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2007/08/11

つけ麺はどうなのか:長崎大勝軒

長崎に大勝軒ができたという話を聞き、即出向く。

東池袋の大勝軒が閉店したという話はここでも書いていたが、これでようやく元祖つけ麺を味わうことができる。

場所は長崎駅向かいちょっと小道に入ったところ。 店内はL字型でカウンター席のみ、10人も入れば満席になるのではないかというこじんまりとした店である。 まず食券を購入する。 2席だけ空いていて案内される。 池袋の大勝軒ではいつも行列ができていて、入店するのも一苦労だったらしいが、行列はない。 長崎では相当美味しい食い物屋でも行列ができることは稀である。 それは長崎の人口が少ないからなのか、長崎人は待つことがキライだからなのか、実は長崎には並ぶほど美味しい食い物屋が少ないからなのかはよくワカランが、旨いと評判のお店に行列なしで入店できるという長崎は素敵なところである。 そして今回注文したのはもちろんもりそばである。

それにしてもやけに早く出来上がったものだ。 もりそばを注文してから2分ほどで、目の前にドンブリが二つ運ばれてきた。 一方の丼にはスープが入っていて、もう一方の丼には白っぽい麺が山盛りになっている。 麺が非常に多いという情報は事前に得ていたが、まさにその通りである。 同行した嫁は山盛りの麺を見ておもわず「ゲッ・・・」とつぶやく。 オイのは大盛なのでさらにテンコ盛りだ。 でもこのぐらいでウダウダ言っているようではラーメン二郎の大盛チャーシューダブル全部入りなんて食えない。 まあとにかく、食ってみようではないか。

麺の山に割り箸を突っ込み、高々と持ち上げる。 そのまま右手のスープに浸し、スズズ・・・と初めて食べる店の味故に少し警戒したあと、ズルズルズルと勢いよくすすりこんだ。 「ふーんなるほどこれが大勝軒のつけ麺というものなかふーん」という感想をいだきつつ、また麺の山に割り箸を突っ込み・・・・。 これを8回ほど繰り返すと、山のようにあった麺が全てなくなった。 あれだけの麺を完食したわりには満腹ではない。 これは汁を飲み干していないからなのだろうか。 それとも汁が甘酸っぱいからなのだろうか。 それともやけに全体がぬるいためなのであろうかよくわからない。

となりの嫁がようやく食べ終えたようなので感想を聞いてみると「うーんよくわからん。 もう一回食べてみないとよくわからんよね」ということだった。 オイもそう思う。 このラーメンのことを好きとかそうでないとか判断を下すには早すぎる。 日を改めて、もう一回食べてみようではないか。

このときはまだ、この後にわかる驚愕の事実を知る由もなかった。 つづく(つづかない)

※また行ってきました。 以下その感想です。

今回判明したことは、注文する際に『』というと、関東風のもりそばになりということ。 通常のもりそばスープと飲み比べてみたが、オイの口には辛のほうが合った。 嫁は辛じゃないほうがよいそうだ。

もりそばを食べ始めた直後はスープが温かいのに、2、3度麺を浸すとすぐに生ぬるくなってしまう。 麺がつめたいのだから当たり前なのだが、それならばどうして温かいスープを出すのか。 初めからぬるいまたはよく冷やしたスープを出すわけにはいかないのか。 それともスープ製作過程の問題で温かいスープを出さざるを得ないのか。 個人的な意見を言うと、もりそばは、麺、スープ共々よく冷えているか、もしくは熱いか、そのどちらかが美味しいと思う。 それ以外ならば普通のラーメンを食いたいおわり。

山岸大勝軒

Wikipedia:つけ麺のページ

2007/08/04

カフェ新規オープンに行く

タルト

女友達がカフェをオープンしたらしい。

家に招待状を送ったが届いたかという電話が本人からあった。 届いているのかどうかわからない。郵便受けにはおびただしい数のダイレクトメールやらなにやらがあふれかえっていてここ数日整理をしていない。 もしかするとその山の中に埋もれているのかもしれない。

一頃近所周辺に自宅の一部を改装してこしらえた風のカフェをよくみかけたがその類なのか。 とにかく出向かねばならない。

お祝いの品を持ちカフェに向かう。 やはり自宅一部をアレした風の、レンガレンガしたカフェだった。「あーきてくれたのーアリガトウ!」いやオマエが来いと連絡してきたのだ。 「うーんとねー、アイスコーヒーをちょうだい。 あと何か食い物あんの? お、ハンバーグとかもやってんだ。 ガンバッテルネ、じゃ、ハンバーグを焼いてもってこい」

別に腹は減っていなかったわけだが、とりあえず何か注文しなければと考え、ハンバーグを注文してみるも、すでにランチタイムは終わっていて作ることはできないのだという。 じゃ、とにかくアイスコーヒーをもらおうか。

「あのね、アイスコーヒーはさておき紅茶をかなり勉強しているから紅茶を飲んでみてちょうだい」と、アイスコーヒーを注文したにも関わらず、勝手にそれを却下され、紅茶を飲まされる。 うん、確かに美味しいような気がしないでもないといっても過言ではないかと考えられる。

「もー、大変!」

と多分63回ぐらい会話の端々にはさみながら、カフェオープンに至るまでの道のりと苦難を聞かされる。 「うんうん、うんうん、うーん、へーえ」と相槌をうちながら、紅茶を飲み干す。

