腐乳を求めて長崎中華街へ
腐乳ほど重宝するものはない。
そのままつまめば酒の肴になる。 草野心平さんは名著「酒味酒菜」でこう書いている。
日本酒に合うものとして腐乳がある。 これは豆腐が材料だけれども、いわば中国産のカマンベールみたいなもので、洋酒にも合う。
と。 さらに調味料としてなくてはならない存在だ。 麻婆豆腐にも、ギョウザにも、つけ麺を作る際にも、とにかく中華系の調理をする際に隠し味として腐乳本体、もしくは腐乳の漬かっている汁を用いれば、たちまちコクのある複雑な風味に仕上がる。
愛用している腐乳は長崎新地中華街のおみやげ屋で購入したものだ。 一瓶300円弱で、たしか台湾製だったと思う。 その一瓶を、もうかれこれ一年近く使い続けている。 そうガバガバ使うものでもないし、300円で一年間も楽しめるのだ。 腐乳ってすばらしい。
もうじき使い切ってしまうから、わざわざ腐乳を買うためだけに中華街に向かう。 だって近所に売ってないんだもの。
新地中華街は修学旅行生で一杯だ。 あちこちで肉マンや角煮まんじゅうが売られている。 「おいしかよー食べてみらんねー」 と売り子さんに声をかけられる。 カミさんとふたり、おみやげ屋に出たり入ったりして観光客気分を味わう。
腐乳はすんなり見つかった。 とりあえず3瓶購入し、ほかに何かめぼしい物はないかなと・・・。 ピータン。
ピータンが山積されている。 これも3つばかり買っとくか、あれ? 小さいピータンがあるぞ、何々、うずらのピータン、へえ。
うずらのピータンが10個ぐらい入って500円で売られていた。 面白いので買ってみた。
外見、中身、味、全て普通のピータンと変わりなかった。
息子の誕生会
息子は6歳の誕生日を迎えた。
(more…)長崎仕様の寿司
東北から長崎に移住している女性と会話していたときのこと。
この前、テレビで皿うどんの特集をやってて、長崎市内のアーケード街でリポーターが黒い液体の入った瓶を道行く通行人に差し出すと、長崎の人はみんな「皿うどんのソース」と答えるんです。 長崎で皿うどんの出前をとると、ソースはあの瓶に入ってくるんですってね。
といわれた。 まさにその通りである。 皿うどんの出前をとると、ウスターソースが付属しており、そのソースは必ずといってよいほど栄養ドリンクの空き瓶に入れられている。 長崎人ならば誰もが知る事であるといっても過言ではない。 しかし、他県の方からすると、かなり不思議だという話。
ウチの田舎へ行くと、来客の際には必ず皿うどんと寿司の出前をとる。 長崎人と話すと「ああ、うちもそうだった」という声を度々聞く。
先日田舎の法事に呼ばれた。 お経の後、皆で食事をしたが、ここにもやはり、寿司と皿うどんはあった。 ソースはもちろん、栄養ドリンクの空き瓶に入れられていた。
酒飲みばかりで場はかなり盛り上がっていて、ひとりのおじさんが息巻いている。
「長崎じゃ、お通夜の時に刺身の出るけんね、ちょっとビックリするけんね、考えられん」
ん? 刺身ダメなの?
