エタリの塩辛
エタリとはカタクチイワシのことで、エタリの塩辛はエタリに塩をしてワラをかぶせ、重石をして熟成させた和製アンチョビのようなもの。
「美味しんぼ 長崎編」でその存在を知り、食べてみたいと思っていたところ夢彩都に売っていた。 1パックで400円ちょっとだったと思う。
そのまま酒の肴にするのはもちろんのこと、同封されていたチラシの通り、エタリソースをこしらえて、ふかしたジャガイモにかけてつまむとたまらんかった。
ちなみにエタリソースはオリーブオイル、刻みニンニク、エタリをあわせて火にかけるとすぐに作ることができる。 エタリの塩辛を1パック食べきってしまった後にはパックにエタリ汁が結構残る。 これはいわゆるひとつの魚醤なので料理の隠し味として存分に活用した。
エタリソースでパスタをあえるのもオススメ。 ピザだっておいしい。 西海橋の直売所にて冷凍状態で売られていたので冷凍も可能なのだろう。 我が家の酒肴として、調味料としてハズせない一品である。
エタリの塩辛愛好会
どん兵衛 べっぴんうどん
べっぴんうどんのCMを見てすぐに買いに行き、食べた。
封を開けると何の変哲もないいつもの見慣れたどんべえの麺があらわれた。 ように見えたが、若干いつもより麺のくねりが少ないようにも思える。 粉末スープをぶちまけて、お湯を注いだ。
フタを開けたらたぶんそのフタにあるようにツルツルモチモチなストレート麺が現れるはず。 「ベリッ」フタをめくる。
現れたのは、一見何の変哲もない、いつもの見慣れたどん兵衛の姿。 全然ストレートではない、ように思えたが、いつもよりも若干麺のくねりが少ないようにも思える。
ススってみる。
いつもの味、食感であり、別になんら変わりないように感じられる、が、チョコットだけ麺が厚いような気がした。 何度ススってみても、チョコットだけ麺がいつもより厚いような気がした。
どん兵衛はすぐになくなってしまった。
公式サイトを覗いてみると「よりストレートでモチモチなべっぴんうどんになりました」とある。
言われてみればたしかに「よりストレート」になっていると思う。
大盛のべっぴんを作ってください。 ※CMによると販売開始したそうです(08/12/24追記)。 さらにぴんそばも食ってみた所、うどんよりも違いがわかりにくい気がした。
つわりでパスタ、うどん
カミさんはつわりがはじまると偏食をする。
母体を考えると、栄養バランスのとれた食事をしたほうがいいようにも思えるが、本人がどうしても食べたいっていうんだからしょうがない。
今日はパスタがよかったらしい。 中でもピエトロのがよかったらしい。 一人で食べには行きたくないらしい。 ついて来いということらしい。
もう3時過ぎだ。 こんな時間にパスタを食ったら晩酌する楽しみが減る。 十分腹をすかせておいてから飲まんとダメなんだ。
トマトソースにナスビが乗ったパスタとピザを注文するという。 昼飯はしっかり食ったハズなのに、どういうことか。 オイは軽そうなものを選ぼうとするが、選ぶのがメンドクサカッタのでたらこパスタにした。
カミさんが食った残りのピザを全部食べさせられた。 あしたはうどんが食べたいという。 楽しい晩酌の時間が減る。
からすみ製作中
散歩中何気なく覗いた直売所にあったものは・・・からすみ!