「じゃ、また今度家族と一緒にランチでも食べにきますよ」と、忙しいので早く逃げようとすると、今度はオレンジジュースも自慢なのだという話になる。 簡単にいうと、オレンジジュースも飲めということらしい。 「あーも、じゃ、それもちょうだい」

なんでもオレンジをその場で絞りだして作っているとかで、ウマイ。 ゴクゴクゴク・・・一気に飲みほす。 「うーん紅茶もオレンジジュースもうまかったね。 じゃ、この辺で」と席を立とうとしたところ、隣のテーブルに座っていたヒッチコックによく似た外人の青年が声をかけてくる。 「アノ、チョット、イイデスカ、シイヤシンイチマイドウゾ」

「はぁ、はぁ・・・・」どうやら写真を一枚とらせてくれと言っているらしい。 ヒッチコックがIXYデジタルを構え、今まさにオイを撮ろうとしたその瞬間、こっそり白目をむいておいた。 「アリガトウゴザイマス。 ブログニノセマス」という。

後で聞いた話によると、このヒッチコックは、来店早々写真を撮らせろといい、カフェの外中いたるところを撮りまくったのだそうな。 一枚撮る度に「ブログニノセマス」というらしい。 一体どんなブログを運営しているのだろうか気になって仕方がない。

一枚撮られてオイがスキを見せた瞬間に、カフェの主人はメロンとモモのミックスジュースとやらを勝手にもってきて飲めという。 最早注文すらしていないのにジュースを押し売りする気なのである。 それじゃ、客こなくなるよ。 さらにその後サンドイッチもスゲーウマイのだとか、パスタの試作品を食ってみろだとか、およそ2時間にわたりオイを拘束した。 おそるべき女である。

ビリーのなんたらかんたらを買って頑張ってみようかと考えてやってみたが、つらくてとても続けることができない。 どうしたらイーのなんてまた長話をはじめようとしているスキを見計らって、タルトを買って帰った。 なんと、タルトも売ってるのだこのカフェは。 やけに元気な女がやってるカフェである。

2007/05/04 酒肴

高野屋のからすみ

takanoya_karasumi

ようやく自家製カラスミ作りがひと段落ついた。 あとは食べるだけである。

餃子作りを趣味というか特技にしている人は意外に多く、数名の名がすぐに思い浮かぶ。 その中でもH氏のお宅へ、招かれた。

すでにおびただしい数の餃子が準備されており、まるで中国の兵馬俑のように、大皿に整然と並べられている。 ちなみにH氏の自家製餃子は餡のみが手作りで、皮は自作することはない。 「さあ、焼いちゃってよー」と餃子で飲み会スタート。

ウマイ。 時折カレー味やチーズ味の餃子にあたる。 それがH氏自慢の楽しみ餃子であり、それがたまたま当たった人の驚く顔を眺めながら一杯ヤルのがH氏のなによりもの楽しみなのだ。 なのでオイは、それらが当たったとき、本当は普通の餃子が一番美味しいと思っているにも関わらず

「うへぇ、カ、カレー味のギョウザですかー! おっモシロイですねーいやぁーしかし本当に。 まいっちゃうなホント。 ハハハ。」

と、冷蔵庫を購入するという話に過剰に反応するヤツを演じる某お笑い芸人のように、過激に反応してあげるのだ。

そうやって楽しい宴の最中、場を見計らって、懐から自家製唐墨を取り出す。 それを見たH氏は「オイくん、できてたんだー。 さ、早く切ってきて」と、オイ作からすみに過激に反応する。 H氏は、毎年からすみをあげてる人々のうちのひとりなのだ。 いそいで席を立ち、出来立てホヤホヤのからすみを切り分ける。

オイがカラスミをテーブルに出してから急に勢い付いたのが、同席していたこの付近の自治会長だとかいう年配の人物で、どうもカラスミに対して言いたいことがあるらしい。

その藤村俊二似の自治会長さんのコメントを以下に記す。

ほー、カラスミかね。(一口かじる) うんなかなかのものだね。 しかしこのからすみ、買うとどうしてあんなに高いのかね。

私はね、カラスミには絶対金は払わないと決めているんだよ。 オイくん、カラスミの発祥を知っているかい? いやいや名前の由来ではなくて、どうやって日本で作られるようになったのか、だよ。

からすみはな、戦後、作られるようになったものだよ。 戦後まもなくは、原材料のボラがなかなか手に入らないことも多く、その希少性から高価なものだったのだが、現在はどうだ。 ボラはいくらでもいるのに、カラスミは高いというイメージだけで、べらぼうな値段をつけてやがる。

カラスミよりもウマイものなんていくらでもあるんだよ。 だからね、カラスミを高い金払って買うよりも、それと同じ金をだして、イイ肉でも買うんだよぼくは。

と、このように、自治会長はおっしゃる。 この話が真実なのか、そうでないのかはまったく気にする必要もないし、人それぞれの思いがあるだろうから「はぁ、そうなんですね」と返事をしただけだった。 この話の最中、自治会長氏はひたすらカラスミをつまみ続け、オイとH氏の食べる分がなくなったことも書き加えておこうか。

オイはカラスミが好きだ。 優雅な曲線で形作られ、適度にカチカチしていてなんだか玩具の性質を持ち合わせており、切ると美しいオレンジ色がまぶしく、つい懐に忍ばせたくなる。 自家製だって素晴らしいが、プロの手によるものは、尚いっそうのことである。

後日、オイは長崎の唐墨専門店「高野屋」に出向き、小さめのカラスミを購入してきた。 オイが自作しているものとは美しさが断然違い、風味もよかった。 こうやってプロの技に感動しつつ、来年の自家製カラスミ作りの糧とするのだ。

