ししゃも(本物):大野商店
ししゃもを食ったことがない人はいないと思うが、本当のシシャモを食べたことがある人はどれぐらいいるのだろうか。
「シシャモには本物とそうでないものがある」という話は、以前テレビかなんかで見たか聞いたかしたことがあるのだが、実際本物を味わう機会がなかったわけだ。
スーパーにいけば、少なくとも2、3種類はししゃもが置かれているという経験に基づく事実がある。 そのどれもが、真のししゃもではないのだという。 日本国内に流通している「子持ちシシャモ」の9割は、ししゃもの代用魚であるカペリンという魚だったのだ。
消費者をだましてもよいのか。 鯛として売られているものが、本当はイサキだったら問題になるのではないか。 ヒラメとして売られているものが本当はカレイだったとしたならば、世の奥様方は激怒するのではないか。 責任者、でてこい!と。
このようにシシャモ問題が社会問題にならなのは何故なのか? まずはししゃもを知ることから始めなければならぬ。 グーグルで、ししゃもを検索する。
シシャモとは?
シシャモは世界的にも貴重な北海道の特産種です。 全国でシシャモとして販売されている中で、北海道産シシャモの割合は、なんと10%以下なのです。
カラフトシシャモ (カペリン)
カラフトシシャモ (カペリン)は北極海などに分布しているマロータス属の魚で、学術的、生態的にはかなり大きな違いのある魚です。
北海道むかわ町HPより
ということらしい。 カペリンをししゃもとして売っているのだ……。
このようにシシャモが気になったわけは、「本物のシシャモ」を食べたからである。 本物のししゃもは「ししゃもの町北海道鵡川」のししゃも専門店から送られてきたものである。 何故シシャモが送られてきたのかというと、それは買ったからである。
雄と雌をそれぞれ購入してみた。 シシャモのサイズがいくつかあるが、大きいほうが美味しいらしい。 ていうかそもそもシシャモにオスメスがあることすら今まで考えたことがなかったことに気づいた。
焼く際はホットプレートもしくはフライパンの上にクッキングシートを敷き、その上で凍ったししゃも を弱火で焼けばよいそうだ。 オスは狐色に変わる位、メスは卵が硬くなった頃が焼きあがりらしい。
まずはオスを一本食べたあと、メスを一本食べてみる。 もう一度繰り返す。 雄のほうが、美味い。 普段食べている実はカペリンししゃもとは身の味がまったく違う。 タマゴがない分、ししゃもを食べているという気がしない。
メスはメスで旨いはウマイがオスと比べるとやはりオスが美味しい。
ししゃもを購入したのは大野商店で、その道では結構知られている店らしい。