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2007/07/28 雑記

お寺にかかっていたイイアジでてる看板

看板ていうか

うーん看板ていうかなんていうかなんとお呼びしてよいのか・・・・イー仕事。

2007/07/27 雑記

お知らせ

美味かもん雑記帳を若干リニューアルしました。 最近記事が滞りがちだったのですが、また細々とやっていこうかと思います。

それと食い物以外も掲載していこうかと考えております。

2007/07/26 雑記

そのような余裕はない:チンを待てない男

butadon

うー、もうガマンできねえ。

でもなー、何かあったかな。 と、空腹に耐えかねて冷蔵庫をあさる、がなにもない。

炊飯器の中にかろうじて茶碗2杯分のご飯があることは確認できた。 が、おかずになるものが冷蔵庫内になーんにも無いのである。 シマッタ!

飢えきったオイは、ターゲットを冷凍庫に変更し、いきおいよくドアを引き出した。 するとそこには大量の「チューチュー」が横たわっていた・・・・・。 チューチュー以外には何も見当たらない。

少しムカついたオイは、チューチューを一本取り出してバキッと折り、長いポッチのあるほうをくわえた。 そして、チューチューの山をほじくりながら、下になにか食い物が隠されていないかを調べ始めた。 冷凍のイカやクジラ、よくわからない塊なんかがゴロゴロ発見されたが、どうも今の気分とマッチしないし、すぐに食えるものたちではない。 うーん、もはやこれまで、塩ムスビでもこしらえてガッつくかとあきらめかけたその瞬間、レトルトの豚丼を発見したのだった。

この豚丼は、角煮まんじゅうで知られる岩崎本舗から新発売されたというもので、新発売モノが大好きな嫁がとりあえず購入し、冷凍庫に入れておいたものである。 とにかく、レトルトの封を開けて、レンジでチンすればすぐに食えるわけだ。 切羽詰っている今にちょうどよい食い物があったわけだ。

早速丼にご飯を盛り、豚丼の袋を電子レンジに入れ、ボタンを押す。 あとは電子レンジが勝手にちょうどよい頃合を判断して「ピピピ」と教えてくれるのを待つだけである。

待つだけである。 が、いっこうにピピピと鳴らない。 こっちはすでに丼にご飯を盛り、待ち構えているのにピピピと言ってくれないのである。 腹が減っている分、いつもよりもよけいに腹が立つ。 あーもねーと、レンジ内を覗くと、封を開けられて、体裁よく立てかけられたレトルトのパックがクルクルと回転している様子が見受けられる。 「なに悠長にグルグル回ってんだよ! 早く温まれよ」

最早ガマンの限界、タイムオーバだ。 まだピピピと鳴っていない電子レンジのドアを開け、豚丼の袋を取り出す。 電子レンジの判断は正しい。 まだ十分に温められていないのが手に持っただけでわかる。 しかし時間がないのだ。 勢いよく丼の上に豚丼をぶちまける。 所々はまだ凍っているようでもあるが、こっちはテンパってんだよね。 そのうちご飯の熱でどうにかなるだろうし、食おう。

完成した豚丼を両手でかかえ、急いでテーブルに座る。 そして、ついに、まちにまった、待望の、食事となったわけだ。 ワシワシと食い始める。 しかし非常に冷たい。 豚丼の豚がシャリシャリとありえない音をたてる。 温まっていないどころか、十分に解凍すらできていないのである。 ワシワシどころではない。 「ワ」ぐらいしか食えない。 冷たい丼がこれほどマズいものなのかということが、初めてわかった。 こりゃチンしなおしである。

少し食べたので若干落ち着きを取り戻した。 今度は丼ごと電子レンジに入れ、ボタンを押す。 温まるまで十分待つ計画である。 レンジ内で回転しながら温められていく豚丼の様子を眺める。 「電子レンジ、おまえの判断にまかせようではないか。 もうあせったりはしない。」

やはり時間がかかるようなので、豚丼の袋の裏書きを見る。

電子レンジの場合(ラップ不要)

  1. 袋上部の口を、2~3cmほど切り取ってください。
  2. どんぶり等の器に、袋ごと立て掛けてください。
  3. 袋のまま、電子レンジで加熱してください。

と書いてある。 なんだ、はじめオイがやった通りではないか。

時間目安

  • レンジ700Wの場合/冷凍から3分・冷蔵から2分
  • レンジ500Wの場合/冷凍から4分・冷蔵から3分

と、書いてある。 そうか、冷凍からだったらやっぱ3~4分かかるわけだ。 どうりで凍っていたわけだ。 と納得する。 さらにお湯で温めることもできるわけだが、お湯を沸かしている時間などない。 どにかく、今は豚丼がほどよく温まるのを待つだけである。

しかしウチのレンジは一体いつまで温めるつもりなんだろうね、これじゃお湯をわかして温めたほうが早かったんじゃないのか。 電子レンジ、オマエの仕事は一体何なのだ。 というふうに、電子レンジに対しての不信感がこみあげてくる。 