高野屋

2007/04/28

豚骨の入った大鍋

honebuta

あっさりとしていて、和風だしの効いた豚骨ラーメンを食べさせてくれるお店があり、数年来のお気に入りである。

その店の支店が、よく行く知人宅のすぐ近くにあるものだから、しょっちゅう通っている。 オイ一家はもはや顔なじみで、入店すると、すぐに子供用の椅子を持ってきてくれるというサービスの徹底振りにはいつも頭がさがり、子供にはアメちゃんをくれたりもする。 もちろんラーメンは美味しいし、ともかくいい店だ。

この前、いつものように知人宅でたらふく飲んで、帰りにそのラーメン屋へ直行した。 満面の笑みで出迎えてくれるスタッフ。 すがすがしい。 その笑顔にチップを払いたいくらいだ。 「チャーシューメン3杯でよろしかったですかね」なんてこちらが注文せずとも覚えてくれている。 「はい、その通りです。 3杯お願いします」と、返事をする。

「いやぁー今日も楽しかったね。 ラーメン食って帰ろうな!」と、息子らと雑談をする。 子供用の取り皿がすでに運ばれてきており、その器を前に、レンゲを持ってラーメンを到着を待ちわびている息子。

「うーん、今日なんかちょっと遅いな」

チャーシューメン3杯が、なかなか出来上がらない。 いつもならば、ものの5分で運ばれてくるそれが、今日は10分待っても来ない。 超満席ならば話はわからないでもないが、あいにくガラガラである。 どうしたんだろう。 「ラーメンまだー」と息子。

しびれをきらしたオイは、反り返って厨房の様子を確認する。 なるほど。 いつも厨房内には3人のスタッフが常駐しているのだが、今日は一人しかいないでないの。 しかも、その彼は初めてみる顔である。 新人なのか。

新人風スタッフは、別にテンパってる様子もなく、もくもくと作業に没頭しているようである。 店内の客は、オイ家と、その直前に入店したカップルのみである。 どうやらそのカップルのラーメンもまだ運ばれていないらしく、不満げに厨房を覗き込む男。 少しオイと目が合い、言葉は交わさなかったが「なんか今日遅いっすよね」という互いの心が通じ合ったような気がした。

15分待った。 もはや前代未聞の大騒動である。 なんで2組の客しかいないのに、ラーメン作るのがこんなに遅いのだ。 おかしい。 店員がひとりしかいないからなのか、否、一人でも十分対応できる客数のはずである。 「ムギーッ」と歯軋りし始めた頃、ようやくラーメンが運ばれてきた。 「お待ちどうさまでした」ほんとだよ(心の声)

ようやく到着したチャーシューメンに、オイ一家の鼻息は荒い。 4人でいっせいにススリコム!「あれ?」

麺が、ニュルニュルに、柔い・・・・・・・・。 「麺柔め」なんて注文した覚えはない。 普通の固さでよいわけだが、柔すぎる。 まるで茹ですぎたソーメンのようなのど越しである。 明らかにこれは失敗だ。 いつもより3倍遅く運ばれたラーメンは、いつもよりも3倍麺が柔かったのだ・・・。

厨房にいるたった一人のスタッフにしてみると「麺の固さ普通」というのは、この固さになるのか。 解釈のしかたは人それぞれだが、これはあまりにもヒドイ。 柔いなんてもんじゃねぇ、これは失敗作である。 一から作り直せ、責任者でてこい! と、おもわず取り乱しそうになったが、まあよい。

「替え玉、バリ固でお願いします」

普段バリ固なんて注文したことはない。 普通で一向に構わないのだが、今回は特例だ。 対見知らぬスタッフ用の策なのである。 さあ、オマエのバリ固は、一体どのくらい固いんだ。

さっきから言うように、店内の客は2組だけである。 ガラガラだ。 そしてオイは替え玉を注文した。 だが、いくら待っても替え玉が出てこない。 バリ固ならば、ほんの数十秒茹でただけで完成のはずである。 それがどうしたものか。 来ないのである。 5分。 8分。 10分待って、替え玉が到着。 さすがにオイも笑ってらんない。 「ちょっと遅すぎやしませんか?」と抗議すると「本当に申し訳ありませんでしたー」という。

肝心の替え玉の状態はどうか。 ニュルニュルである・・・。 バリ固を注文したハズなのに、柔柔の麺が運ばれてきたわけだ。 これは明らかにオイに対する挑戦であり、ムカツイタオイは、替え玉をひとくちススリ、席を立ち、厨房のスタッフへ向かう。 「あんたねえ、さっきから麺が柔すぎといういか、とても食えたものじゃないんだよね。 なに考えてんの?」

突然のクレームに、びっくりしたスタッフは、申し訳なさそうに「いやぁー、一応言われたとおりにやってるんですけどね、すみませんでした。」と返事をする。

このラーメン屋の社長は知ってる。 まだ店がひとつしかないときからの常連だからだ。 当時は社長自らが極上のラーメンを作り、オイはそれをススリながら今日まで生きてきたわけだ。 とにかく社長、この厨房スタッフは素人でしょう。 これじゃ、金とれませんよ。