ワイルドな手法でボラの卵に塩をまぶしている最中だった。
オイも是非ボラの卵でからすみを作りたい。 でもボラの卵が売ってないんだよな。
腐乳を求めて長崎中華街へ
腐乳ほど重宝するものはない。
そのままつまめば酒の肴になる。 草野心平さんは名著「酒味酒菜」でこう書いている。
日本酒に合うものとして腐乳がある。 これは豆腐が材料だけれども、いわば中国産のカマンベールみたいなもので、洋酒にも合う。
と。 さらに調味料としてなくてはならない存在だ。 麻婆豆腐にも、ギョウザにも、つけ麺を作る際にも、とにかく中華系の調理をする際に隠し味として腐乳本体、もしくは腐乳の漬かっている汁を用いれば、たちまちコクのある複雑な風味に仕上がる。
愛用している腐乳は長崎新地中華街のおみやげ屋で購入したものだ。 一瓶300円弱で、たしか台湾製だったと思う。 その一瓶を、もうかれこれ一年近く使い続けている。 そうガバガバ使うものでもないし、300円で一年間も楽しめるのだ。 腐乳ってすばらしい。
もうじき使い切ってしまうから、わざわざ腐乳を買うためだけに中華街に向かう。 だって近所に売ってないんだもの。
新地中華街は修学旅行生で一杯だ。 あちこちで肉マンや角煮まんじゅうが売られている。 「おいしかよー食べてみらんねー」 と売り子さんに声をかけられる。 カミさんとふたり、おみやげ屋に出たり入ったりして観光客気分を味わう。
腐乳はすんなり見つかった。 とりあえず3瓶購入し、ほかに何かめぼしい物はないかなと・・・。 ピータン。
ピータンが山積されている。 これも3つばかり買っとくか、あれ? 小さいピータンがあるぞ、何々、うずらのピータン、へえ。
うずらのピータンが10個ぐらい入って500円で売られていた。 面白いので買ってみた。
外見、中身、味、全て普通のピータンと変わりなかった。
長崎仕様の寿司
東北から長崎に移住している女性と会話していたときのこと。
この前、テレビで皿うどんの特集をやってて、長崎市内のアーケード街でリポーターが黒い液体の入った瓶を道行く通行人に差し出すと、長崎の人はみんな「皿うどんのソース」と答えるんです。 長崎で皿うどんの出前をとると、ソースはあの瓶に入ってくるんですってね。
といわれた。 まさにその通りである。 皿うどんの出前をとると、ウスターソースが付属しており、そのソースは必ずといってよいほど栄養ドリンクの空き瓶に入れられている。 長崎人ならば誰もが知る事であるといっても過言ではない。 しかし、他県の方からすると、かなり不思議だという話。
ウチの田舎へ行くと、来客の際には必ず皿うどんと寿司の出前をとる。 長崎人と話すと「ああ、うちもそうだった」という声を度々聞く。
先日田舎の法事に呼ばれた。 お経の後、皆で食事をしたが、ここにもやはり、寿司と皿うどんはあった。 ソースはもちろん、栄養ドリンクの空き瓶に入れられていた。
酒飲みばかりで場はかなり盛り上がっていて、ひとりのおじさんが息巻いている。
「長崎じゃ、お通夜の時に刺身の出るけんね、ちょっとビックリするけんね、考えられん」
ん? 刺身ダメなの?
とつい尋ねてしまったが、この近辺では通夜の際、生ものは食べないそうだ。 ちなみにこの近辺も長崎県である。 長崎の田舎に行くと、長崎市内に住む人を「長崎の人」という。 「長崎市内に住んでいる人」という意味らしい。
この田舎に、おいしくて安い寿司屋があり、結構繁盛している。 腹いっぱい食べたあと、かぶりをお願いした。
「かぶりで並握り5人前ください」
大将に、どこまで持ち帰るのか、時間はどのくらいかかるのかを尋ねられ、答えた。
「あー、長崎に持って帰るとね、あいあいわかりやした。」
家についてかぶりを開けてみると、上等の握り寿司がでてきた。 この店の普段の寿司よりもちょっと頑張って作っている様子がうかがえる。 使われているネタはどれも新鮮そのもので、食べずとも「オレ美味しいから」と訴えかけてくる。 たぶん、長崎持ち帰り専用に頑張って作ってくれたのかもしれない。 近所の住人だけではなく、長崎市内の人間にも喜ばれたいという心だったのかもしれない。
おととい最悪の寿司を食べた。
カミさんの実家ではいつもその某寿司屋から出前をとる。 寿司の出前をとるならば絶対にここと決めているらしい。
でも、その寿司を食べた人の評判はいつも悪いそうだ。 寿司がデカ過ぎておにぎりみたいだとか、ネタがどれも、いつも古いとか。
だったらどうして他の寿司屋から出前をとらないのかとつい問い詰めたくもなるが、カミさんのかーちゃんがそうしたいのだからしょうがない。 なにか理由があるのだろう。
その場で寿司を食べた全員が(いや子供以外を除いて)マズいと言った。
ウワサ通り、おにぎりのような寿司であり、ネタが古く、マグロは黒づみ水気でシャリがベチャベチャ、ヒラスはまるで乱切りであるように分厚く巨大で一口で噛み切れず、シャリは冷や飯でこしらえたように所々カチカチボロボロであり、その握り方といったらまるで素人のおにぎりのようであった。 ガリの表面はうっすら干からびていたのでたぶん使い回しかなにかだろう。
