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2006/12/19

ウ、ウナギ

unagi_maru

小学校への通学路には、魚屋さんがあった。

魚屋の前を通らなくとも小学校へ行ける道は他にあったのだが、 たとえ遠回りになるとわかっていてもその魚屋さんの前を通りたかった。  その魚屋では、朝から一日中ウナギを焼いていたのだ。

5、6軒ほど手前からすでに香ばしい臭いがする。 近づくにつれてウナギの焼ける香りは強まり、ジリジリと焼かれているウナギの蒲焼を横目に通り過ぎる。 くーっ、食いたい。

毎日それが楽しみで、ウナギを焼いているところを見たくて魚屋の前を通っていたわけだ。 下校するときもやはりウナギの前を通り過ぎて帰らねば気が済まないわけで、どうしても気がおさまらないときは、しばらく立ち止まって、ウナギが焼けていく様子を見つめていたわけだ。 焼いて、タレに漬け、またしばらく焼いて、今度はひっくりかえして反対側も焼いて、またタレに漬けて・・・。 繰り返されていくうちに、白っぽかったウナギは照りはじめ、ベッコウ色に変わっていくわけだ。

そして家に帰り「母ちゃん、今晩はウナギにしてちょうだいよ」とお願いする。 たまに願いをかなえてもらうこともあったが、そう毎日子供にウナギばかり食べさせる親というのもいないわけで。 魚屋の息子になれたらどれだけ幸せだろうか。 ウナギが食い放題じゃないかなんて考えることもしょっちゅうあった。

さて現在。 晩酌の肴を仕入れに出かけたところ、ウナギが売られていた。 生きてニョロニョロと活発なウナギである。 「ほー、珍しいですね。」というと、たまたま網にはいったのだと、漁師さんがもってきたのだという。 生きてるウナギなんてなかなかお目にかかれなくて貴重だ、オモロイ! 買って帰ることにした。

ビニール袋の口を固く縛って下げて帰っている途中もウネウネと動く。 活きがよいなしかし。 そういやウナギの刺身というのも聞いたことがあるな。 こんだけピチピチだと刺身でも食えるでしょうな。 やってみっか。 とか、このウナギって、天然ということ? 天然のウナギって、珍しいのではなかろうか? もしかするとこのウナギを食べてしまうということは、非常にもったいないことなのではなかろうかー? なんていう風にワクワクしながら家に着き、子供らにニョロニョロのウナギを見せる。 息子は「ヘビだ龍だ」と興奮している。 嬉しくなって、袋から取り出そうとウナギをつかむ、つかもうとするがそこはウナギ、ニュルリと逃げる。 頭を持っても、尻尾を持っても、真ん中を持とうとしても見事にかわすウナギ。 あげくの果て、袋からすべり落ちてしまった。 そしてフローリングでニュルニュルともがいているのが上の写真。

息子はウナギをすっかり気に入ってしまったらしく、段々親密な間柄になっていく様子が見受けられる。 イカン、このまま仲良くなりすぎたら、食えなくなる恐れがある。 「パパは友達を食った悪いヤツだ」なんていうことになりかねないと察知したオイは、息子の気をそらしたスキに、急いでゴミ袋にウナギを放り込み、冷蔵庫へとほたりこんだのである。

なにカワイソウだなんて言ってらんない。 食うために買ったんだかんな。

こうやって食った。

こんなステキな食い方もある
http://oisiso.com/dan_dzu_yan.html

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