もはやラーメンと呼ぶに値しないコレを食べることを止めたオイ家は、半分以上を残して店を出た。 もうね、絶対こんな店行かんもんね。

所かわって某ラーメン屋。 この店も豚骨ラーメンだ。 某有名店で修行したという大将が一生懸命ラーメンを作っている。 いかにも豚骨ラーメンだというスープの臭味が、オイは大好きだ。 しかし嫁は、キライってほどではないけれど、その臭味がニガテなのだ。 前出の行きつけのラーメン屋が柔々の麺を出すようになった以上、新たな行きつけの店を開拓しなければならないのだ。

久しぶりに入ったこの店には、若干の変化が見られる。 店内のBGMは演歌からジャズに変更されている。 ラーメンが運び込まれる。 あれ、ラーメンも変わっている。 どんぶりがおしゃれになり、下に受け皿がつくようになっている。 チャーシューの配列も以前とは違う。 そしてなにより、スープの臭いがしない。

スープをひとくちススルと、濃厚な旨味があり、以前と変わらぬものだ。 しかし、臭味がまったくなくなっている。 隣の嫁を見ると、臭味が消えているのが嬉しいのか、スープをススリまくっている。

スープの臭味を取り除き、万人向けにしたのであろうか。 ともかく、この店うまいので、今度からこっちに通うようにしようと、嫁との協議で可決。

とまあこのように行きつけのラーメン屋の変化があった。 後のほうの店の、豚の背脂カリカリ揚げをラーメンにトッピングするというのが気に入り、自宅で試してみることにした。 ゲンコツを大量に買い込み、煮る。 下茹でをいつもより長時間行うことにより、わりとあっさりめに作ってみようかと思う。 アクを丹念に取りのぞかねばならないので、しばらくは煮えたぎる大鍋の前につきっきりになる。

掲示板で教えていただいた『ラブレーの子供たち』を手に取り、読みふける。 昔、作家の老舎という人がおり、その人がどうのこうのという話が書かれてあった。 「はて? この話、どこかで読んだことのあるような気がするな」

アクをすくいながら6分ぐらい記憶をたどると、開高健の『最後の晩餐』で読んだのだということを思い出した。 ちょこっと引用してみる。

重慶か成都か、どこかそのあたりの古い町に、何でも、部屋一つぐらいもある巨大な鉄の釜をすえつけた家があり、この百年か二百年、一日として火を絶やしたことがない。 野菜だの、肉だの、豚の足だのを手当たり次第にほりこんで、グラグラと煮る。 百年、二百年そうやって煮つづけてきたのだ。

客はそのまわりに群がって、茶碗にすくって食べ、料金は茶碗の数で頂く。 その釜はどんな色をしているのか。 汁はどうなっているのか。 何をほりこむか。 いつ、ほりこむか。 野菜は。 肉は。 どんな客が、どんなぐあいにたったり、すわったりするか。 何杯ぐらい食べるか。 何の話をしながら食べるか。 そういうことを老舎は微に入り細にわたり、およそ三時間近く、ただその話だけをした。 その話ぶりにはみごとな生彩があった。

2007/04/08

さば寿司ダブル

batteramesis

とある居酒屋は大人気で、ついには店の向かいのビルに2号店を出したほどの盛況ぶり。 海鮮がうまい。

壁一面に張りまくられたメニューはどれもおいしく注文してすぐに運ばれてくる。 あ、さば寿司(680円)ってのもあるんだ。 ひとつ食べてみようか。

しばらくして運ばれてきたさば寿司は、通常のバッテラとは違い、寿司めしをシメサバで上下から挟み込んだタイプだった。

サバ寿司のサバが、2段重ねになっているものというのはたまに見かけるが、このようなタイプを見かけたのははじめてだ。 なーるほど、このような作り方もあるものなんですな。 どれどれ、ひとつまみガブリ、ウマイ。

相当新鮮なサバを使っており、酢〆はほとんどしていない模様。 普通のさば寿司と比べてすし飯が非常に少ない分、酒の肴としては絶品である。 これマネしよーっと。

自宅でマネして作ってみたのがトップの写真。 実物はもっと形が綺麗だったということは言うまでもないが、大体このような形。 サバ好きの方、是非一度お試しあれ。

2007/03/29

マニアック立ち飲み屋

一杯ひっかけてから帰ろうかと、行き当たりばったりのお店に入る。

生を1、2杯飲んで帰るつもりなので、ウマイ店に入ろうなんて気持ちはハナからない。 その店は鉄板焼屋だが若干沖縄かぶれのお店だった。

昔よく通ったお好み焼き屋に似たその店は、鉄板付のテーブルが5席ある縦長の店だ。 入り口に一番近いテーブルに、赤いセーターを着てクロブチメガネをかけたスキンヘッドのオヤジが座っており、競馬新聞を読みふけっている。 オイに気づき、見上げながら「あ、いらっしゃいあせー」という。 なんだ、マスターだったのか。

店内のBGMはBEGINである。 突き出しに冷えたお好み焼きが出される。 生ビールを注文する。 少しつまみがほしくなり、ランチョンミートを注文して鉄板焼く。 マスターがお気に入りの泡盛を一杯おごってくれるという。 お言葉に甘える。 ウマイ! せっかくだからもう一杯飲んでみようか。 ウマイ! ハハハ、ウマイ!