うーんもはやこれまで、これ以上は待てるハズがない。 信じられん。 「ガチャ」とまたもや電子レンジがお知らせをするまで待てず、豚丼を取り出す。 今度は丼がかなり熱くなっているので期待できる。 ちょうどよく温められているはずだ。 丼をアチアチと両手でかかえ、急いでテーブルに運び、ワシワシと食べ・・・・、ようとしたが、熱くて食えたもんじゃない。 こんなの食った日にゃ、病院行きである。 豚丼の豚がジリジリと音を立てている。 温まったどころか、温まりすぎなのである。 ワシワシどころではない。 これでは「ワ」も食えない。 熱すぎる丼がこれほどまでに危ないものなのかということが、身をもってわかった。 こりゃ冷めるまで待つしかない。

なんなんだ我が家の電子レンジは。 すぐ取り出せば凍っているし、少し待てば熱すぎるし、一体どういうつもりだ、考えられん。 と、今にも電子レンジに飛び掛ろうとしているところ、2階から嫁が現れた。 「何してんの?」

事の経緯を話すと、我が家の電子レンジの「おまかせモード」はあまり信用することができないらしく、温める食品の袋に記されているように、3分ならば3分と、時間をちゃんと手動で設定してから温めなければいけないそうなのである。 ケッ、そんなメンドクサイことやってられっか。

腹が減って目の前に豚丼があるにも関わらず熱すぎて食えないという拷問に耐えかねたオイは、冷凍庫からチューチューを3本取り出してしゃぶりながら、じっと豚丼が冷めるのを待った。 これがまた全然冷めないというところがまたムカツク。 電子レンジはスカン。 あー腹減った。

岩崎本舗:ちゃんとチンすれば美味しいです。

2007/07/23 なるほど

言い伝えは迷信

よく知られている言い伝えには根拠のないものや誤りのものもあるという研究結果を米インディアナ大のチームがまとめたそうな。

一日にコップ8杯以上水を飲むのがよい

普通にジュース、牛乳を飲んでいれば十分。

脳の10%しか使っていない

脳の画像診断や代謝の研究からかなりの部分を使っていることがわかっている。

毛、爪は死んでからも伸びる

死後皮膚が乾燥し、張りを失ってそう見えるだけ。

毛をかみそりでそると濃くなる

そっても毛の成長に影響しないという研究結果がある。

暗いところで本を読むと目が悪くなる

影響はないということで多数の眼科医の意見は一致している。

七面鳥を食べると眠たくなる

含まれるアミノ酸その他が眠気を催す可能性はあるが、豚肉、チーズのほうが含有量が高い。 一般的に食べると脳血流が減り眠くなるという事実はある。

携帯電話は病院の医療機器に影響する

計器異常などの報告があり、多くの病院では使用が禁止されているが、英国の研究では頻度は非常に低い。

以上、2007/12/25付朝日新聞朝刊より

2007/07/20 酒肴

イカミサイル

ikamisairu

オイは今、オニオンスープ作っている。 家族は風呂に入っている。

オニオンスープはタマネギを焦がさないように長時間炒めなければな らない。 こともあろうに50分とか焦がさぬように炒め続けなければならない。 よって鍋の前に付きっ切りで炒める作業に専念しなければならない。

何でか知らんがタマネギはほんのちょっと目を離しただけで焦げる。 さっきまであんなに美しいあめ色をしていたクセに、一瞬で鍋にこびりついて使い物にならないただの焦げたタマネギに変わり果てる。 カレーはおろか、何の料理にも使えやしない。

タマネギを炒め続けて30分が過ぎた頃、飽きてきた。 腹も減ってきた。 オイもひと風呂あびて、ビールをゴッゴッゴッとヤリたい。 このように考え始めたらその欲望はどんどん膨らんでいき、ついに缶ビールに手をかける。 プシュッ、ゴッゴッゴッ。

なんちゅうかこう、立ったままで、調理をしながらビールというのもなかなかよいものだね。 このビール、よく冷えているな。 おっと、タマネギが焦げちまう混ぜねば。 このようにしてタマネギを炒めながらビールを飲むと美味しいということを発見したオイは、テンションが上がってくる。 タマネギは段々とペースト状になりつつあるし、ビールはウマイし、もう言うことないね。 こんなことならば、屋外でタマネギを炒めればよかった。 外で飲むビールは格別である。 夕暮れの中、外でタマネギを炒めながらビールを飲んだらさぞ美味しかろう。 火の間近で熱い中、夕方の涼やかな風の中、ビールを飲んだらさぞ美味しかろうなー!

という様に、オニオンスープを作ることがオイに課せられた使命だったハズなのだが、いつのまにか、いかに美味しくビールを飲むかということに専念し始めた。

いまさら屋外でタマネギを炒めるわけにはいかんし、そうだ、ビールのつまみは何かないかな。 冷蔵庫をあさる。 うーん、キムチか、よしよし。 新しい缶ビールと、キムチを冷蔵庫から取り出し、ゴッゴッとやる。 ぷはぁー。 おっといけねえ、タマネギが焦げちまう。

うーん、なんちゅうか、もっとビールに合う油々した肴がほしいな。 なんかないかなあ。 うーん・・・・イカ!イカ発見! そうだった。 魚屋で活々としたヤリイカを買ってきてたんだった。 今日はヤリイカの刺身で日本酒を一杯と計画してたんだった。

このイカをタマネギの横っちょでバター炒めにしてビールを飲んだらさぞオイシカろう。 やってみっか! でもタマネギ炒めは最早大詰め。 火力は最小にし、絶えずかき混ぜている状態。 イカをさばく時間なんてねえな。 うーんどうすっか・・・まてよ、イカを丸ごと焼いてみたらどうだろうか?

