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2009/10/24 果物

カボス

カボス

別府に住む知人からカボスが届いた。 普段見慣れているカボスよりも大きく、なんかみかんっぽい印象。

サンマにどっさり絞り込んでみるとやはり果汁もみかんっぽい感じがした。 やさしい酸味であり、体中が洗われるような爽快さもあった。

大事に使わせていただきます。


しいのみ

しいのみ

次男がビニール袋をさげて帰ってきた。 中にはどんぐりが沢山入っていた。

「おーっドングリいっぱいじゃんスゲー」と反応すると、

「ちーがーうーしーいーのーみー」という。 保育園の近くにいっぱい落ちていたらしい。

食べてみろというのでこのままではちょっと、と答えると「こーのーまーまーたーべーれーるー」と次男。 せめて炒るとかしないとアレなんじゃないの、とやりとりしていると、横からカミさんが「そう、昔、生でそのまま食べた記憶がある」という情報を発する。

いわれるがまま、皮をむき、口に入れてみた。 固い。 がしかし噛むとクシュリと潰れて甘く、どこか懐かしい味がした。

記憶にはないが、オイも昔、しいのみをこうして食べていたのかもしれない。

〆さんまを押し寿司に

〆さんまの押し寿司

魚屋で「キズもの」のサンマが盛りで売られていた。

目がきれいで口先は黄色く、カラダは輝いていた。 まぎれもなく鮮度のよいサンマだ。

パッと見、どのへんがキズものなのか、わからない。 よくみると、皮や腹が少し破れている程度。 食べる分にはまったく問題がない。 だのに激安とくれば買わずにはいられない。 一山買って帰る。

炭火で塩焼きにすると脂がしたたり落ちてジュウジュウいう。 たまらん香りもする。 カボスを絞り込んで腹からかぶりついた。

日本酒を呑みながら刺身でつまんだ。 明日の朝食用に甘辛く煮付けた。

それでもまだ、さんまは山ほど残っている。

食べきれそうにもないので、シメサバならぬシメサンマを作ることにした。 三枚におろし、中骨はつけたままでも問題はないと思ったが、子供たちも食べるのでやはり取り除くとこにした。

脂の乗った魚はどう食べても美味しい。 〆サンマは素晴らしかった。 あまりにも大量に作ってしまったので、近所におすそ分けをした。 それでもまだ消費しきれなかったので押し寿司にした。

スシメシが上手に炊けたこともあり、さんまの押し寿司も大成功だった。 子供たちは手づかみでワシワシ食べている。 オイは切り分けた押し寿司を炙ってつまんだ。 どうやっても旨いものは旨いもんだ。

2009/10/22 酒肴

カチョカバロ

カチョカバロ

「ほら!これさこれ。」

カミさんはてるてる坊主風の物体を袋から取り出した。

オイ:「何これ?」

カミ:「チーズさチーズー」

へーえ、こんな奇抜な姿をしたチーズってあったっけ、ていうかその奇をてらうところがなんかムカツク。 要は味だよ味。

カミ:「ちゃうちゃう、そうじゃなくてカチョカバロはそもそもこんな形のものなのさ」

オイ:「何?チュパカブラ?」

カミ:「カチョカバロて!」

カチョカバロというチーズらしい。 付属のチラシによるとカチョカバロ(Caciocavallo)とは、イタリア語で「馬上のチーズ」という意味で、馬の鞍の両側に吊るして作ることからこんな形のチーズになったのだとか。

何日か前、タレントがテレビでカチョ(以下略)の話をしていて、どうしても気になったので買ってきたのだとか。

とりあえず今は息子と餃子を焼いている最中なので、明日にでも食べてみようかというと、どうしても今すぐ味見したいのだという。 いつも毒見のような事をさせられる。

雪ダルマのような姿をしている。 封を開ける前は、くびれの部分に紐がグルグル巻きにされていた。 「ほう、これが馬の両側にねえ」紐をつまんで持ち上げると、カチョはうなだれるようにうつむいてブラーン、ブラーンとなんか嫌な場面に遭遇してしまったかのような気にさせる雰囲気を醸し出した。