オイのみしか客のいない店内で、いつの間にかそのマスターと2人サシで飲んでいた。 なかなか面白い人である。 BIGINの一期一会について熱く語ったり、憂歌団のおそうじオバチャンがたまらなく好きなのだとかいう。 そして完全にマスターが出来上がった頃、実は近くにもう一軒お店を出しているのだと告白する。

ノリで「じゃ、そっちにも今から行ってみます」なんてつい口走ってしまったものだから、マスター同行でその店に移動することになる。

2分ぐらい歩いたところにそのもう一軒のお店はあった。 あれ、外装がなんだか・・・・電車? その店は電車モチーフだった。

真新しい白塗りの店内には、電車の写真が多数額装されている。 灰皿やその他店内の装飾品は、すべて元は電車に取り付けられていたもの、本物である。 そしてBGMは「ガタンガタンーガタンゴトンーキー」なんていう電車が走っているときの音が鳴り響く。

オイ:「ほー、電車っすか」 マスター:「そう、これからの時代、電車なんだよね」

オイは電車に対して人並みの思いしか持ち合わせていない。 が、しかし、マスターの自慢げな語り口に、おもわず相槌を打たざるを得ない。

マスター:「さっきから電車の走る音が鳴っているでしょ。 このCD、オレ大好きなんだよね。 このナントカ線(忘れた)を走る電車の音を聞きながら、このカップ酒をあおるのが何よりも楽しみでね。 ホラ、今カーブを曲がった。 ホラ、今急に速度があがったでしょう」

オイ:「は、はァ。(は?) そう言われてみるとそのような気がします。」 なんだか腑に落ちないながらも、なんとなく返事をする。 その他にも山のように電車に関する話を聞かされた。 しょーがないからカップ酒をあおる。

なにか相づちをしなければ気の毒かな、なんて思って、鉄道関係の知っている事を搾り出そうとする。 オイ:「あ、そういえば昔、銀河鉄道9○9ってあったじゃないですか。 やっぱアレも好きだったんですかマスターは?」と聞いてみると、顔を曇らせた。

マスター:「ボクはね、想像上の話は好きではないんですよ。」 シマッタ。

オイ:「あ、あのですよ、世界の○窓からって番組あるじゃないですか。 あれはお好きでは?」

マスター:「あんなナレーション聞いても何も面白くない。 何をしゃべったかではなくて、何を感じたかというのが大事なんだよ。 山手線でアレをやるならばまだしも・・・・。 」 シマッタ。

オイ:「私事で悪いのですが、昔同級生にオデコの広いのがおりましてね、その彼のことをデコイチなんて呼んでたんですよ。」

マスター:「D51はね、そんなにチャラついたものではないの。 D51のDってどんな意味があるのか知らないでしょう。」 シマッター。

ダメだ。 オイの知識ではマスターを喜ばすことができない。 困った・・・盛り上がらない。 どうしたものか、うーん・・・・・。 あ、

オイ:「そういえば桃太郎電鉄というゲームがあるでしょ。 あれってやっぱハマったりしたのですか?」

マスター:「あー、あれね! 面白いよーアレは。 たまに一日中やってたりするよ。 いいゲームだよあれは!」 ヤッタ。

~20分ぐらい桃太郎電鉄の話を聞かされる。 ちなみにオイはやったことがないし、あまりやってみたいとも思わない。~

オイ:「電車でGOとかいうゲームもありますよね。 あれについてはいかがですか?」

マスター:「あれ作った人は天才。 いいゲームだよあれは!」ヤッタ。

~30分ぐらい電車でGOの話を聞かされる。 ちなみにオイはやったことがないし、あまりやってみたいとも思わない。~

よく考えてみれば、オイは客である。 なんで客がマスターに対して喜びそうな話題を気遣ってフッてやらねばならんのだ。 普通逆だろ。 冷めた。 帰ろう。

オイ:「そろそろ帰ります。 じゃ、この辺で」

なんて伝えると、あわてるマスター。 実はとっておきのネタがこの店の2階にあるのだとか。 どうしてもそれを見て帰れという。 2階にあがってみると、なんとそこには、忠実に、電車の内装が再現されていた。 手すりにつり革、座席に広告。 前面には巨大スクリーンが設置されており、電車のDVDがビッシリと揃えられている。 ここでつり革につかまりながら、カップ酒をあおりーの、DVDを見て興奮しーの、といのが長年の夢だったのだとか。

まさにマスター自身の為に作ったお店だと言っても決して過言ではなかろう。 ある意味幸せな人だ。

2007/03/26

レバテキ

rebateki

激安居酒屋にて」で登場していただいた幹事くん(以下T氏)は、味オンチでもなければボンクラでもない。 たまに、ものすごいお店を教えてくれたりもする。

とある日の18:00を少しまわった頃、携帯が鳴った。 T氏からである。「どや、どや、飲むけ?」急に電話かけられて、どやどや飲むけなんていわれても、なんのことだかサッパリワカラン。 しかもこの人まだ18時なのにすでに出来上がっている様子。 相当飲んでいる。

「えーっと、ナンスカ?」一応用件を聞いてみると、どうやら今から一緒に飲みに行きたいとかいう話のようだ。 なんでもすごくウマイ『トン焼き屋』があるのだそうな。

せっかくのお誘いだったが、この日、オイは家族のためにチキンカレーを仕込んでいる最中だったので、キッパリとお断りさせていただいた。

数日後、再びT氏から連絡があった。 今回は午前中で、しかもシラフでの電話である。 「あーオイくん、この前話したトン焼き屋に行ってみない?」

その日はたいした用事もなかったので、ご一緒させていただくことにした。 しかしトン焼きって豚焼きのことでしょう。 焼き鳥屋ばかり通うよりもいいかもしれん。

そのお店は町外れの住宅地にあり、周囲に街灯が少ない分、店の赤チョウチンがやけにボンワリと輝いて見えた。 普通のこじんまりとした焼き鳥屋さんみたいな店構え。 「ガラガラガラ、タイショ、コンチハ。」T氏はオイに先立ち、いかにも常連風に入店する。 その後にオイも続く。