ワタもスミもなにもかもつけたまま、丸ごと一匹のイカを鉄板焼きにしたら美味しいのではなかろうか。 だって塩振って丸焼きにしたりするじゃないか。 日本人には焼き魚をむしって身と骨に分別するスキルが備わっているわけで、それに比べたら丸焼きのイカのトンビを取り出すことや、透明の甲を引っこ抜くなんてことはワケナイはずだ。 なんでイカの丸焼きってないんだろうか? バターと塩コショウと酒で、丸焼きの鉄板焼きにすればよいのである!

早速、タマネギの横っちょの空いてるコンロに鉄板を配置し、強火でガンガン熱する。 白煙が上がり始めた頃、目の前にタマネギを炒めるのに使ったバターが転がっていたのでそれをヒトカケラ放り込み、ヤリイカを丸ごとすべらせた。

「ジョワー」というウマソウな音がして、下足が縮れてくる。 すかさず目の前の塩コショウを振りかける。 バターの焦げた、いい香りがキッチン内に充満する。 「おぉー、これだこれ、ビールに合うぞー」と興奮し、ビールをあおる。

イカを一旦ひっくり返して焼いた後、元の位置に戻す。 仕上げに日本酒をイカの上からブッカケルと、ボワーっと炎があがった。 「ホッホッホッホ、ファイヤー!」とつい口ばしってしまう。

ikamisairu

もうもうと立ち込める煙と、オイの奇声により一体なのが起きたのかと不安になった子供たち、嫁が風呂からでてきた。 そこで一同が見たものは、キッチンでタマネギを炒めつつ、イカから火柱を上げながらビール片手に狂喜乱舞しているオイの姿であった。 「それって火事になんないの? んで? オニオンスープは? まだ? あそ」という言葉を残し、一同風呂へと帰っていった。

イカは焼きすぎてはいけない。 そもそも刺身用のイカだし、生焼けだって平気なはずである。 程よく焼けたイカをエンペラのほうからほうばる。 こういうものは切って食べてはいけない。 かぶりつくのである。 イカの肉汁(肉汁でいいのか)が口中にほとばしり、頭の中につまっているイカのワタや卵の味が感じられる。 われながら絶妙の塩加減を施している。 胴体の途中で一旦噛み切った後、残る全ての部分をいっぺんに口に入れる。 美味しい。

イカの丸焼き大正解。 たまたま卵も入っていたものだからウマイの何の。 よく考えてみると、イカスミは料理に使うぐらいだから捨てずに食ったほうがよいのだ。 トンビだって干して串刺しにされ珍味として酒肴になったりもするし、とにかく、イカは丸ごと全部食えるということを実証したのである。 目だって魚の例をあげればおわかりいただけるであろう。 イカは捨てるところなんて皆無なのだ。

そうだな、せっかくなので、この簡単な料理に名前をつけたい。 烏賊の鉄砲焼きという料理がよく居酒屋なんかでだされるが、その名前の由来はよくわからない。 ゲソその他を胴体に詰め込んで焼くというところが鉄砲に弾をこめるところを連想させるからなのか、その姿が鉄砲玉のようだからなのか・・・・よくわからない。

そのへんから着想を得て、イカのミサイル焼きというのはどうであろうか。 見方によっちゃ、ミサイルにも見えないこともない。 ほら、下足がミサイルの噴出す白煙に見えないかい? なんだい、それならイカのロケット焼きでもよさそうじゃないか。

とにかく名前なんてどうでもよい。 美味けりゃいーのだ。 今日オニオンスープを作ってよかったよほんと。 あ、そういやタマネギ!

イカをおろす場合→

※2 叩き潰したニンニクをごま油で熱し、イカを焼き、紹興酒を振りかけて、コチュジャンテンメンジャンで味付けするというもの試したが美味かった。

2007/07/15 雑記

台風4号:MAN-YI(マンニィ)

今年の梅雨はよく雨降るな一体どうなってんだ。

去年の梅雨のことをよく覚えているわけではないが、なんだか今年は雨ばかりしかも割と大量に降っているように思われる。 ジメジメジメジメあーうっとおしい。

洗濯物が乾かないだろうが。 お、雨が上がったな、なんてスキに洗濯物を干したと思ったら降ってきやがる。 洗い直しだこのやろう。 しかたなし屋内に干すがよく乾かないし、洗濯物がなんだか若干臭う。 やはり太陽に当てて乾かさないとイカン。

こう何日も雨ばかり続いては、部屋中洗濯物だらけになる。 子供の汚れ物の量はハンパではないし、洗濯機フル稼働で洗い上げるもすでに干す場所がもうない。 干せないのに洗濯物はどんどん増えるし一体どうなってんだ、考えられん。