とつい尋ねてしまったが、この近辺では通夜の際、生ものは食べないそうだ。 ちなみにこの近辺も長崎県である。 長崎の田舎に行くと、長崎市内に住む人を「長崎の人」という。 「長崎市内に住んでいる人」という意味らしい。
この田舎に、おいしくて安い寿司屋があり、結構繁盛している。 腹いっぱい食べたあと、かぶりをお願いした。
「かぶりで並握り5人前ください」
大将に、どこまで持ち帰るのか、時間はどのくらいかかるのかを尋ねられ、答えた。
「あー、長崎に持って帰るとね、あいあいわかりやした。」
家についてかぶりを開けてみると、上等の握り寿司がでてきた。 この店の普段の寿司よりもちょっと頑張って作っている様子がうかがえる。 使われているネタはどれも新鮮そのもので、食べずとも「オレ美味しいから」と訴えかけてくる。 たぶん、長崎持ち帰り専用に頑張って作ってくれたのかもしれない。 近所の住人だけではなく、長崎市内の人間にも喜ばれたいという心だったのかもしれない。
おととい最悪の寿司を食べた。
カミさんの実家ではいつもその某寿司屋から出前をとる。 寿司の出前をとるならば絶対にここと決めているらしい。
でも、その寿司を食べた人の評判はいつも悪いそうだ。 寿司がデカ過ぎておにぎりみたいだとか、ネタがどれも、いつも古いとか。
だったらどうして他の寿司屋から出前をとらないのかとつい問い詰めたくもなるが、カミさんのかーちゃんがそうしたいのだからしょうがない。 なにか理由があるのだろう。
その場で寿司を食べた全員が(いや子供以外を除いて)マズいと言った。
ウワサ通り、おにぎりのような寿司であり、ネタが古く、マグロは黒づみ水気でシャリがベチャベチャ、ヒラスはまるで乱切りであるように分厚く巨大で一口で噛み切れず、シャリは冷や飯でこしらえたように所々カチカチボロボロであり、その握り方といったらまるで素人のおにぎりのようであった。 ガリの表面はうっすら干からびていたのでたぶん使い回しかなにかだろう。
子供たち用のサラダ巻きは大胆に、豪快に、もはや巻物とは呼べないほどレタスがはみ出しているというか、飛び出してしまっており、寿司桶の中でもひときわ目立っていた。 子供が作ったのではなかろうか。 ウワサ通りの驚くべき寿司だった。
それでもこの近所では相当古い寿司屋だそうで、逆の意味で有名らしい。
ラグビーシャツのバーバリアン(BARBARIAN)
10年ばかり着用してついに朽ち果てた。 あの頑丈な脇下がほつれてきて、長袖はすでに短くカットオフしていた。 ゴム製のボタンはひとつ飛び、すっかり色あせてしまった。 ついに別れの時がやってきた。 タグだけ切り取って、雑巾にして、捨てた。 別にラグビーをやっていたわけではないが、とにかくすばらしいラグビーシャツだ。
BARBARIAN
- ブリティッシュコロンビア州で1981年に創業
- 北米最大のラグビーシャツメーカー
- 公式サイトhttp://www.barbarian.com
4人目の子供
4人目の子供ができた。
女の子の予感がするとカミさんは言う。 その根拠としては、まずうどんを食べたくなること。 次に、油モノがダメになったことを挙げる。
一人目、男の子の時は油モノは全然大丈夫であり、かんしゃく魂ラーメンのチャーシュー麺を替え玉しつつ全力ですすり、おまけにおにぎりにもかぶりついていた。(妊娠するとすごく腹が減るそうだ)
二人目、女の子の時は揚げ物その他油系は一切ダメでつわりがひどく、あんまり苦しいもので産婦人科の先生に一体どうやって一日を過ごせばいいのか相談したほどである。 カツオダシのよく効いたうどんを夜中黙々と食べる姿が思い出される。
いずれもこれまでの経験に基づいたことである。
三番目の息子は妊娠をいち早く察知したらしく、いわゆるひとつの「シケ」状態となり、ワガママがひどくなった。 母親を独占できなくなったことに腹を立てているのだ。 町内一のオテンバといわれる娘にあれこれ命令したり、髪をひっぱったりできる唯一の人物は彼だ。 今度よりいっそう荒れてくると考えられる。
前回妊娠した際つわりがオイにも移ったけれど、今回はなんともない。
日清のつけ麺
日清のつけ麺がうまい。
醤油、味噌風味、どちらもイケる。 まずタレがよい。 醤油味はカツオの風味がとてもよく効いていて、おまけにスープ割り用の粉末スープも添付されている。 いたれりつくせり。
味噌風味は油分が多く濃厚で甘味があり、よくもインスタントでここまでスープの味を作れたものだと賞賛したい。
どちらの麺も極太で、指定の5分間茹でてもまだしっかりとコシがある。 一袋2人前の麺はたちまちススリきってしまう。 自作チャーシューとかその他トッピングを乗っけてみたりしたくなるが、あえてそのまま食べたい。 晩酌後のシメとして大いに活躍している。
公式サイトを見てみると、担々ごまだれ味もあるようだ。 有名ラーメン店主3人(多賀野、六厘舎、TETSU)のお勧め商品とある。