短く刈り上げた白髪が綺麗な大将はおそらく70代である。 しかし背筋はピンと伸びて、表情は穏やか。 清潔な作務衣姿が様になっており、トン焼き屋の大将には似つかわしくない。 「アラ、このところ毎日だねー」と、T氏に親しげに声をかける。 続けて「ホラホラ、寒いから早く入って引き戸を閉めてくださいよ。 お客さんの体が冷えちゃうよ。」と、早く入店し、入り口を閉めることを促す。 カウンターに座る常連さん達への心配りである。

嬉しいことにカウンターがちょうど2席空いており、そこへT氏とオイは座る。 T氏がビールを注文後、いつものように、まくしたてるように、ダーっと一気に食べたいものを注文する。 が、注文を聞いてくれるニイチャンがまだこっちに来てないので「ちょっと待ってね」と大将に言われる。 慌てんな、常連なんだろ、T氏。

「ウォーイ、お待ち。」と、イイ感じに色落ちしたインディゴのバンダナをワンピースの刀持った人のように目深に頭に巻き上げた、多少気合が入っている風のニイチャンが現れる。 T氏は彼に「ヨオ、元気」と声をかけた後、先ほどの注文を繰り返して伝える。 さらに「ニイチャン、あんたにもビール一杯おごるよ」と、ニイチャンにも景気付けの生一杯を注文する優しげなT氏。 「あーあざーす」と、それにとってつけたような礼を言うニイチャン。

よく冷えた生ビールはすぐに運ばれてきて、突き出しのイカの醤油風味塩辛をつまみながら、我々が注文した串を作る工程を眺める。 いや、眺めたかったのだが、隣のT氏がショーもない話をベラベラしゃべってくるものだからなかなか集中して大将の丁寧な仕事を眺めることができない。 少しイラついたオイは、なんの脈絡も無く「Tさん、見てくださいよあの豚バラの美しさ。 フワー、脂肪の層が素晴らしいッスヨ。」と、大将の仕事を見るように促す。

ここで気づいたのだが、突き出しのイカ醤油風味塩辛がすごいウマイ。 突き出しがウマイ店にハズレ無し。 その逆もまた然りというオイの持論があるが、この店はイイぞ、ウマイぞ、という期待感が高まる。 イカの塩辛は、このように作る(イカの塩辛)わけだが、ワタを塩漬け後、流水で洗い、その後醤油、酒、みりんを合わせた漬け汁に24時間漬け込んでおいて、それをイカの身に和えたものがイカの醤油塩辛である。 この店の場合、イカの食感、新鮮さからして、今さっきワタと身を和えたハズである。 あえてそうしているハズなのである。

「このイカ相当ウマイですよね」とT氏に伝えると「ウメェ、これもうひとつ注文しようぜ」と言う。 同感。

この店の串焼きスペースは非常に短い。 どう長く見積もっても80センチ程度であり、店の入り口横窓際に設置されている。 串焼きの作業は大将以外はやらない。 もっと言うと、大将は、串焼きしかしない。 客の注文も聞かない。 「大将、生もう一杯」なんて目の前で言ってもシカトされる。 注文は、バンダナニイチャンに伝えなければならない。

お店は狭いが区画の取り方が巧妙な為、奥に座敷が2部屋ある。 カウンターの真後ろには小さく小奇麗なカウンターがあり、女性客が4人座っている。 満席の店内だが、串を焼く場所は狭い。 でも串焼きを待ちすぎてイライラしているお客はおそらく見当たらないところを見ると、大将が効率よく串を焼いているのだろうなという憶測が立つ。 目の前で大将が串を焼いている様子をさっきから眺めているが、さほどイソイソ焦っている様子もなく、ズラリ並べられた串を、炭火の上で優雅に転がしている。

「はいお待ちどうさま」串がきた。 ハツとカシラである。 ビールを改めて数回グビグビやり、ハツをがぶり。 ハツとはハート、すなわち心臓であり、プリプリとした食感がステキだ。 しかもこの店のハツは新鮮なのであろう臭味がまったくなく、そして一切れ一切れが大ぶりである。 塩加減もちょうどよく、外側はカラリと焼けているが、噛み千切ると透明な肉汁があふれてジューシー。 こんなウマイハツ、食べたことがない。 ハツ1串中、2切れのハツを食べて感動しているオイをよそに、T氏は次々と串からハツ、カシラを取り外し、コロコロと皿に散りばめる。 それを箸でつまんで食べるのだ。 「このほうが早いで」だという。 オイは別に急いでトン焼きを食おうとは考えていないので、せっかくの串焼きだし、串から歯でしごいて食べたい。

「早く食わな、次来るデ」とT氏。 彼の皿を見ると、すでにハツとカシラは跡形もない。 早っ。 別に昼飯を食いに来ているわけではないのだ。 飲みに来ているわけだから、串焼きは、酒の肴として、ゆっくりと味わいたい。 もっと言わせていただくと、串を一気に注文するのはやめていただきたい。 冷めてしまうではないか。 ゆっくり飲もうぜ。

串の美味しさをそれぞれイチイチ語っていてはキリがないので割愛させていただくが、どれも本当に美味しい。 豚以外だって野菜だってなんだって美味しい。 こんな美味しい串焼き食べたことがない。 もうビールなんて飲んでらんない。 焼酎一本と氷ください。