いくら6月だからってヤリすぎだぜ梅雨よ。 そっちがその気ならこちらにも考えがある。 大々的に、洗濯物を干すスペースを構築してやろうではないか。 屋内に洗濯物を干すスペースがもう残っていないというのはあくまでも常識的範囲内の事柄であって、ムチャすればまだいくらでも干せる。 たしかビニール紐がどこかにあったハズだ。 寝室にも、居間にも、キッチンにも、何ならトイレにも張り巡らせて、干せるだけ干してやろうではないか。

そう張り切って、たまっている洗濯物をすべて洗い上げ、ビニール紐を手に、さあ居間にクモの巣のようにビニール紐を張り巡らそうとしたその瞬間、嫁から待てがかかった。

「あんた、人が来たときどうすんだい。 それに洗濯物というのはただ吊るせば乾くというものではない。 乾燥機なり何なり必要なのさ」

という。 いーじゃねえか。 家中のエアコンをすべて稼働させて除湿に設定すれば。 もうね、ここまできたらそこまで徹底して梅雨に打ち勝たねば気がすまないのだよ。 干したいのだオイは。

そうしてもはや夫婦喧嘩勃発かという時、テレビで台風接近とかいう。

たぁいふぅう? この忙しい最中台風とはどういうことだこのやろう。 こっちは今洗濯物で忙しいんだ。 このままじゃ、洗濯物にキノコが生えてしまうのだ。 すでにバスマットの隅にカビが生えているのが確認されているのだ。 こっちはセッパ詰まってんだよ。 んで、しかしどっちから来てんだい台風は? と画面を見ると「最強台風九州上陸か!?」なんて字幕・・・。

サンサンのこともあるし、ちょっと気象庁の台風情報でも見てみるか。

中心付近の最大風速45m/s。 なんでえ、大したことネエじゃねえか。 予想進路をみると、長崎県の若干下側を通る。 コース的にも問題なさそうじゃねえか。 生まれてこのかた長崎県にずっと住んでる付近のおじさんがいうには、下側を通る台風はさほどでもないらしく、一番ヤバいのは、五島沖から来て上側を通る台風なのだそうだ。

しかしどのへんが一体最強なのかいまいちよくわからない。 気象庁のページにも最強なんて書いていない。 テレビに目を移し、どこが最強なのかをよく聞いてみる。 すると、7月に来る台風の中では、最強クラスに当たるらしいという風なことを言っている。 なんだよ、最強っつっても7月でかよ。 こっちはね、あのサンサンをしのいできたんだぜ。 サンサンに比べたら、今度のなんだっけ、マンニィ?(またふざけた名前付けやがってせめて日本名ぐらい命名しろ二郎とかにしろ) 大したことはないはずだ。 もしもサンサンがアジア最強だとするならば、そのマンナントカは町内最強クラス程度であるおそらく。

と、テレビを見ながらマンニィの批判をするオイの横で嫁は「怖い」とつぶやく。 台風にはめっぽう弱いのだこの女は。 ゴキブリとかムカデとかを発見するとスリッパでもってハタきたおすのに台風はニガテらしいのだ。 台風が得意だという人もいないだろうが、やけに台風にビビルのだ。

いやだからコース的にもアレだし、そんなにデカくもないから大丈夫だこの前ほどはない、と言ってるハナから雨戸を閉めはじめ、部屋中が薄暗くなる。 そして「進路によっては子供共々実家に帰らせていただきます」なんてホザク。

どうもこの前のサンサンを経験したせいで、いっそう台風を怖がるようになっているらしい。 「もう風とか吹いてきているし、外にでたら瓦とか飛んできて頭にあたったりするかもしれんバイ。 なので帰るならば今のうちにどうぞ自分だけでどうぞ」とおちょくると、オイをにらみつけた。

あ、そういえば洗濯物問題が解決していないんだったっけ。 台風もどうしてまたこんな忙しいときによりによってまったくもう・・・・週末だし子供らは遊びに連れて行けとゴネるし、せっかくの連休だったのに一体どう責任をとってくれるんだマンニィさんよ。 ばあちゃんとこに遊びに行くと、子供らと約束してたんだよね。

台風が来てるし念のため危ないので家にいよう。 なんて言っても子供らは何のこっちゃ、まず理解してくれるはずがない。 雨も降っていないし、ダダコネルこと必至である。 んもー。 「そうだ、魔女の宅急便を撮ってたでしょう。 見ましょう!」というと、すんなりおとなしくなった。

子供らは魔女を見て、オイと嫁は洗濯物問題にカタをつけようとやり合っているうちに台風がジリジリと接近してきた。 「ゴトゴト、ゴォーヒューゥ」と風がうなる。 嫁はPCの前に座り逐一台風情報をチェックしている。 そう度々見てみても、台風情報は数時間おきにしか更新されないんじゃないの?

オイはヒマなので、外に出てみる。 雨は降っていない。 というか、時折晴れ間がのぞく。 風は吹いているが、それほどでもない。 うーんこれは大丈夫でしょう。 そうだ、晩飯の買出しに行こう。

しばらくしてテレビの台風情報を見てみると、アレ? すでに長崎通り過ぎているじゃないか。 え?