カミさんがスーパーで3割引の醤油味を買ってきたことがハマったキッカケになった。 今晩また食うかもしれない。
日清 つけ麺の達人 製品紹介ページ
ぷちぐる つけ麺
ネズミはグルメ
この前テレビでレミーのおいしいレストランが放映されていて、たまたま息子と見ているうちに、いつの間にか見入ってしまった。
料理の才能を持つネズミのレミーと、料理の苦手な見習いシェフを中心におくるドタバタ感動劇で面白いのなんの。
実際ネズミはグルメといわれている。
ねずみはビールが好きらしい。 ネズミに水とビールを一緒に差し出すと、ビールを選ぶ。 最初は両方飲みくらべているが、二日目になると、まっすぐビールのほうに向かうようになる。 「単にアルコールが好きなのでは?」と、ビールとアルコールを一緒に差し出すと、やっぱりビールに向かうそうだ。
そのうえ好みの銘柄もあり、色んな銘柄のビールを飲み比べさせると、ある一定のメーカーに集中する。 ドライよりも100%モルト、すなわち麦汁とホップだけで造ったビールを好む。
さらにカツオだしやラーメン、濃厚なスープやジューシーなソーセージ、チーズもネズミの好物だとか。 ネズミは人間の感じる旨みやコクがわかるのだ。(伏木享 コクと旨味の秘密より)
そういえば近頃まったくネズミを見かけない。 田舎へ行くと天井裏を走り回っている音がしたものだが最近は聞かない。
水道代がおかしい話
28,534円。
先月の水道代だ。 いつもの月の2倍近い金額になる。 我が家では数ヶ月に一度の割合で水道代が倍増する。 この現象は昨年末からはじまっているものであり、原因は謎だ。
水道の検針にくるおばちゃんにも「これはちょっとおかしいですね。 一度水漏れの検査をしてみたほうがいいですよ」と心配され、そうするも水道管に異常はなかった。
夏場は毎日のようにベランダにゴムプールを設置し、水遊びをするが、それでも水道代はいつもよりも少し多くなるぐらいだ。 倍増することはない。 うーん、どうしてだろう。
ひとつ気になることがある。 娘はアライグマという別称があるほどよく手洗いをするが、水道をそのまま出しっぱなしにしていることがたまにある。 もしかすると、彼女が原因なのかもしれない。 それから我が家では水道の蛇口が完全にしまっているかを厳重に監視することにした。
にもかかわらず、水道代がたまにはねあがるのは、一体どうしたものなのか。 検針のおばちゃんは、まるで我が家の事のように心配してくれて「もう一度検査してもらったほうがよかよ絶対!おばちゃんが連絡してやるけんね!」と手続きをしてくれた。
検査の結果、水漏れ箇所が見つかった。 原因は、お湯の通る水道管に亀裂が入ってどうのこうの……という事だった。 予期せぬ所で我が家の水は消費されていたのだ…。
即補修工事をした。 これまでに支払った無駄な水道料金に関しては、なにやら市役所に減額請求をすればよいそうで、とりあえず一安心。
アドベントカレンダー
アドベントカレンダーの存在は、ヨースタイン・ゴルデルのアドヴェント・カレンダーを読んで知った。
娘にクリスマスプレゼント何が欲しい?と聞いたら「バレンダー」というようになったのは去年からになる。 保育園にアドベントカレンダーが飾られてあり、そのしくみや、かわいらしさのとりこになったのだ。 アドベントカレンダーのことをどうして娘がバレンダーと呼ぶようになったのかは謎だ。
アドベントカレンダーとは何か。 それはアドベントの期間中に窓を毎朝ひとつずつ開けていくカレンダーであり、アドベント(待降節)とは、クリスマス前の4回の日曜日を含む期間のことだ。
アドベントカレンダーはどこを探しても見つからなかった。 来年のカレンダーが多数取り揃えてある文具店で尋ねてみても「は? アドベント?」と、店員はまずその存在も知らない様子であり、そんなもの置いているわけなかろうもんという傲慢さが見え隠れする態度で「ありませんね」といわれた。
無印良品に息子の手袋を買いにいった際たまたま見つけたのがこのアドベントカレンダー。 引き出しの中には無印良品のお菓子が入っていて、引き出しをひっくり返して戻すことにより、次第にクリスマスツリーの絵柄が浮かぶように作られている。
ウチには3人子供がいるから、おそらく各日のお菓子は奪い合いになると考えられる。 だからといってアドベントカレンダーを3つ用意してしまうのも興ざめするし、こうなったらひとつの引き出しに3つのお菓子を入れておくしか方法は、ない。
お菓子にそえて、サンタさんからのメッセージを入れておけばより一層喜ぶかもしれない。
(more…)メキシコでは
日本において、衆議院選挙などでは、印刷された候補者名、政党名に○をつけて投票することになっている。
それがメキシコでは、支持政党に大きく×印をつけるようになっているそうな。 投票用紙ばかりではなく、町じゅうに張られた選挙用ポスターのマークにも、大きく×印がついているらしい。
-読むクスリ 24より-