鳥の串だってある。 鶏レバをレアに焼いてもらって焼酎を飲りながらようやく店内を見回す余裕がでてきた。 これといって何の変哲もない焼き鳥屋然とした店内で、木彫りの熊など余計な調度品は一切見受けられない。 あとで大将に聞いた話では、この建物、元は民家なのだとか。 何っ! 店内に張られた張り紙のなかに『牛レバー刺』を発見。 「ニイサン、レバ刺2つおねがい」

本能のままにレバ刺を注文したオイにとなりのT氏は言った。 「オマエラッキーやなー。 この店はな、レバ刺あっても張り紙なんてせんのや。 だからレバ刺があると知ってる客しか注文せえへん。 それをな、今日はわざわざ張り紙で大々的にレバ刺があると公表しているわけや。 これがどういう意味かわかるか? おまえ。 これはな、今日のレバ刺には大変な自信があるっちゅーことやねん。 いわばレバ刺オススメなわけや。 2人前注文したのは正解やでしかし。」

だ、そうである。

しばらくして到着したレバ刺しは、テカリからして普通のとは違っていた。 色は赤というかほんのりピンク色をしており、店内のスポットの光によって輝いている。 適度な厚みに切られたそのレバ刺しを箸でつまむと、レバ刺しをつまんだというよりも、まるでピチピチのハマチの刺身をつまんでいるかのような抵抗感というか強い弾力を感じさせる。 上質のごま油と塩を少しつけて口に入れると、またもや臭味がまったくない。 レバ刺しが甘い。 食感としてはもはやプリプリである。 美味である。

レバ刺しをもうひとつ注文しようかとも考えたが、やめた。 己の欲望のままレバ刺しを注文し、食べるのはよいが、これほどのレバ刺しならば、より多くの客に食べていただきたいと思う。 独占は悪である。 レバ刺しが嫌いな人だって、これを食べてみると価値観が変わるはずである。 大将、うまいよこのレバ刺し。

この店は獣肉だけではない。 何と魚もうまいのだ。 普通、串焼き屋にある魚の刺身といえば、メニューの数を増やしたいがためだけに置かれているといった感じのものが多く、クオリティーを追求するのはヤボだという、もはや諦めの境地に立たざるおえないという印象を拭いきれないのだが、ここでは魚もウマい。 タチウオの刺身がウマイのだという大将の、言われるがままに注文してみたそれは、盛り付けよし、鮮度よし、味よしの3拍子そろったものであった。 穂シソをセンスよく飾った刺身は美しかった。

というように、この店を絶賛し始めると、キリがないのでここで今回のシメとさせていただきい。 このトン焼き屋で、一番感心したメニューはというと、それは『レバテキ』であった。

レバテキとはレバーステーキの略で、そういうとなんだか洋風のものを思い浮かべてしまいがちだが、これは和風である。 新鮮な豚のレバーの塊に塩コショウで下味をつけたあげく、絶妙の炭火で表面を焼き上げる。 そしてそれをほどよい大きさに切った後、皿に盛り、周囲に醤油とみりん、酒、ザラメを調合した甘たれを注ぎいれる。 そして皿のわきにからしをひとつまみ配置すれば、それだけでレバテキのできあがりである。 からしをこすりつけながら、中身がレアなレバーをほうばると、甘辛いたれの味とレバーのプリプリした食感、風味が渾然一体となり、飲める飲める。

とりあえず3皿食ったこのレバテキは550円である。 久しぶりの興奮した酒肴であった。 しかしよく考えてみると、鶏レバーの煮付けだって、甘辛な味で美味しいんだから、レバーに醤油とみりんの味付けが合わないワケがないのである。

そんなレバテキをどうしても忘れられず、我が家で作ってみたのがtopの写真である。 トン焼き屋では、この写真よりもだいぶ見た目も美しいし美味しいのは事実であるが、テイストはわかる。 今回は新鮮な豚レバーを入手することができなかったので、あらかじめカットされた豚のレバーを使用して作ったが、これでさえ、我が家の酒肴の定番になりそうな勢いである。 オススメします。 ぜひ作ってみてください。

2007/03/25

某ハウス系ラーメンにて

某有名ハウス系ラーメン店にて。

相変わらずいつも行列ができていて、食券を購入後、店の外に設置されたベンチに座る。 ベンチに座れただけでも今日はまだいいほうである。

(more…)

2007/03/15

三ツ星だったはずのあの店

歩いていると、たまたまあのラーメン屋に出くわした。

赤いどんぶりと、白いどんぶりがあり、赤がこってりで白があっさりめだとかいうあのお店で、昔よく本店にかよったものである。 そうだな、たまには悪くないかも。

そのラーメン屋を発見することができたのは行列のおかげで、いまだに行列ができるほどの人気であることはたしかだ。 10分程度待っている間に、赤いほうのチャーシュー麺を注文し、店内へ。

テキパキ動く女性スタッフ皆感じがイイ。 「ありがとうございまーす」なんて甲高い声が飛び交う。 接客態度も万全。 さすがは名店である。  いやでも待てよ、スタッフの中に新人がひとりいるな。 動きがぎこちないし、時折麺の固さの注文を間違えて、客からクレームをつけられていたりする。 いや大目にみてやれよしかし。 あ、チャーシュー麺がきた。

そうそう、こんなラーメンだったよね。 どりどり、まずはスープをすすって・・・・、アレ? こんな味だったっけな?

