けた。
ビーストの作者は物理学者、コラムニスト、画家などさまざまな顔を持つテオ・ヤンセン氏。
ストランド・ビーストの動くエネルギーは「風のみ」である。 体は配水管などに使われるプラスチックチューブで作られていて、風におされて、簡単に動く。 その秘密は足の形状にあり、わずかな力を受けただけでスムーズに動き、歩き出す。
番組を見終わり眠りについたが、ワシャワシャが頭から離れない。
「自作してみたいなあ、でもまずムリだろうなあ、もしかするとミニチュアやレプリカが売られているのかもしれない。 でもあのサイズゆえ、風を受けただけで歩くんだろうから無いか。」
とか考えているうちにいつの間にか寝てしまった。
しばらくして、ビーストのことなぞ忘れかけていた頃、とある雑誌で「付録:テオ・ヤンセンのミニビースト」という記事を見つけてしまった。
学研が出している『大人の科学マガジン』という雑誌で、テオ・ヤンセン特集をするとある。 その付録が、ミニ・ビーストだ。 すぐさまアマゾンに注文し、雑誌発売日当日に到着した。
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