あまりのあっけなさに拍子抜けし、嫁に「台風過ぎてるよ」と伝えると「わかってる! でも吹き返しがくるかもしれないので油断はできんっ!」という。 ふーんそうか。

連休の予定をつぶしてくれた台風に腹がたったオイは、思い切り雨戸を開け放つ。 雨も降っていないし、これならば洗濯物を外に干すことができるのでは? と考え、夕方から洗濯物を外に干し始めた。 すこしは風が残っているが、洗濯物が飛ぶほどの風ではない。 とにかくダーッとたまりにたまった洗濯物を干す。 少しすっきりした。 まだ6時でないの。 うーん他にやることはないし、ビールでも飲もか。

※被害に遭われた方々の一刻も早いご回復を心よりお祈りしております。

2007/06/29 雑記

う、梅だウメ

ume

うーん・・・、何か忘れているような気がする。 でもそれが何なのか思い出せない・・・。 えーっと、何か録画し忘れたのかな? 「幸せのちから」はamazonで予約したし、出生届も出したし、土曜日は8時からの約束だし・・・・。 あ、うめっ!

このところのゴタゴタで、梅干を漬けることを忘れていたのだ。 ヤバい。 間に合わないかもしれない。 時代に乗り遅れる。 さっそく野菜屋に電話し、南高梅とやらを20kg確保する。 「あー、オイくん、もうギリギリだよね~」なんて言われる。

梅を取りに行ったら、ちょうどよい頃合に熟していた。 半日間水没させておいて、ヘタ取りに精をださねば。 でも最近は、息子が手伝ってくれるんだよね。 楽。

2007/06/25 雑記

豪華な病院食

byouinsyoku

息子、娘、オイの3人で暮らしはじめて5日になる。

育児というものは大変なことである。 時間が圧倒的に、なくなる。

朝と夜の食事を作ることさえままならない。(昼飯は保育園で食っている)

朝ゴハンはいつものように魚の開きに豆腐、海苔、納豆、牛乳、そして炊き立ての白いご飯といきたいところだが魚を焼いている時間がない。 よって、トーストにハムエッグ、牛乳ということになる。 子供たちからは『米を食わせろ』というクレームがつく。

夜ごはんを作る時間も限られている。 子供たちが好きそうなメニューと酒肴を2、3品作り、ワシワシ食べる子供たちを見ながら一杯飲るというのもよいものである。 がしかしそのようなヒマはない。 20:00時までには子供たちを寝室へ連れ込まないと その後寝つきが悪いし、酒なんて悠長に飲んでいるヒマが、そもそもない。(嫁が入院してからこのかた酒を断っている)

このように時間が非常に限られた状態であるからして、晩ご飯はホカ弁になってしまったり、スーパーのお惣菜になってしまったりする。 別にそういう出来合いものがいけないというわけではないが、手作りの晩ご飯を食べさせてあげれなくて、なんだかかわいそうな気がしないでもない。 しみじみそう思う。

本で読んだが、近年子供たちの一回の食事に含まれる脂肪含有量が大人よりも増えているのだとか。 その原因は、大人たちは仕事に忙しく、子供たちは塾や習い事に忙しく、なにかと一人で食事を済ませる時間が増えて、結果、脂肪分の多いファーストフードを食べてしまうからだとかそういう話が書いてあったように記憶している。

とにかく、オイだけでは2人の子供の面倒をみるのは大変だ。 嫁も居ないとイカンということに気づいた。 前回娘を出産する際は、嫁の入院中に面倒をみる子供が息子のみであり、気心が知れた男2人、のんびり楽しく過ごしたという記憶がある。 これが娘一人増えただけでこうも大変になるとは。 いやまてよ、と、言うことは、娘の世話が大変だということなのか。 そうそう、そうなのである。 我が家で最終的な決定権を持つのは、常に娘なのである。 オイがニュースを見たいと言っても、101匹ワンちゃんを見ると娘が言えばそれを見なければいけない。 息子から山に連れて行けといわれても「蚊がいるからいかない」と娘が言えば、その計画はおじゃんである。 まるで「世界のクロサワ」並みの独擅場。 娘を嫁にやると仮定して、将来の旦那さんにはしみじみ同情をする。

嫁は必要だということが判明し、3人で暮らすのも残すはあと1日にせまった頃(ヤッタ)、嫁が病院に赤ちゃんを見においでよと、言う。 生まれてからたった数日でも、大分大きく育っているらしい。 週末だし、明日は保育園お休みだし、イッチョ、行ってみっか。

我々3人がちょうど病院に着いた時、赤ちゃんはベビーベットに寝せられており、出産時との変わりように一同驚愕の声を上げる。 そして嫁はというと、晩飯中であった。 その晩飯を見た瞬間、我らは凍りついた。

ハンパでなく豪華なのである。 これは晩飯というかディナー。 カッチョイイディナーを、嫁はひとりだけ楽しんでいたのである。 部屋のドアが開き、おばちゃんが「パンのおかわりはいかがですか?」という。 嫁は「じゃ、お願いします」なんてホザク。

なーにがパンのおかわりだこのやろう。 この皿は一体何という料理名なのだ。 牛肉のクセしてベーコンなんか巻きつけやがってイキガッテんじゃねぇよ。 でもチョット食わせてみろよ。 なんでえ、ウメーじゃねえかこのやろ。 嫁、ワインを持って来いとお願いしろ。 何、アルコールはないのか。

