刃
ふらりと鮨をつまみに行った時の事。
「はい、らっしゃい」と出迎えてくれた主人は綺麗な白髪に骨太の79歳。 おまかせのまま、黙々つまんでいたところ、まな板の上に置かれた包丁に目が留まる。
美しすぎる、と言ってよい柳葉包丁で、柄も刃も光っている。 かといって、おろしたての包丁なのかといえばそうでなく、丹念に繰り返し研ぐ事により生まれた独特の緩やかな弧線に目を奪われる。
刃先と刃元はクッとしまり、中はかすかに膨らんだ、極端に言うとカマボコ型をしており、サクを切る際の動きを観察すると、刃全体を用いながら、まるで魚の身肉が刃に吸い付いていくように、あっけなく、滑らかに切り分けられていく。
(more…)吉野鮨本店
「ランチでも良いので一度食べておいたほうがいいですよ」と銀座のお姉さんに勧められたのが、日本橋にある吉野鮨。 近くで早くから呑み、小腹が空いていたので覗いてみたところ入れた。

鯛。 さておきシャリが九州人にはなじみない感じなのだが妙に好き、肴になるスシだということで、つい燗を注文。
(more…)鮨 まんきち ☒
広島の知人に教えてもらったのが中区胡町にある「まんきち」という鮨。 早速向かうが満席だったので、次回の予約をして別の店へ。 店主の気さくな対応が印象に残る。
予約は必須である。 我らが入店した時も満席で、カウンターのみ10人が限界だろう。 コースのみの展開。 まずはビールで、おろしあえを。

一人で切り盛りされているので、合間を見ては、飲み物を注文する。
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