子供たち用のサラダ巻きは大胆に、豪快に、もはや巻物とは呼べないほどレタスがはみ出しているというか、飛び出してしまっており、寿司桶の中でもひときわ目立っていた。 子供が作ったのではなかろうか。 ウワサ通りの驚くべき寿司だった。
それでもこの近所では相当古い寿司屋だそうで、逆の意味で有名らしい。
日清のつけ麺
日清のつけ麺がうまい。
醤油、味噌風味、どちらもイケる。 まずタレがよい。 醤油味はカツオの風味がとてもよく効いていて、おまけにスープ割り用の粉末スープも添付されている。 いたれりつくせり。
味噌風味は油分が多く濃厚で甘味があり、よくもインスタントでここまでスープの味を作れたものだと賞賛したい。
どちらの麺も極太で、指定の5分間茹でてもまだしっかりとコシがある。 一袋2人前の麺はたちまちススリきってしまう。 自作チャーシューとかその他トッピングを乗っけてみたりしたくなるが、あえてそのまま食べたい。 晩酌後のシメとして大いに活躍している。
公式サイトを見てみると、担々ごまだれ味もあるようだ。 有名ラーメン店主3人(多賀野、六厘舎、TETSU)のお勧め商品とある。
カミさんがスーパーで3割引の醤油味を買ってきたことがハマったキッカケになった。 今晩また食うかもしれない。
日清 つけ麺の達人 製品紹介ページ
ぷちぐる つけ麺
ドロさまそうめんでつけ麺
つけ麺の際には駅前製麺の冷麺を使うのがウチの定番だったのだが近頃いい麺を見つけた。
その名も「ド・ロさまそうめん」。
ドロさまそうめんとは一体何なのか? 手元のしおりを元に説明しよう。
ド・ロさまそうめん
明治12年のこと。 長崎の外海町、出津(しつ)に赴任したマルコ・マリ・ド・ロ神父(1840~1914)は村人たちの生活があまりにも貧しいもので驚いた。
そこで生活向上のためにパン、マカロニ、そうめん作りの技術を教えた。
ド・ロさまそうめんは好評だったが、戦時の混乱により、製造は途絶えた。 しかし、昭和57年にド・ロ神父の精神を受け継ぐ修道女の手により復活。 今に至る。
要約すると大体このようなかんじ。 このそうめんの特徴としては、足踏みでこね、引き油に落花生油を使用し、手延べで仕上げている。
一般的なそうめんよりも太く、コシがある。 その特徴が、つけ麺に最適なのだ。 若干割高ではあるが相当おすすめの麺。
出津農産加工生産組合
- 〒851-2322 長崎県長崎市西出津町2528-1
- TEL 0120-251-358
プレミアムモルツ値上げでYEBISU
いつものように量販店にプレミアムモルツを買いに行くと、少し高くなっている様子。
500ml24缶入1箱で多分2、300円は高くなっているのではなかろうか。 ふーんまあしゃあないか。
調べてみたら産経新聞に記事があった。
サントリーは9日、ビール類(発泡酒を含む)の缶入り商品の出荷価格を9月1日から引き上げると発表した。19品目が対象で、ザ・プレミアム・モルツは350ミリリットル缶の場合、コンビニエンスストアなどの店頭価格が3~5%上昇、7~12円程度値上げされる見通し。瓶や業務用たるは麦芽の価格上昇や原油高などを理由に今月1日に値上げを実施。家庭向けが中心の缶入りはアルミ缶や物流の効率化でコスト削減の余地があるとして見送っていた。
プレミアムモルツの横に置いてあるエビスビールは値段据え置き。 今回はエビスにしてみた。
ラムネ
ラムネを飲んだのは一体何年ぶりなのだろうか。
そもそもラムネの瓶を見かけることすらなかった。 キンキンに冷えたラムネを氷樽から取り上げてすぐさま封を開け、付属するポリ製のビー玉落とし(名前何だ?)をバコリ、と叩くと「シュワーッ」とかいいながら瓶の口からラムネが泡を立ててこぼれおちる所に唇を押し当ててススル、という風にはならなかった。
開かんぞこれ。
昔は瓶と同じく水色をしていたこのビー玉落としはまったく機能しなかった。 でも色だけではなく、構造も進化している様子。 オイの叩き方が悪いのかもしれん。 もう一度右手をパーで打ち下ろした。
相変わらすラムネはあふれ出ず、「ポロッ」とビー玉落としはどこかへ転がっていった。 役目を果たさずに逃げるとは卑怯なヤツだ。
はっきり言わせていただくと、そもそもビー玉落としは必要ないのだ。 少年時代から、ラムネを開ける際には右手の指と決まっているのだ。 瓶を固定し、人差し指をビー玉に押し当てる。 瞬間的に力を入れると、瓶の中にビー玉は落ちて、シュワリとラムネがあふれ出た。
飲んだ直後に「クーッ、ヤッパ夏はラムネやな」と言ってしまおうと一応コメントを用意していたのだが、大して「クーッ」ともこなかったので、何も言わずすぐに息子に渡した。
やっぱ開けるまでがラムネだ。 冷やしてブンブン振ったラムネを20本ぐらい長テーブルに並べて、はじから順に間髪いれずズボズボ開けてやりたい衝動にかられつつオイの夏は終わった。