小倉トースト
前に書いたカフェに「サンドイッチを作らせたらスタッフ一」という姉ちゃんがいるという情報を聞きつけ、いち早く駆けつけた。
「一軒のカフェに勤務するスタッフの中で一番サンドイッチを作るのが上手だ」という情報を得たところで、いち早く駆けつける必要はないようにも感じられる。 世界一サンドイッチを作るのが上手なわけではなく、日本一でも九州一でも長崎一でも町内一でもなく、一軒のカフェ一なのだ。
オイが駆けつけたときにはすでにサンドイッチ名人はスタンバっていて、すぐに作り始める。 何か変わった作り方をするのであろうかと、作っているところを覗き込んだら「見るな」と言われる。 作り方は企業秘密なのだとか。
ものの数分でサンドイッチは完成し、目の前に運ばれてきた。 一見普通のサンドイッチである。 トマト、レタス、蒸し鶏、その他がはさまれている。 うん、美味しい。 でも特別美味しいってワケじゃない。 普通においしい。 どの辺が特徴なのか?と尋ねると、「サンドイッチの密着具合」だという(味ではないのか)。
手に持ってもバラけず、食べ終わるまで乱れないサンドイッチだというところがウリなのだとか。 ちなみに今回の出来は75%らしい。 いつもはもう少し密着しているらしい。 へーえ。 としか感想の言いようがない。
名古屋には小倉トーストという食べ物があるそうだ。 名古屋の喫茶店ならばこれが無い店は無いといっても過言ではないらしい。
小倉トーストはどういうものかというと、パンをトーストした後にバターを塗り、上から粒餡をかなり厚く塗り、もう一枚のパンではさんだものらしい。 粒餡をはさんだ後小倉トースト全体をもう一度トーストする場合もあるそうで、家庭で作る場合は、アンコをお湯で少しゆるめるとよいそうだ、と東海林さだおさんが書いてた。