紐をといて、座りがよさそうだったのでテーブルの上に置いてみた。 カチョはうつむきながら考え込んでいるように見える。 なんだか暗い空気がカチョ周辺に漂っている気がする。

オイ:「カチョ、何ヘコんでんだよ!」と丸い頭を平手でパシリとやったら息子がウケたので、パシパシやってると「早く食え!」とカミがせかす。

いきなり頭から、まるでサトウの切りもちのような表面にかぶりついた。

シャクリと、妙なかまぼこにかぶりついたかような食感がしてちぎれた。 よくかみながら味わうと、これはどこか覚えのある味だということがわかった。 なんだったかな、あ、ピザのときのあのーほら、何チーズだっけ、あの白くてスベスベで浮かんでいるホラ、何あれ・・・・・・モッツァレラ!

「そう!モッツァレッラよ!」とカミは自慢げに言う。 なにやらカチョカバロはモッツァレッラと関係ありげでどうのこうのという説明をし始めたが、意味がよくわからなかったので聞き流した。

「ふーんカチョカバロって、へぇーこんな味なんだ、ふーん」という感想以外思い浮かばない。 美味しいとか、どうとかいうチーズではないと思う個人的には。 これよか、嫌いな人の多い山羊の臭いチーズのほうがよほど旨いし口に合う。

アンパンマンばりに顔をかじられたにも関わらずたいした評価もされなかったカチョには悲壮感があふれていた。 おもわずゴメンといってしまいたくなるぐらい重たい空気。 せっかく餃子で盛り上がっていたのにカチョがきたせいで・・・こんな事ならば出会いたくなかったカチョとは。

カミ:「そういえば、切って焼いて食べてって言ってた」

早く言っていただきたい。 生でかぶりついてしまったじゃないか。 ちょうど餃子を鉄板で焼いている最中なので都合がよい。 「カミさん、カチョを全部輪切りにして持ってきて!」

輪切りで皿に並べられたカチョに面影はない。 だけど食品らしくなった。

カチョを一枚つまみ、鉄板の上に置くとすぐに溶け出した。 そうか、こいつモッツァレッラぽかったからなあ。 あわてて皿にとり、ドロドロのところをつまんでみると・・・旨い旨い。

焼きカチョ

「この塩気、どこに隠し持ってたの?」とカチョに詰め寄りたいぐらいちょうどよい塩気、これぞチーズだ、という旨味にあふれている。

餃子はとりあえず置いといて、カチョ焼き大会になってしまった。 「おーいカミさん、カチョもうひとついたよね、あれも切ってきてよ!」

何度か焼くうちにコツをつかんだ。 カチョを鉄板に置いて溶け出してもしばらくほっといて、それから裏がえす。 すると見事な、いかにも美味しそうなキツネ色に焼きあがったカチョの姿を拝むことができる。 両面こんがりと焼いて食べるともう幸せ。 こりゃもう、カチョカバロしかないなという感じ。

こりゃ絶対ナス焼きチーズにすると旨いだろうな、と気づいてしまったので、すぐさまナスを切ってきてもらう。 ナスを両面こんがりと焼いてから、上にドロドロのカチョカバロを乗せて食べる。 やっぱりね!旨い! カチョカバロを食べるならばナス焼きチーズに限ると言ってよい。

カチョカバロは焼いて食べると旨い。

※もしも今晩の献立が餃子でなかったら、カチョの可能性に気づかなかったハズ。 そう考えると餃子もまた偉かった。 もしかすると自家製チーズを焼いて食べても旨いもかもしれんとワクワクしている真っ最中。