想像していた味よりもかなり落ちる味だったことに驚きを覚え、何かの間違いだと自分に言い聞かせるように一玉目の麺を食べきり「替え玉」。

醤油ダレを注ぎ、二玉目の麺をススル。 なんだか麺までもが、以前よりもずいぶんマズくなっているように感じられる。 うーん納得できない。 もういっかい「替え玉バリカタ」で。

三玉目はじっくりと時間をかけて、味わってみたが、やはりなんだか口に合わない。 いわゆるひとつのマズいというものだこれは。 てんでイケナイ。 これはオイが年を重ねてきて味覚が変わったのかも知れんし、その店の味のレベルが落ちたのかも知れん。 とにかくこの店には金輪際もう行くことはないということはたしかだ。

ラーメンの味以外はこれといって文句はないが、ひとつだけ気になったのは、どんぶりについて。 赤いどんぶりが、年月をかさねて酷使されていくうちに、その赤が所々はげてきている。 そのはげかたは、はっきりいてあまり清潔な印象を与えないと思う。 これだけは新しいものに替えたほうがよいかと思われる。 店内には、赤いどんぶり、白いどんぶりがオブジェとして飾られているわけだが、そのどんぶりは、まったく新しいものである。 どうせどんぶりを飾るのならば、いまお客にだしている年季のはいりすぎたどんぶりのほうが、これまでのお店の歴史を感じさせる効果もあり、美しくもあると、思ったりもするのではあるが。

個人的に「三ツ星」だったこのお店の評価は落ちた。

そうそう、三ツ星といえば、あのミシュランの東京版が今年の11月(だったかな)に刊行されるのだそうな。 そのレッドガイドブックの起源は、タイヤメーカーであるミシュランの創設者であるミシュラン兄弟が、モータリーゼーションの時代が到来することを確信し、同社の製品の宣伝のためをかねて、ドライブする際に有益な情報をユーザーに提供するためのガイドブック作ることを思いつき、無料で配布したのが始まりである。(と、辻静雄氏の本で読んだようなきがする)

すんごい楽しみな話である。

日本ミシュラン

2007/03/08

バーでとりつかれる

あれー、たしかこの辺のはずなんだけどな。

お気に入りの酒屋に久しぶりいってみるが見つからない。 その酒屋は、長期熟成酒に懲りまくり、酒屋内に小さなバーを開いたという面白いお店である。 久しぶりに一杯飲(や)ろうかと考えていたのに、そのお店がない。

おそらくその酒屋があるであろう付近をウロウロしてみるが、やはり見つからない。 そのかわりに、その酒屋があったハズであろう場所に、バーができている。 もしかすると本格的にバーに改装したのかもしれん。 とりあず覗いてみるか。

大体外観からして怪しいとは思っていたが、その酒屋とはまったく関係のないbarだった。 「あのさ、ここって酒屋でなかったかい?」スタッフに聞いてみると、やはりこの場所は、元酒屋であり、その酒屋はどこかに移転して、その跡地でこのバーをやっているのだとのこと。 しかも酒屋とは、これっぽっちも関係がないのだとか・・・。

でも入店したものはしゃーない。 ズブロッカ飲んで帰るか。 からすみの盛り合わせもちょうだいよ。

そのからすみが、なかなか上等だったので、つい2杯3杯と飲み続けてしまった。 居たくもないお店に長居してしまった。 帰ろうか。 と、考え始めたころ、やはり隣の男が話しかけてきた。

やはりというのは、オイが入店する前から飲んでいた男で、ずっとオイが飲んでいるところをチラチラ見ていた男だからだ。 その男は、某総書記の息子にそっくりである。 そこがウケて、実はオイも飲みながらその男をマークしていたのだ。

いきなり自転車の話を持ち出す。 購入した電動アシスト付自転車のハンドルがズレて取り付けられていて、そのクレームを自転車屋に言いにいったのだとか。

「は、ハァ・・・」

としか答えようがない。 急に自転車の話をされてもさ、ね。 この後、少しガードの低い返事をしたことを後悔するハメになった。

自転車の話の次は、母親のことについて事細やかに話し始めた。 実はお金持ちの娘だったのだが、結婚した相手(すなわち自分の父親)が悪くて、大変な苦労をしたのだとか、結婚前は美容師さんだったのだとか、いつもバームクーヘンを買ってきてくれるのだとか、最近は太ったのだとか。

「実はワシ、医者に行かなアカンのよ」といきなり方言が変わった。

「ホウ! なんでまた」なんて乗ってあげた。

なんでも、太りすぎにつき血がドロドロで、このままの生活を続けていると、糖尿病間違いなしという太鼓判を医者に押されたのだとか。 そりゃ大変だ。 早く病院に行ってください。

今度は食い物にこだわりがあるという話になり、急にモスバーガーの匠味の話になる。 野菜が少ないだとかで、購入したお店にクレームをつけにいったのだとか、匠味を販売している店舗は限られているのだとか「オマエ車持ってる? 車出す? 今から匠味食いにいかない?」と誘う。 なんだかアブナイぞコイツ。 なにが楽しくて初対面のあなたと連れ添ってモスバーガーを食いに行かなければならないのか。

そろそろ疲れてきたので、電話に出るフリをして、話を切り上げさせてもらう。 「ちょっと呼ばれちゃって。 楽しい話、ありがとう。 ではまたいつか。」 と、まだ話し始めようとする彼をふりきり店をでた。

今宵はイイ酒だったのか悪い酒だったのかよくワカラン夜だった。

マーク中

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