ここ数日、オイたち3人が、さびしくしみじみと出来合いの魚フライやいなり寿司を食べていた頃、嫁というヤツは病院で優雅に、上等の食事を食っていたのである。 なんて不平等な人生なのか。 いや、そもそも人生というものは不平等なものなのだ。

とりあえず嫁は家に帰ってくる。 あぁ、本当によかった。

2007/06/09

う、生まれた

飲食するときに、必ず人を誘う人物がいる。

昼飯にラーメンを食べに行こうと誘われた。 しかし、やるべきことがあるのでどうにもいけそうにないと答えようかとも考えたが、それもなんだかかわいそうなので、一緒に行ってやる。

「じゃ、30分後に待ち合わせだぞオイ」

なんて自分で行っておきながら、約束の時間、場所へ行くと、すでにラーメン屋に向かっているとのこと。 基本的に、時間を守る輩ではない。

遅れてラーメン屋に着いたら「あれ、遅かったね。 ラーメンもう頼んじゃったよ」とか言う。 一分たりとも遅れてはいないハズなんだけど、あわててラーメンを注文する。 でもよく考えてみたら、先に一人で行けるのならば、そもそもオイを誘うこともなかろうに。

そしてオイよりも3分ほど早くラーメンを平らげて「人待たせてるんで先に行くね」と店をでる。 一人で行けよ。

晩飯の買出しでスーパーに寄り、食材をたんまり買って帰宅。 子供たちにとりあえずお惣菜をあたえておとなしくさせて、早速晩飯の準備にとりかかる。 嫁はというと、Oggiを読みふけっており、やれあのバッグがどうとかこうとか独り言を言ってる。

嫁は臨月であり、晩飯の支度には一切関わらない。 いや、臨月でなくても、晩飯の準備なんてよほどのことがないとしない。 オイにまかせっきりなのだ。 そのくせ出来上がった料理に文句をつけたりもするとんでもないヤツだ。

ネギを高速で刻みこんでいると「アレ、アレェー?」と嫁の声がした。

キッチンから除いてみると、どうやら破水したみたいとかいう。 破水。 「び、病院さ行くだがや」と、若干取り乱しながらも夕食の準備をやめて、嫁を車へ運び込む。 自宅で生みでもしたら、大変なことになる。 一刻も早く、病院に直行せねば。

お菓子を食いながら紅の豚を見ハマっている息子と娘にどうやら赤ちゃんが生まれるようなので、早く病院に行かねばならぬ。 とにかく車に乗れ! と指令を出すもシカトされたので、2人を小脇にかかえ、ムリヤリ車に押し込む。 息子は事態が若干飲み込めたらしく、おとなしく車に乗るが、娘はいつものワガママ逆ギレがはじまり、パズルをバッグに入れて持っていくという。 どうしてもパズルを持たなければ車には乗らないと、ゴネる。

こんな忙しいときにまたメンドクサイものを持っていこうと思いついたものだ。 バラバラのパズルをかき集め、娘お気に入りのトートバッグに入れる。 「ハイハイハイ、これパズルな。 さー乗れ。」

車をぶっ飛ばして病院へ急ごうとするオイに、嫁は冷めた口調で「そんなに急がなくてもイイよ。 すぐには生まれんし」という。 そうなのか? 水が破したのだろう。 なんだか緊急を要しそうではないか。 オイは子供を生んだことはことはないし、体の中で、なにかが破裂したこともない。 自分が経験したことのない現象に、ビビル。 でもまあ急いで事故ってもしょうがないし、お言葉に甘えて安全運転で産婦人科へ向かう。

病院に着いた。 「先生、赤ちゃんは、嫁は大丈夫なのでしょうか。 なんとかお願いします」とテンパりながら聞いてみると、さほどおおごとではないようだ。 「うん、大丈夫」とキッパリ言う。 子宮口がどうとかこうとかで、まだ生まれないらしい。

ベットに横たわる嫁も、別に痛いとか、苦しいとかいう様子ではないし、ひと安心か。 あ、そういや子供らに晩飯を食わせていない。 弁当でも食わせようということで、3人で弁当屋に向かう。

弁当を下げて、嫁の病室へ帰ると、嫁がいない。 子宮口がどうのこうので、陣痛が始まったとかどうとかで、分娩室にいるとのこと。 なんだよ、さっきまだ生まれないって言ったじゃないか。 ウソつき。 ということで、慌てる。

「看護婦さん、オイたちは一体何をすればイイのですか。 ここで弁当食ってていいのでしょうか?」と聞いてみる。

「え?立ち会わないの?」

と看護婦さんが言う。 イヤイヤイヤイヤ立ち会いません。 長男長女の出産の時も立ち会っていませんから、ここで立ち会えばルールを破ることになります。 今回の赤ちゃんだけ特別扱いというワケにはいかないのですよ。 なんて、妙な言い訳をする。 はっきり言って、怖い。 赤ちゃんが出てくるところや、へその緒を切れなんてハサミを渡されでもしたら一大事である。 胎盤も怖い・・・・。

冷めた横目でオイを見ながら看護婦さんは「そっかー立ち会わないんだー」とつぶやく。 立ち会わない男はダメ人間であると、顔に書いてある。

いやでも2人の子供に弁当を食わせねばなりませんので、なんて答えようとしているところで、オイ母が到着した。 子供たちに弁当を食べさせておいてあげるから、立ち会えと言う。 どうして女というものは男を立ち会わせようとするのか。