2009/10/09 酒肴

合鴨のロースト

合鴨のロースト

古い雑誌の切り抜きに合鴨のローストが載っていて、美味しそうだから作ってみた。

合鴨に塩、胡椒をふってこんがりと焼き上げ、わさび漬けマヨネーズを和えたソースで食べる。

たしかに旨い。 旨いがしかし、合鴨鍋のほうがやはり好みだ。 酸味のあるタレでさっぱりと食べたい合鴨は。 今日は合鴨鍋で一杯やろう。

※鴨の手羽に塩を振り、ショウガの薄切りとともにカシワの葉で巻いて濡れ紙で包み、燃やし火にもぐらせ蒸し焼きにする、という調理法が『あまカラ』にあった。 執筆者は北畠八穂さん。

2009/10/07 汁物

鈴和商店のきりたんぽセット

キリタンポ

きりたんぽセットを貰ったんだけど食べ方がわからないからやる」と連絡があった。 重たい小包だそうだ。

小包には「炭火焼ききりたんぽ」と書かれていて旨いかもしれんよ、と彼は言う。 そう思うのならばなぜ自分で食べないのか、と聞くが、とにかく食べ方がわからないと一点張り。 そこまで言うのならばもらっておこうか。

たしかにその小包は重たかった。 ズシリとくる。 今晩はきりたんぽに決定。

鈴和商店のキリタンポ鍋セット

封を開けると食材がぎっしり詰め込まれていた。 ひとつひとつ取り出してみる。 まずは長ネギを・・・「ほぉー」 やけに水々しく美しい長ネギをみて驚く。 太さも申し分ない。 秋田県産とある。 そりゃ、きりたんぽといえば秋田だからね。

続いて見なれない水菜っぽい野菜を取り出す。 これも美しい。 「何、これがセリなのか!」 これまでにセリという野菜をまじまじと見たことがなかったことに気づく。 そういえば以前、檀流でキリタンポ鍋を作った際、こうご指摘いただいた。

セリは必ずいれてください。(セリは根っこも入れるのがほんと)絶対絶対おいしくなるから、ためしてみてくださいね。

なるほど、きりたんぽにはセリがつきものなのか。 これも秋田県産。

そしてまいたけ。 やはりこれも秋田県産で、きりたんぽに使用するきのこはマイタケのみという話だ。 ごぼうはささがき状態で入っていて秋田県産。 糸こんにゃくも秋田県産。 そして比内地鶏。 モモ、ムネ、ササミが入って秋田県比内町産。

鍋に使用する水として、採水地が秋田県山本郡藤里町の白神山水500ml入りが2本。 比内地鶏から抽出した濃縮スープが3袋。 山積みのきりたんぽ。 以上がセットになっているのだ。

カセットコンロと鍋さえ用意すればすぐに作れる。 材料が多すぎて全部いっぺんに入らないので各素材を半分放り込んで点火。 比内地鶏が煮えた頃を見計らって食べる。

旨いということは食べる前からわかっていた。 各素材を見れば明らかだ。 美味しさはラベルの美しさや外箱で決まるものではない。 その食品自体が「当たり前にちゃんと作っています」というオーラを放っている。

比内地鶏の濃縮スープの味がまたよい。 きりたんぽにかぶりつくとスープがしみていてウンウンとうなずいてしまう。 噛みごたえのある比内地鶏がまたよい。 セリが必須だということもよくわかった。 こりゃかなり高レベルの鍋セットだ。

お鍋のセットなんてめったに買わないが、これまでに食べてきた市販の鍋セットの中では白眉。 こんなに美味しいものを頂いてしまってなんだか悪い気さえしてきた。 きりたんぽをくれた人物に電話し、かなりのものだということを伝えた。

このきりたんぽセットは、以下の会社が作っている。

(有)鈴和商店

鈴和商店のウェブサイトにアクセスしてみて判明した事は、きりたんぽ屋さんではなく、雑穀の総合問屋だということ。 しかもこのページ【当店ではきりたんぽのインターネット販売はしておりません。】と書いてある。

こんなに旨いものどうしてネットで売らないんですか!?と質問してみたい気もするが、そういう方針なのだろう。 いやしかしいまどきネットで買えないものも珍しい。 かえってそのほうがどうしても入手したくなるかも。