断りきれない状況に陥ってしまった。 しょうがない。 それじゃー少し、様子をみてきますよ。 分娩室の扉の向こうからは「うーん、ウー・・・・」とかいう嫁の声と「そー、イーネー。」という先生の怪しい声が聞こえてくる。 やっぱり分娩室に入るのはやめておこうかとも考えたが、せっかくだから、でもちょっとだけ覗いてから逃げようかと思いついた。 分娩室の扉を5ミリほどこっそり開けて覗く。 その光景を一言で表すならば、血だ。

たった5ミリのスキマにうごめくオイの影にいち早く気づいた嫁は「オイ、何見てんのよっ。 閉めろ、出ろー」と叫ぶ。 怖っ。 いやだから、オイは立ち会わないと言ったけれども、周囲が立ち会え立ち会えというから覗いてみただけなわけだ。 一刻も早く、子供たちのもとへ帰って一緒に弁当を食いたい。

立ち去ろうとした瞬間、先生が「オイさん、もうでてきますよー。 入ってきませんか」という。 しかしそれをさえぎるように、嫁は入ってくるな、一人で生むのだという。

看護婦さん、オイ母、先生は、生まれる瞬間を見れという。 生む本人である嫁は見るなという。 オイはできれば生まれる瞬間は見たくない。 今生まれようとしている赤ちゃんは、オイと嫁の子である。 見るか、見ないかは、当人たち次第なのだ。 周りがゴチャゴチャ言ってんじゃねえ。 見られたくないものは見られたくないし、見たくないものは見たくねぇんだ。 よって、立ち会わないことに決定。

弁当を食べている子供たちのところへ戻る。 「赤ちゃんどうだった? 生まれた?」と息子。 「うーん、もう少しだね。 弁当全部食ったら出てくるかもしれないよ」と答える。 このやりとりに反応したのが娘2歳である。 弁当を食べることをやめて、自分もママを見たいのだと言い出す。

まだ見ることはできないよと言っても、どうしても分娩室に自分も行きたいのだと、パズルのときのようにダダをこねる。 そして、大声で泣くのだ。 仕方なく、娘をだっこして、また分娩室へ向かう。 ドアを5ミリあけて、覗く。 娘は「ママ~ガンバッテー」と声をかける。 出産はすでにクライマックスを迎えており、嫁はオイと娘が見ていることも気にすることすらできない様子。 娘は、あたりが血の海状態になっているにも関わらず、臆することなく嫁に声援を送り続ける。 女として、本能的にここが一番正念場だとわかっているのかもしれない。

気が付くと、オイと娘は分娩室内に入っており、娘はオイの腕から降り、力む嫁を見上げながら、声援を送り続けている。 その横でオイは、ボー然と立ち尽くし、少しだけ見えている赤ちゃんの頭を見つめる。

そして、頭が全て露出した次の瞬間、ズボッと生まれてきた。

「ンギャー!!!」と赤ちゃんが泣く。 オイと娘は驚く。

先生は赤ちゃんを取り上げてすぐ、嫁の胸に抱かせる。 赤ちゃんは、少しジタバタしたあと、落ち着く。 ぷっくりとした、元気な男の子が生まれてきたわけだ。

急いで息子をつれて来る。 赤ちゃんと初対面した息子は「おー、でてきたか、孫悟飯~」と、自分で勝手に命名した名前で呼ぶ。

赤ちゃんが生まれる瞬間を見た感想は、血の一言に尽きる。 結局へその緒は切らなかったし、ただ見ていただけだ。 嫁は、オイと娘が入ってくるのを知っていて、また「入ってくるな!」と叫ぼうと力んだ瞬間に、スポッと生まれたのだと言う。 ということは、オイと娘が分娩室に入ってきたからスムーズに生まれたといっても決して過言ではないというわけであり、少し出産を助けたことになり得るのではなかろうか。

ともかく無事に生まれてよかった。

しばらくは、嫁は家に帰ることができないわけだから、オイ、息子、娘の3人で暮らすことになる。 病院を出る際、娘はママと別れたくなくて、ギャーギャー泣いた。 息子は、泣いてないなと思っていたら、必死で涙をこらえていた。 男である。

なーに、ものの6日もしたらママは帰ってくるさ。 それまでは仲良く3人で暮らしましょうよ。 嫁がいないからアイス食い放題だぞと伝えたら、2人ともニンマリ笑った。

2007/05/27 雑記

一気をすすめて自滅するヤツ

「じゃあ今度一杯いきましょうか」

なんて会うたび、別れ際に言ってても、なかなか行く機会がない。 そもそも行く気もあまりない。

そんな人と、たまたまご一緒する機会が生まれた。 知り合いの知り合いつながりで、運命的にその人とつながっていたのだ。 「オイくんが焼酎が好きとか言ってたので、焼酎を豊富に常備しているお店を選んでみたよ」なんておっしゃる。 お心遣い感謝いたします。