とにかく、美味しいきりたんぽセットをどうもありがとうございました。 感激です。

2009/10/05 雑記

十月蠅い

ここんところ長崎は雨ばかりで洗濯物の乾かない日々が続いていたが、昨日は晴れた。 すがすがしい秋晴れ。

予定していた通り、田舎のばーちゃん家へ向かう。 晴れてくれてよかった。 どうしてかというと、新しく購入した天体望遠鏡で、月を観察しようと計画しているからだ。 見晴らしのよい広々とした庭先で子供たちに月をみせるのだ。

夕方、望遠鏡を設置するために外に出た。 じつにすがすがしい秋晴れ。 夕焼けが美しい。 風が心地よい。 いっそこのまま飲んでしまおうか。 「ブシュッ」ビールを飲みはじめる。

家の中に戻ると、すでに夕食の準備ができていた。 普段はオイ自身が夕食の準備をすることが圧倒的に多いのでなんだか不思議な気分。 悪くない。

子供たちが山積みにされたコロッケをカブついている横でヒラスの刺身をつまみながらぬる燗を飲む。 突如手羽先の煮付けが醤油の入った小皿の中に飛んできて、醤油がおろしたてのTシャツに飛び散った。 有り得ん。 でも子供が集まるとこのような事態も珍しくない・・・。

こんなこともあろうかと、Tシャツは何枚か用意しているのだ。 着替えてからイセエビの刺身をつまむ。

突如ハエが飛んできた。 手で追い払う。 するとしばらくしてまた一匹のハエが飛んできて顔の周りをウロチョロする。 ウザい、追い払う。 するとまたハエが・・・。

というように、ある時間からいきなりハエがブンブンいいだした。 一体何事なのか。

猪口を口につける回数よりも、手でハエを追い払う回数のほうが増えた頃、ばーちゃんが「あー秋バエたいね」と発言した。

秋バエとは。 ばーちゃんによると、ハエは暑さが和らぐこの季節になると五月並みに発生しはじめて、寒くなる頃にはパッタリいなくなるのだとか。 この時期日が落ちると肌寒いので、ハエも暖をとるために家の中に入ってくるのだとか。

「ほれっ」とかなり使い込まれたハエタタキを手渡された。 ハエをタタキながら飲めというのか。 どうやらオイの顔周辺だけをブンブンいっている様子。 子供たちには向かっていかない様子。 どうしてだろうか。 オイの顔が暖かいということなのか。 あ、もしかして酒飲んでるから熱もってるのかも。 そういえば五月に遊びに来たときもハエがうるさかったような気がするかも。

とにかく一旦晩酌は中止して、ハエを始末しなければどうにもならん。

立ち上がりハエタタキ片手にハエを追いまわす。 この小バエたちはこっちが動き出すと蜘蛛の子を散らすようにどこかへ消えてしまうくせに、座って酒を飲み始めるとまた近寄ってきて顔の周囲を飛びやがる。 非常に腹が立つ。

うるさいことを漢字で「五月蠅い」と書く。 五月のハエがひときわウルサイことからきた当て字になるそうだが、十月のハエだってウルサイじゃないか。 ウルサイは十月蠅いと書いても問題ないのではなかろうか。

さておき飲んでる最中にハエタタキを持って暴れたものだから変に酒が回ってしまった。 珍しく足にきている。 これからまだ月を観察しなければいけないというのに一体どうしてくれるんだハエ。 このハエが。

2009/10/02 菓子

おっとっとレアかもクジラ

おっとっとレアくじら

こつこつとおっとっとを食べていた娘が「ギャア」というので何事かと思えばくじらの形のおっとっとがでたとかで騒いでいる。

「おっとっとは生物の形をしているものでしょう。 それがどうした」と聞いてみると、くじらの形はなかなか出ないレアものらしい。

そのくじらを食べずに最後まで残しているから「くじらん形のおっとっとはとっとっと?」と聞いてみると「うんとっとっと。」という答えだった。 ちなみに「とっとっと?」とは長崎弁で「残しているんですか?」という意味、いやその話はおいといて本当にレアなのだろうか。

たとえレアだったとしてもすでに消化されていてない。

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