総勢4人皆男である。 「とりあえず乾杯」と、飲み始める。 一人を除いては、初対面の人ばかりだ。 坊主頭の太っちょの彼が、今度一杯行くという約束を度々していたN氏であり、オイの正面に座る。 その横には、メガネをかけた若めのイヤミといった風貌のO君が座っている。 残る一人は、あまり特徴がないのでそっとしておこうか。

O君は4人の中で一番若手であり、皆を気遣う。 「生ビール、おかわりいきますか?」とか「つまみ、他なんかいりますか」とかいってメニューを広げる。 空いた皿はすぐにテーブルの脇にまとめ、店員を呼び片付けてもらう。 なかなか気のきいたイヤミである。

「Oくん、そんなに気を使わなくてもイイよ。 なんちゅうかこう、バーっと飲んでよ。」と言ってみる。 Oくんは、うれしそうにクロブチメガネを右手の人差し指でヤッさん風にずりあげながら「ワ、わかりました」と答える。

「飲んでよ」とすすめてみたものの、O君は青白く、細く、メガネの奥の細い目にはなんだかアセリを感じられる。 もしかすると、お酒はあまり得意な方ではないのかもしれない。 という風に思えたので、これ以上お酒をすすめるのはやめておいて、坊主のN氏とゆっくり飲もうか。

「早速、焼酎いってみましょうか」

この店は焼酎が豊富に置いてあるそうなので、それらを片っ端から飲んでみようかと、N氏に言うと、同意を得られる。 それでははじめに、麦からいきますか? 米?なんて2人で焼酎を物色していると、O君が突然口をはさみ「麦でいきませんかー?」と言う。

「O君、焼酎飲めるの?」と聞くと、酒ならば何でも飲めるのだそうな。 人は見かけにはよらない。 それではO君にしたがって、麦を飲りましょうか。 ビールで若干顔を赤らめているO君は、少しテンションが高くなってきているみたい。

「オイさん、オレ、学生時代は、アドベンチャー部だったんですよー」と自慢げに言う。 アドベンチャーとは一体何をやるのか? と聞いてみると、探検とか、ナントカカントカ・・・・。 ふーん。 しかしアドベンチャーという言葉がこうまでも似合わない人物というのもなかなかいない。

「じゃ、アドベンチャーに、乾杯っ!」とめんどくさそうなので話をさえぎってグラスを交わそうとすると「ちょっと待って」とN氏が間にはいる。 この店のグラスは、皆バカラであるからして、乾杯は禁止なのだとか。 ふーん。 別にイイじゃないか。 でも仕方が無いので、小さく乾杯。

乾杯をするやいなや、O君は麦焼酎ロックを、一気飲みする。 なんで一気飲みするのかと尋ねると、それがいつもの飲みかたなのだとか。 アドベンチャー。 その後、O君は周囲のグラスの空き具合に気を使いながらも、自分のグラスには麦焼酎を並々と注ぎいれて、一気飲みを続ける。

「酒強いんだね」というと、うれしそうにニンマリとする。 飲むにつれて、段々とテンションも上がってきている様子。 イヤミ風に、アドベンチャーな話題を語りはじめる。 「オイさん、デザイン建築に興味ありますか?」なきにしもあらず。

3本目の焼酎を飲み始めた頃から、イヤミの様子が変わってきた。 相変わらず一気飲みをしているのだが、その際、周囲にも一気飲みをするように促す。 グラスを傾けて一気飲みをしながら、相手のほうを向き、手のひらを上にして「さ、飲んで、飲んで」と言わんばかりに手であおる。 その姿はまるで「千と千尋の神隠し」の顔なしがカエルを金でつり、食べちゃうときの手の動きに酷似しており腹が立つ。

自分が好きで一気飲みをしているのだから勝手に一気すればよいではないか。 何故一気飲みを他人に強要する。 一気飲みはいけないのだぞ。

少し意地悪をしたくなったオイは「焼酎ばかりもアレなんで、今度は泡盛でも一気飲みしてみたらどうですか?」と促す。 「イーですねー!」なんて風にノル気である。

40度の泡盛になっても、一気飲みを続けるイヤミに半ばあきれながら、でも少し面白がりながら、話を聞いていると、どうも自分の人生について、大きな後悔をしている様子である。 おそらく、建築家になりたかったのだが、その夢破れ、今の仕事をしゃーなしやっている風なコトを言ってる。 この酒は、半ばヤケ酒なのかもしれない。

「人生後悔はつきものだ。 しゃーない。 がんばれば?」

という風に少し励ます素振りを見せたら、急に泣き崩れた。 ウォーウォーと、泣く泣く。 泣き酒だ。 「泣くな泣くな。 気持ちはよくわかるよ」と同情した素振りをみせると、飲む飲む。 飲みつつ泣く。 そしてオイに一気飲みをするように促す。

その後オイとイヤミはいつの間にか2人だけになっており、朝方までバーで飲んでいた。 イヤミを家まで送り届けなければいけないのだが、家がどこかわからない。 家を聞き出すのに30分ぐらいかかった。 タクシーの運転手さんにも多大な迷惑をかけた。 もしかすると、タクシー自体にも、イヤミの口から放出されたものをかけたのかもしれない。

よく考えてみれば、オイはイヤミと飲むために今回の宴に出席したわけではない。 坊主のN氏と飲むためだったということに、家についてから気づいた。

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